長崎旅行②です。


“春日八郎”という歌手をご存知でしょうか?

(^-^)ダンナは、春日八郎さんが大好きで、

「長崎の女(ひと)」という歌をよく歌います。

 

遠い異国情緒溢れる長崎に思いを馳せたダンナが、

「長崎に行きたーい!」「卓袱料理を食べたーい!」と

いう熱い情熱を訴え、今回の旅に行きつきました。

 

『史跡料亭 花月』

長崎市内にある卓袱料理でも、有名な料亭。

坂本龍馬がつけた刀傷があることでも知られてます。

 


 

「じゃ、長崎いこう!」と受け入れちゃったら… 

(^-^)パスタの原形ともいわれている網状の生地が

のっているすっぽんやフカヒレなどのいろんな具が

入ったスープが飲めるお店がいい!」と……ショック。💧

 

卓袱料理が食べられるお店はたくさんあるけど、

そんなスープを出すところは、料亭しかなく💦

 

 

「花月」は、1642年創業の長崎一の料亭。

女将さんが出迎えてくれ、お食事の前にお庭と

集古館(資料室)をめぐりました。

 

母屋の2階は、メインの広間になっていて、

坂本龍馬が酔っぱらって、刀を振り回してできた

傷があるという「竜の間」があります。

広いお庭を一望しながら食事ができるんですよ。

 

 

 

こちらは、離れの「引田庵」。

少人数の宴席などに使われるようです。

 

お庭は長崎三大庭園といわれているだけあり、

とても広くて手入れも行き届き、素晴らしい。

 

 

集古館(資料館)には、歴史を感じる史料が

たくさん。昭和35年に長崎県の史跡に指定され、

全国でも珍しい史跡料亭となっているそうです。

 

もともとは「引田屋」という遊郭なので、

坂本龍馬などの武士や文豪が通い、置いていった

書などがたくさん展示されています。

 

 

では、さっそく卓袱料理をいただきます。

私たちは、1階の「山陽の間」に通されました。

 

卓袱料理は、中国伝来のお料理に和洋のアレンジを
加えて発展した、円卓を囲んで小皿に取り分けて
いただく、長崎独自伝統の「和」「唐」「蘭」料理です。
 

(お部屋の写真。花月HPより転用)

 

最初に冷たい緑茶と和三盆のお菓子。

お食事の前にお菓子って、なんだかくすぐったい(笑)

 

 

食事が整うと、長崎弁では、“おかっつぁま”と

呼ばれる女将さんがお部屋にご挨拶に。

 

御鰭(おひれ)をどうぞ、お取りくださいませ。」

女将さんの挨拶とともに食事がスタートします。

 

 

いつもならば、ここで「かんぱーい!」なのですが、

卓袱料理の最初に提供されるのは、御鰭(おひれ)。

 

まずは、こちらの吸い物(御鰭)をいただきます。

碗種は、紅白のふわっとした練り物と鯛。

鯛のとても上品なお出汁が香ります。

椀にも季節の萩やすすきがあしらわれています。


 

御鰭完了!楽しい宴のはじまりです!

「かんぱーーーい!」(^-^)ニコニコ。シングルハート*シングルハート*シングルハート*

 

長崎の地酒 「杵の川

 

 

「造り」(刺身)

長崎の野母崎でとれた旬の伊勢海老がとても

ダイナミックなお造り。ちょうどこの頃、

野母崎では「伊勢エビまつり」が開催されていました。

 

 

平戸のヒラメや、ジゲモンのヒラス、雲丹と、

美味しいものが盛り寄せられています。

 

お部屋にはずっと仲居さんがついてくれていて

2人ぶんでも、ちゃんと取り分けてくれます。

 

 

お魚も雲丹も、群を抜いて美味しい。

 

特に伊勢海老は、身がもふわっとしていて、

“さくっ”とした食感。舌がとろける身の甘さ。

こんなの食べたことな~い!

 

 

「湯引き」(鯨の湯引き)

くじらは、銀座の吉宗の時に書きましたが、

ルミルミは、鯨ベーコンが苦手ですが、

全部美味しかった!

