就寝、3時間後。🛌💤
 
朝、3時頃に物凄い音がして、玄関のドアが壊れ、飛び起きた。zzz❓❓
もう、どうしようもない!ドアが吹っ飛ぶ寸前だ!ガーン今までの人生で経験もしたことがないような突風が吹き荒れ、窓も割れた。😱ぎゃー!!!
 
奇跡的についていた電気も消えた、停電だ!😫
もう、リビング、ダイニングに居たら、死ぬ!💀
 
私達はベッドルームに閉じこもり、必死でベッドルームの扉を二人で押さえた。
そうしたら、クローゼットの天井が落ち扉が外れ突風が入り込んできた。ベッドルームの窓も割れ、今度は部屋の天井が段々と落ちてくる!😱‼️
 
天井が落ちたら、死ぬかもしれないし、生きていたとしても重症だろう。。。もう、ダメかも。。。と思った時に少し静かになった、、、ショボーンDASH!時間は夜中の4時半ぐらいだと思う。助かったかも、、、😧❓❓❓
 
その時、ホテルのスタッフが大声で各階を走って回る。
「Not finished yet ! This is eye !」(まだ、終わっていない!台風の「目」に入っただけだ)。
もう、ダメだ、もう一回きたら、もたない。。。😫あせる
 
隣の部屋の奴も部屋の外に出てきた。
隣の人_「大丈夫か?」
私「もう、天井が落ちそうだ、もう、一回きたら、もたない」「俺の部屋に来い!」「大丈夫なのか?」「大丈夫だ」。
 
こいつはエリーというニューヨーク在住の黒人で、アメリカ人だが、この島生まれ。父親がここに住んで、家もあるので、年に一回帰ってくるそうだ。☝️
 
エリーの部屋は非常階段の柱の陰になっていて、奇跡的に無傷で、浸水しかしていない。
10分程で荷物をまとめ、二人でエリーの部屋に逃げ込む。
 
当然、ここまでは「生きるか、死ぬか」なので、動画も写真もない。
 
再び、風が強くなってくる。🌪
 
ここからは、エリーの部屋から窓ガラスが割れない事を願いつつ動画を撮った。

 
恐ろしい、、、😱
例えるならば、洗濯機の中に固定された透明なクリスタルボールがあってその中に私達が入っている感じ。
わかりますか???

 
今見ても、身の毛がよだつ。😰

 
台風は目に入る前のほうが凄く、出ていく時のほうがマシと言われるが、まさにその通り。さっきはこんなもんじゃなかった。😨

 
私は台風というと、中学の時に一回、山手線が止まったことがあるのと、沖縄(本島)に居た時に台風が直撃して、飛行機が全便欠航になったことを経験していた。はっきり言って、大したことなかった。沖縄はかなりの強風と大騒ぎしていたが、歩くと、ふらつく程度。私は完全に甘くみていた。レベルが違う!今回は風速200マイル(320キロ)だ。滝汗
 
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朝6時、全てが終わった。。。
 
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嵐が過ぎ去った私達の部屋。目
 
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ベッドルームの窓は外れ、ベッドは水浸し。ショック!
 
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真っ先に危ないと思ったリビングは終わってみれば、それほどでもなかった。。。

 
一応、動画も撮ってみた。
 
上の階から、人が続々と降りてくる。。。
皆、一様に疲れ果てた顔で。。。ぼけーショック
 
そして、1人の男が降りて来て、「How are you doing ? Are you OK !」と声を掛けられた。
「I'm OK, what about you ?」というと、「I lost everything」と。
 
「え~!?『えぶりしんぐぅ〜?』ってどうゆうことやねん?」
「パスポート、荷物一式、そして、ベッドのマットレスは4階から外に落下、テレビが倒れて、嫁はんが足打って、その足が腫れ上がって、嫁はん、歩けへんねん」(勿論、英語なので関西弁ではありません。てへぺろ)
 
