夜が明るい | 一足の靴

夜が明るい

毎年、ちょこちょこ映像を撮りためては、
そのときの気分や思いを、編集しながら考えています。

それは、人に見せてCRITをもらうような大きなものではなく、
しいて言えば、一年間の日記のようなもの。

毎年撮っているものだから、若いときの映像も残っていて、
結構、「これ、よくとれたな~」と関心する事が多いです。
早朝、山手線とかに乗って、普通にカメラまわしたりしてたよ。
そのときは、まだ、「痴漢」とか関係なかった時代だったし。

それで、「最近、私どうだろう?」って考えてみると、
とりあえず、「夜が明るくなった」とかんじました。
比喩もなにもなくて、「夜が暗くならなくなった」と。

夜中に仕事帰りに歩いて帰ると、
ちょうど山手線の線路と渋谷駅が見えます。
そこだけ、ぶわっと明るくなっていて、
夜の空が、昼のように照らし出されていました。
キラキラ星のかわりに、
夜の雲たちが、とってもまぶしそうに、
うっすらうつしだされて、
あ、ここは東京なんだと実感されます。

渋谷の大きなゴミ処理場の煙突のあかりは、
変わらずに、チカチカと時を刻んでいました。

夜が明るくなりすぎて、
星も、雲も、人も睡眠不足です。