20歳のころ | 一足の靴

20歳のころ

さっき、
2001年の20歳のわたしが
製作した映像のDVDがでてきました。
赤い風船の中に一息、一息、
思いを入れてふくらませる話。
割と見れるものでよかった。

そのときのこととかいっぱい思い出した。
20歳の時は、びっくりするぐらい幸せでした。
自分の好きなことを、「好き!」と
しっかり言えるようになった年でした。
とても映像をとる事が好きで、
早朝でも、雨のなかでも、山のなかでも、
どこでも出かけていっていました。
周りには恋人や気の合う仲間がいつもいたし、
相手の話や自分の話、好きな映画を見て
言いたい放題に評価を言い散らしたり、
最高にたのしい毎日でした。

また、20歳のころは、いつも不安でした。
毎日、「明日のこと」や「自分の才能のこと」、
「それとなくやること」、や「好きなのか」とか、
こころが幸せいっぱいでも、頭の中はぐちゃぐちゃ。
DVDを作ったのは、留学を次期に決めた後。
どうしても知りたかったし、見たかった。
どんな人たちがいるのか、何を感じながら勉強しているのか。
でも、留学を決めたときから、覚悟をしなくてはいけなかった。
簡単にぬかれる、だから、もう帰らないと思った。
自分の場所も思いも、必要とされることもなくなると思った。
だから、もう帰れないとおもった。

だからこそ、いままで周りの人からもらった、
「大切なこと」を忘れたくなかった。
いつも助けられたし、行動する原動力だった。
言葉そのものではなく、
全体を通した、「大切なこと」をかんじることを
ずっと覚えていられるようにしたかった。
何回でも見られるように、
アブストラクトな形の映像作品だった。

5年たった今、
好きなものを「好き!」と言えるだろうか?
「大切なこと」を覚えていられるように、と
毎日大事にすごしてしていたように、
今、毎日を丁寧に生きているだろうか?

「大切なこと」をかんじることを
思い出した。