長崎旅行⑤です。

 

康楽でご飯を食べた後、正覚寺下まで移動して、

「崇福寺(そうふくじ)」の中国盆会を観に行きました。

 

 

崇福寺」は、江戸時代初期に長崎に住む華僑に

よって創建された寺院の一つで、この日は旧正月の

3日間続く中国盆「普度盂蘭盆勝絵(ぼうるうらぼん

しょうえ)の最終日でした。

 

 

法要には県内外から華僑らが訪れてきて、海を渡って

きた祖先の霊を供養します。寺に帰ってきた祖先の霊

をもてなすための祭壇が祀られています。

 

 

ニコニコ。ルミルミたちが、お寺に行ったのは20時半ごろ。

普段、崇福寺に入るためには、入場料が必要ですが、

この日は、ありません。

 


お寺の中心では、偉いお坊さんが何人かでお経を読み、

その前にたくさんの人たちが待ち構えています。

みなさん、なにを待っているのかなーニコニコ。

 

 

そのとき、お坊さんが段ボールを抱えて、私たちに

向かって、懸命になにかを撒き始めました。

(^-^)ダンナはトイレ。肝心な時機を逃すタイプです💧

 

 

一生懸命に手をあげて、キャッチする人たち。

えーなになに~ニコニコ。❔ ルミルミもほしいー。

 

もらっていいのかなー? なんて外見は遠慮しつつも、

心は全力で!(笑) 取れたのはおまんじゅうです。

 

 

後で調べてみたら、1日は、僧侶がお経があげ、

釈迦やその他尊者の霊を慰め、第2日もお経をあげ

亡者や霊を呼びます。

 

 

第3日は全世界の霊に対し供物をあげ、迷い出た人に

いたずらしないよう最終日の夜22時ごろに、

祖先が使うお金に見立てた金や銀の紙「金山」「銀山」

を燃やし、饅頭を天に向けて投げ、霊を送るそうです。


迷い出た人? いたずらはしませんが神様から見て、

どうやらルミルミも迷い人の模様。ショック。💧

思案橋で思ったこと、神様に見透かされています。


 

精進料理の数と豚の頭なども丸ごとあり驚きましたが、

宗教と食文化は密接に関わるもの。


グロいなって思うかたは、読み進めないでくださいね。

 

 

夜の境内には、たくさんの赤いランタンに

灯されていて太鼓の音が鳴り響いています。


すごい数の精進料理のお皿。どのお皿もきれいに

盛り付けられてあり、食材もとても豪華。

これは、豚の頭に高麗人参??を刺してあるのかな。

 

 

「崇福寺」には、江戸時代からの「魚板」があります。

法要、儀式の 始まり、修業僧の食事の合図などに

叩くもの 。魚は一日中目を閉じない ことから、

寝る間を惜しんで修行に精進せよ との意味で、

魚の形をしているそう。


口に咥えた玉は人間の煩悩を表し、叩くことで 

煩悩を吐き出させるという意味あいがあるそうです

煩悩の塊のルミルミたちは、ちょっと耳が痛いお話。

 

 

捧げ物には、豚の頭のほかに、このようにあひるや

鶏、蟹、海老、魚、豚バラ肉なども。

 

お寺の一角には、厨房があって何をどこにいくつ

捧げるか地図と指示書のようなものもありました。

 

 

これだけのものを用意するのは大変ですね。

ものすごく圧巻されます。

 

 

地元の方が話をしていたのを聞いていたのですが、

毎年この中国盆絵に参加される華僑の方が

少なくなっていて、準備が大変なんですって。

 

やはりご苦労されているんですね。

 

 

精進料理には、油揚げや、春雨の揚げたもの、

椎茸を煮たもの、高野豆腐、赤いなにかのゼリー

など非常にたくさんの種類がならんでいます。

 

 

本堂の横には冥界における亡者の36軒のお店が

あり、ここで亡者が物を買ったり遊んだりできる

ようにしているとのことです。

 

 

ファナーレは、夜の22時からと遅い時間なので、

観光客より、地元の方のほうが多い印象。

 

長崎では、「長崎くんち」や「ランタンまつり」などの

お祭りが有名ですが、この中国盆会もなかなか

見ることのできない長崎ならではの光景ですね。

 

 

22時過ぎとなり、フィナーレを撮影しようとする

TVクルーが動き始めました。

 

 

金山銀山もすこしづつ中央に集められます。

そろそろ、クライマックスかな?

みなさん待ってます。

 

薪が燃やされ、お坊さんのお経が始まりました。

お世話人の方が、金山銀山を火の中に

豪快に入れていきます。

 


火の中に爆竹も投下されます。

バチバチバチ!!!すごく迫力ある軽快な音です。


金山銀山も、金銀の紙をつかっているので、

ばりばり音をたてながら、炎をたて、

火柱が物凄い勢いで立ち上がっていきます。

 


とても見ごたえのあるフィナーレでした‼️

 

ホテルに帰ってから、眼鏡橋の近くにある

おじいさんが一人で手作りしている「川端饅頭店」

で買ったお饅頭といっしょに食べてみました。



お寺でもらったお饅頭には、何もはいっていません。

昔、運動会でもらった紅白まんじゅうみたい。

米粉のやさしい風味があります。


 

おじいさんの作った桃饅頭と、茶饅頭も

手作りの昔ながらの素朴なおまんじゅう。



初めてなのに懐かしい。なんか……ほっくり♪

とても美味しかったです♪


長崎は本当にいい街。

今日もごちそうさまでした。(^-^)ニコニコ。シングルハート*シングルハート*シングルハート*


長崎旅行⑥に続く♪