 

すこし残念だったのは仲居さんが料理名も

何の素材を使ってるかも分からなくて💦

調理場が忙しいのか、なかなか聞けないみたい。

 

 

…………と、いうことで、

これから先は、間違ってるかもしれないけど、

ルミルミの印象で書いちゃいます。(笑)

 

「五種盛」(前菜)

平目の昆布〆、帆立の燻製、玉子焼き。かぼすの器

に自然薯をすりおろし、イクラをのせたもの。

あと山ゴボウっぽいものを煮たもの。

 

(^-^)ダンナがイクラが美味しいって感動してました。

 

 

「満女」(黒豆の蜜煮)

すこし皮がしなっちゃってるところもありましたが、

大粒でふっくら炊けていて美味しかった。

 

とても上品な味わいです。

 

 

「じゅんさいの茶碗蒸し」

玉子豆腐にじゅんさいと枝豆の葛あんが

かかっています。9月なので、夏と秋の間の

お料理となっていますね。

 

 

「焼物」(バスティー)

これが(^-^)ダンナの言っていた網状のスープ。

生地を割ってスープに落として取り分けます。

バスティーの語源は、ポルトガル語のパスタから

来ていると言われているそうです。

 

仲居さんから、「奥様、お手伝いください」とすすめ

られたんですが、隣にはこのお料理に一方ならぬ

情熱を燃やしてきたダンナニコニコ。🔥が……。

 

 

ニコニコ。「割りたいでしょ?」 ニコニコ。「いいの~??」

………いいに決まってます💧

 

パスタの原形ともいわれている上のぱりぱりは、

パイ生地かと思っていましたが、思ったよりも

固めでグリッシーニみたいな感じです。

 

スープに浸して食べるそうですが、

そのままのほうがスナックぽくていいかも。

 

 

中華風の、すっぽんスープのなかに、

大きくて立派なフカヒレやすっぽんの湯葉包み、

生麩と白ネギが入っています。贅沢だな~。

 

 

取り分けた器のまわりについている

少し柔らかめのぱりばりも、お行儀悪いですが、

残らず全部いただきました。

 

お目当てのスープをしっかり堪能して、

ニコニコ。ダンナは大満足の笑顔。(笑)

 

 

「鮑の蒸し椀」

秋らしく茄子をイメージした生麩と、青い銀杏。

鮑は柔らかく蒸され、酢味噌が添えられています。

 

 

「豚の角煮」

長崎といえば、これですね!

やっぱり料亭ですね。すごく上品な角煮です。

 

ルミルミたちについてくれた仲居さんが、

かなりのビール党のようで、(^-^)ダンナと仕事後の

ビールは格別!という話で盛り上がりました。

 

 

「中華スープ」が、もう一回出てきました。

「僕、スープ飲みながら、お酒飲むの大好き~!」

といって、ニコニコ。スープ男子は喜んでます。

 

御鰭で始まり、茶碗蒸し→すっぽんスープからの

中華スープ。この中華スープはご飯の上に

かけていただくのだそうです。

 

 

そして、「ご飯」

この中華風スープも、季節によって具が変わるみたい。

この日はキノコ類に三つ葉。

 

 

「香の物」(漬物)

きれいにまとめられています。

 

 

「水菓子」(マンゴーのデザート)

フルーツが出てくると思いました。これは斬新!

デザートは、ずいぶん現代風なんですね。

ほんのり和風でマンゴームースの果実感が素敵。

 

 

「梅椀(お汁粉)」

卓袱料理の最後は、お汁粉で〆。

やさしい甘さ。お腹とお口が落ち着きます。

 

量が少ないので、おなかいっぱいにならないかなと

思っていましたが、お腹いっぱい!

ごはんのおかわりができませんでした💦

 

 

お食事のあとは、他のお部屋をみせてくださり、

「龍馬の刀傷」を見せていただきました。

 

花月に入ったときは、明るかったのにすっかり

日が暮れて、提灯に電灯がついてよい雰囲気。

 

 

これが、龍馬の刀傷がある一番大きな広間

「竜の間」です。龍馬の刀傷はこちら。


宴会場の床の間の一角にあるので、酔っ払った

お客様が、同じところに傷をつけたり、触ったりして

はっきりいうともう良く分からなくなってるそうで💧

 

 

だいたいこういうものは、手を触れないように

囲っておいたりするのでしょうが、気取っていない

ところにとても好感を感じます。

 

こちらは、日本最古の洋間。

床がタイルで、テーブル、スリッパがあります。


(^-^)「裸足になって歩いてもいいですか?」 ・・・。「?」

足の平で、直に歴史を感じたいんだって。(笑)

 

 

いろいろなお部屋や史料をゆっくり見せていただき、

私たちが最後のお客様になってしまいました。

 

帰るときに、女将さんと記念撮影。

料亭は、気取ったところだと思っていましたが、

女将さんや一緒についたくれた仲居さんも優しく、

長崎の文化と歴史を堪能し、楽しい一夜となりました。

 

 

花月の帰りは、観光タクシーを手配してもらい、

長崎の夜景を観て帰りました。素敵ですね!✨



タクシーの運転手さんも、とってもいい方で、

夜景だけでなく、地元のスター福山雅治さんに

ちなんだ場所をめぐって、ガイドもしてくださり、

とても記念になりました!!


今日もごちそうさまでした。(^-^)ニコニコ。シングルハート*シングルハート*シングルハート*


長崎旅行③へつづく♪