自然に、内側から強くすこやかなカラダづくりを目指して、アーユルヴェーダ生活術を実践中の光山瑠美です。
「お客様、なんだか美味しそうなにおいがします。」
以前にアーユルヴェーダヘッドセラピーを受けた後、そのままお買い物に行くと、店員さんにそう言われました。
アーユルヴェーダで使われるオイルの多くは、「ごま油」がベースとなっていて、そこに様々な薬草などが配合されています。
(多分、その時の店員さんは、私から「ごま」を感じたのだと思います。)
お家でセルフマッサージをしたい時、アーユルヴェーダ専用の薬草オイルが手に入らなくても、市販のごま油に少し手を加えるだけでマッサージオイルとして使用できます。
ただし、使うのは皆さんが真っ先に思い浮かべる香ばしい香りの焙煎された茶色いごま油ではありません。
焙煎せずに生のごまから抽出した「白ごま油(太白ごま油)」です。
「白ごま油(太白ごま油)」は透明で、香りもほとんどありません。
この「白ごま油(太白ごま油)」、アーユルヴェーダでは「万能薬」として重宝されていて、以下のような効能があります:
・ 抗酸化作用
→ ビタミンE、セサミン、リグナンなどの抗酸化物質を多く含む
・ デトックス効果
→ 皮膚から体内へ吸収されたごま油が、毛細血管を通って全身をめぐり、老廃物を排出
・ アンチエイジング効果
→ 強い抗酸化物質が老化の原因となる活性酸素を除去
オレイン酸やリノール酸が悪玉コレステロールを減らし、老化による病気を抑制
・ 美肌効果
→ 高い保湿効果で肌を乾燥から守り、潤いを保つ
紫外線による皮膚の酸化ダメージを予防
などなど。
いいことづくしです。
では、スーパーで買ってきた「白ごま油(太白ごま油)」に加えるひと手間とは?
「キュアリング(加熱処理)」します。
「白ごま油(太白ごま油)」を「キュアリング(加熱処理)」することで、抗酸化作用がさらに向上します。
不純物がとんでサラサラになり、皮膚への吸収がアップします。
キュアリング(加熱処理)の方法
<用意するもの>
・白ごま油(太白ごま油)
・小さいお鍋
・温度計
・じょうご
※あると便利
・密閉ボトル
※遮光のものがあればより良い
<手順>
① 白ごま油(太白ごま油)をお鍋に入れて、火にかけます。
※ フタはしないで弱火で温めます。
② 油に温度計を入れ、約90℃になったら火から下ろします。
③ 火から下したら、余熱で約100℃になるまで温度計をチェックします。
※ 110℃を越えないように注意します。
※ 温度が上がり過ぎそうな場合は、濡れ布巾の上で冷やします。
④ 自然に冷まし、密閉ボトルに移します。
キュアリング(加熱処理)したオイルは、冷暗所に保管すれば約2ヵ月ほどは持つと言われています。
マッサージする際は、湯煎などで人肌程度にオイルを温めておくと心地よいです。
身体の疲れた箇所や、凝っているところ、痛みのあるところ、乾燥しているところなどにオイルを塗布して、やさしくすり込むようにマッサージしてください。
全身で大さじ2杯くらいのオイルを目安にしますが、お肌の乾燥具合によって吸収される量が変わってきます。
マッサージ後にお肌がしっとりするくらいの量に調整しましょう。
マッサージは全体で10分~20分ほどできると良いですが、時間がないときは、気になるところ1か所でも出来れば良いかと思います。
マッサージ後は、10分~15分おいてオイルを身体に十分吸収させ、その後シャワーや入浴で発汗させるとより効果的です。
時間がなければ、ホットタオルでの拭き取りでも良いです。
ごま油なので、「マッサージをするとベタベタして油っぽくなるのでは」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、キュアリング(加熱処理)したオイルはとってもサラサラ。
お肌にのせるとぐんぐん吸収されます。
「白ごま油(太白ごま油)の キュアリング(加熱処理)」 と「気になる箇所へのすり込みマッサージ」
カラダの声を聞きながら、まずは一度お試しいただいてはいかがでしょうか?