マジか。。。一緒に彼の部屋に行った。
 
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彼の名前はAlex(アレックス、写真は翌日撮影したもの)。彼の妻、Dianaは足が腫れ上がっている。。。濡れたソファーの上で寝転がって動けない。。。
彼の部屋はそれは、それは、ヒドい状態で、すべてが倒れて、足の踏み場もない。とても、気の毒で写真なんか撮れない。
この時、初めて、私達の部屋はまだ、マシだったということを知る。後々、知ったことだが、一番、被害がなかったのは1階。上に行けば行くほどヒドかった。

*上の写真、アレックスの左後ろにある白いマットはまさにアレックスの部屋から吹っ飛んできたベットのマットレスです。☝️
 
アメリカ人って、よく外国行くのもあって、常にパスポート携帯してる奴、多いんだよね。そんで、部屋に帰ってくると、「部屋にいるからいいだろ」って、セーフに入れないで、ベッドサイドとかに置いとく。だから、こうなったら、パスポートなんか、どこに飛んでくかわかんない。
 
アレックスはかなりマイっていて、疲労困憊の様子だったが、彼と私とホテルスタッフのチャーリーの3人で倒れた食器棚やタンスをかき分け、パスポートを懸命に探した。
 
「あった!」とチャーリー。「奇跡的だな!」、3人で喜び合う。荷物もほとんど、食器棚やタンスの下にうぬもれていて、洋服なんかはビショ濡れで真っ黒だが、荷物一式、ほとんど、あるにはあった。
 
この縁がきっかけで、このあと、私はこのアレックスという男と行動を共にすることとなる。ウインク☝️
 
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いや、ヒドいわ。。。びっくりガーン
 
まだマシだったとは言え、私達の部屋はもう、人の住める状態ではない。
フロントに言って、2階の部屋に替えてもらった。
しかし、、、引っ越した2階の部屋はドアが壊れていて、閉まらない。。。
 
再度、フロントに言って、1階の部屋に引っ越した。一日に2回も引っ越し、、、スーツケースや飲み物などを抱えて、階段上り下り(当然、エレベーターは動かない)、、、疲れるわぁ~。汗が止まらない、しかし、部屋に戻ってもクーラーはない。ショボーン
 
ホテルの売店が数時間開けるというので、ともかく、水を確保する。飲料水は必要不可欠。汗
 
そんなこんなしてるうちにもう、夕方。暗くなる前に何か食べねば、、、昨日の残りの冷めたスープとパンを食べる。🥖
昨日あれだけ美味しかったスープも全然、旨くない。電気のない生活なんて、生まれて初めてだ。。。電気の大切さを嫌というほど知った。。。💡
大震災時の東北の人達はさぞかし、大変だっただろう。。。🤔
 
夕闇が迫ってくる頃に隣室だったエリーと再会する。
「どうしてた?全然、見かけなかったが?」「僕の部屋は被害ないじゃない?だから、マホまで歩いて行ってきた、信じられないよ」とエリー。
マホの写真を見せてもらって、唖然とする、😫
 
マジか。。。😱
 
「サンセットバー&グリル」が影も形もないのだ。。。「どういうこと?建物そのものが海に流されたってことか?」「そういうことだ、ここ(シンプソンベイ)はマシだったんだよ、○○(私の英語ファーストネーム)」
 
 
「家は?」「わからない、親父と連絡のつけようもない」「俺は車があるんだ、心配だろ?君の親父さんの家に今から行こう」「いいのか?フィリップスバーグの先だぞ」「君は今朝、俺らを助けてくれた。恩は必ず返す、これが日本人のプライドだ」「ありがとう!」ということで、ルミに報告して、エリーの実家へ向かう。🚙DASH!
 
