飯盛山は、直周辺の事前リサーチが足りなくて、
どれくらいでさざえ堂に行けるのか分からなかったのですが
飯盛山の中腹から【戸ノ口堰洞穴】へと向かう途中に
【さざえ堂】があるようです。


「さざえ堂」ってどんなところなのかな?
看板のある場所から階段を降りたところにあるようです。


さざえ堂前にある【宇賀神堂】
五穀豊穣の宇賀神(白蛇)をお祀りし、戊辰戦争後に
白虎隊十九士の霊像を合わせてお祀りしたお社。



そしてこちらが、
『会津さざえ堂』


面白い建物ですね!
木造建築なのに階段が斜めに螺旋状になっています。
名前の通り、巻き貝の“さざえ”のよう。

すこしねじれた状態で奇妙に建っているので、
なんだかハウルの動く城のようにも見えます。


会津さざえ堂は、1796年飯盛山に建立された
高さ16.5mの六角三層のお堂です。


雨風のあたるこの場所で
今から200年以上も前の建物がよく残っていますね。
正面には立派な龍の彫刻があります。


入口には、鮮明な青い文字で「福聚海」とあります。

建物の名前かと思って調べてみたら「観世音菩薩の福徳が
広大無量であることを海にたとえた語」で
大変縁起の良い語なんだそうです。


このスロープ状の螺旋階段を時計回りで登っていきます。

かつては西国三十三観音像が安置され、参拝者は
このお堂をお参りすることで三十三観音参りができると
いわれていました。上りと下りが全く別の通路になって
一方通行の構造になっているので、たくさんの参拝者が
すれ違うこと無く安全にお参りができたとのことです。


入館料は大人400円。
右手に本堂の考案者・郁堂和尚の木像が祭られています。
木の螺旋状のスロープをぐるぐると上がっていく
とてもふしぎな感覚。 

途中、窓から先程の【宇賀神堂】が見えます。
こんなに上がってきたんですね。


頂上は、上りと下りを繋ぐ折り返し地点が渡り橋のように
なっていて、帰りは反時計回りで下りの斜路が続きます。
天井には、昔参拝者が貼っていった千社札。


当時は手軽に観音様をご参拝でき、
別の世界に引き込まれるような不思議な感覚が
得られる信仰の場所として人気があったのでしょうね。


【さざえ堂】からさらに階段を降りていくと、
ふたつの神社と【戸ノ口堰洞穴】があります。

『厳島神社』

『戸ノ口堰水神社』

『戸ノ口堰洞穴』
猪苗代湖の水を、会津地方に引くため掘られた洞穴。
 とのぐちせきどうけつと読みます。


1868年、戊辰戦争の戸ノ口原の戦いから敗走した白虎隊が
洞穴を抜け道として使ったことでも知られています。
 150メートルもある用水トンネルを潜り抜けるのは
大変だったことでしょう。

つづく☺️