日本の食糧事情 | 小林瑠美オフィシャルブログ Dr.RUMIの食育ビューティー日記 Powered by Ameba

日本の食糧事情

吉岡妙子先生のブログで、こんな記事を見つけました。

わたしも、全く同感ですので、ご紹介させていただきますね。


以下抜粋



近年、日本の食糧自給率の低さが危惧されていますが、
果たして本当に日本の食糧自給率は危機的状況にあるのでしょうか?

近所のスーパーを訪れると、野菜売り場には国産野菜がずら~っと並んでいます。また、肉類、卵も国産が主流です。そして、勿論、私たち日本人の主食である米も国産!

なのに、なぜ食糧自給率が40%なの?
皆さんは、疑問に思われたことはありませんか?

疑問に思われた方は、まず下記URLをクリックしてみてください
今年9月にテレビ東京のワールドビジネスサテライトで放映された特集
「本当は強いニッポンの農業」です。
10分程度の短いコンテンツなので是非♪
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/post_1563.html


日本の食糧自給率は、カロリーベースで計算されています。
この算出法を採用しているのは、日本と韓国だけなんですって!

日本や韓国を除いた世界の食糧自給率の指標は生産額ベースです。
さらに月間「農業経営者」副編集長の浅川氏によると、
日本の農業生産額は約8兆円で世界第5位の農業大国だそうです。

日本の生産額ベースの自給率をみると、
生産額ベース総合食料自給率=食料の国内生産額(9.8兆円)/食料の国内消費仕向額(14.1兆円)=70%

この数値をメディアで目にすることはほとんどありません。
農林水産省は、カロリーベースの食料自給率40%のみを強調しています。
なぜ?

農林水産省が発表している平成21年度カロリーベース総合食料自給率=1人1日当たり国産供給熱量(964kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,436kcal)=40%

分子の「1人1日当たり国産供給熱量」とは、国民に供給されている食品の熱量のうち国産でまかなわれている量のことです。分母の「1人1日当たり供給熱量」は、輸入も含めた国民に供給されている食料の全熱量の合計のことです。

そもそも「食料自給率」とは、国内で消費される食料のうち、国産でまかなわれている割合のことです。ならば、国内で供給されている食料の全熱量を分母にするのではなく、実際に国民が消費している食料の熱量を使う方が理にかなっていると思いませんか?

厚生労働省が発表した平成18年度の1人1日当たりの日本人の平均摂取熱量は1891kcalです。この数値をもとにカロリーベース総合食料自給率を再算出すると、

964kcal÷1891kcal=51%

11%も上昇しました。

ちなみに、1人1日当たり供給熱量(2436kcal)と1人1日あたり平均摂取熱量(1891kcal)の差(545kcal)は、廃棄されている食料の熱量です。モッタイナイ!

さて、現在のカロリーベースの算出法だと、この食料廃棄分が0になれば食料自給率は11%も上昇します。つまり、国内での食料生産量に関わりのないところで、自給率の数値は上昇してしまうのです。これってオカシイと思いませんか?

さらに、カロリーベースの算出法の問題点は続きます。
カロリーが総じて低い野菜は、この算出法だとほとんど反映されません。一方、卵や肉類などカロリーの高い食料は影響大です。

ところが、卵や肉類は、国産であったとしても、その飼料も国産でなければ分子に加算されません。日本の畜産の飼料はほとんどを輸入に頼っているので、牛、鶏、豚など熱量の高い食糧は軒並み自給率が低くなり、カロリーベースで算出すると自給率を大きく低下させています。

例えば、鶏卵の96%が国内で生産されていますが、その飼料はほとんどを輸入に頼っているため、自給率は10%と算出されています。確かに、飼料なくして家畜は育ちません。廃棄分の食糧を飼料として再利用したり、飼料用のコメを休耕田で作ることを推進するなど、飼料の自給率を高めることが急務となっているのです。

日本では、年間2000万トンの食糧が廃棄されているそうです。日本人3000万人分の一年間の食料に相当する量です。このうち、飼料や肥料に再利用されているのはわずか25%程度です。

地球環境を守るエコ活動が積極的に叫ばれるようになりましたが、
今すぐ私たちができることがすぐ目の前にあるのです。

食料自給率について調べていくうちに痛感したことは、
食糧危機を叫ぶより前に今すぐ私たちが取り組めることがあるということ。

「無駄なく食材を食べること」

ついつい食材を買いすぎて腐らせていませんか?
大根やニンジンの葉など可食部を捨てていませんか?
出汁とりした昆布を捨ててませんか? etc...

今、6秒に1人の子供が飢えで命をおとしています。
途上国へ援助されている食料の3倍が日本で捨てられています。
 http://ameblo.jp/binokahori/entry-10267943937.html

コンビニや食品添加物などの出現で、豊かさと便利さの恩恵を受けることに慣れすぎた私たち日本人・・・今一度、皆さんもご自身の食生活を見直してみてください。

そして、今後、日本の農業が世界的な競争力をもつために、日本が国を挙げて有意義な税金の投入をしてもらいたいと思います。ガットウルグアイランドの際に投入した6兆円もの農業予算は、その有益性に疑問符がつく公共事業に7割が消えてしまいました。同じ失敗を繰り返すことなく、農家への直接的な支援に回してほしいと切に願います。