この部屋はドアが壊れてないとはいっても、どっちかが残っていないと二人揃っては外出は出来ない。中からはロック出来るのだが、、、
これが、カードキーの怖いところだ。電気がなければ動かない。二人で外出するには部屋を開けっ放しにするしか手はない。他のカップルは皆、開けっ放しにするか、交代で外出していた。
 
しかし、私達は日本人。。。🇯🇵
ルミはペーパー、私は大学生の頃からスポーツカーを乗り回し、その後は世界中で運転してきた。それにも増して、情報を集めるには何と言っても英語力、当然、ルミが留守番になる。
この日から数日、一日中、クーラーが動かないしけっぽい部屋に閉じ込められ(気温は昼35度、夜27度前後)、外出といえば、目の前のビーチに行くことしか出来ないルミのストレスは想像を絶するものとなった。おーっ!
 
私達のホテルのあるシンプソンベイも、もちろん、ヒドい状態であるが、車を走らせ、眺める外の風景はまさに「地獄絵」だ。
一般の家はほとんど全壊状態で、そこら中に倒れている人もいる。。。😨
 
フィリップスバーグの近くのスーパーでは凄い人だかりが出来ていて、すでに、略奪が始まっている!
 
こんな平和な島で!ポーン
 
セント・マーティンはカリブのリゾートでは1、2を競うほど、治安のいいところだ。
 
信じられない。。。チーン
 
「家も全壊で食べるものもない。家族と生きていくにはしょうがない選択だ、、、○○(私の英語ファーストネーム)、誰かが、俺らの車を止めようとしても、絶対、止まるなよ!」「わかった」
 
東北の人達が世界中から絶賛されるのが、本当によくわかった。。。  ニヤニヤ
 
ジャマイカだったら、殺人が起こりうるな(笑)。
 
エリーの家は高台に有り、木造なのだが、後ろに山があったのが幸いして、大雨による浸水以外はほとんど、被害がなかった。
エリーの親父さんに何度も、何度も礼を言われ、エリーの実家を後にした。🚙DASH!
 
「地獄絵」を抜けて、シンプソンベイに戻ると、やはり、シンプソンベイは治安が保たれていて、平和だった。
 
「○○(私の英語ファーストネーム)、本当に感謝してる」「いや、感謝してるのは俺のほうだ」と抱き合ったあと、エリーと別れて、ルミの元に帰る。
 
ルミにフィリップスバーグの現状を話していると、アレックスが部屋にやってきた。
聞けば、なんとか、generater(発電機)を動かそうとトライしているという。
 
アレックスの仕事はエンジニアで、うまくいけば、出来るかもしれないと(結局、できなかったが、、、)。
そこで、いきなり、発電機を動かして、一斉に電気を付けるとショートするので(どうして、そうなるのかも、私にはわからない)、各部屋のブレーカーをまず、落とすのだという。
 
さすがですな、頼りになるわ。。。ウインク
私なんか、社会に出てから、株やら債券やら、通貨やら、要は金を転がして生きてきたから、こうゆう非常事態では力仕事以外、何も出来ない。😣
100年早く生まれてたら、人間として、「底辺」の貧民になっていたんだろうなぁ~と痛感した。🤔
 
ホテルの部屋は何百室もあるし、会議室もあれば、レストランもバーもある。それをアレックスとホテルスタッフ2人の計3人で回るのか?
相方「アレックス、俺は何も出来ないけど、手伝わせてくれないか。命令(少し、訳が変かな?でも、自分で、確か、『ask』じゃなくて、『order』って単語使ったと記憶しているので)されれば、その通りにやる」
 
そして、二組に分かれて、各部屋のブレーカーを落として回った。結局、浸水で発電機が故障したため、動かすことは出来なかったが、私とアレックスの距離はますます縮まった。
 
午前2時過ぎ、部屋に帰って、床につく。私は汗をかいていたり、部屋がしけってたりしたら、寝ることが出来ない人間だが、爆睡した。zzz💤
 
人間、極限状態に追い込まれるほど疲れていると、どんな状況でも眠れるものだと、つくづく思った。🤔