「 宇宙人」(同名タイトル曲) の日本語訳 | チャン・スー日記

チャン・スー日記

中国語学習から、台湾ドラマにはまり、その後台湾ポップス、台湾インディーズバンドまでに行き着きました。今後の興味は、どこにいくのやら、、、

とうとう宇宙人が大阪にきましたね~

2009年の秋、宇宙人のファーストアルバムを台湾でたまたま手にして日本に持ち帰り、CDジャケット内に書いてあった小玉直筆の文章の中に、「大阪」という字を見た時から、彼らに親しみを持ち、いつか大阪で宇宙人のライブを見たい!とず~~~っと願い続けていたら、なんと5年経って、本当に彼らが大阪にワンマンライブをしに来ました。

本当に宇宙人を応援して下さる皆さまのおかげで私の夢がかないました。
本当に感謝感謝、感謝してもしきれません。゚(T^T)゚。



さて、明日に迫った宇宙人・初大阪ライブですが、その前日に紹介したい曲があります。

小玉が大阪に遊びに来た時のインスピレーションを元につくられた、「宇宙人樂團」初のオリジナル曲、その名も「宇宙人」

小玉のヒューマンビートボックスと阿奎のギターで始まるこの曲は、宇宙人のメンバー紹介曲としてずっと演奏されていたものです。

もう過去の作品なので、今後絶対に演奏される事はありませんが、宇宙人の記念すべきオリジナル・第1曲目、そして歌詞がくだらないけど、これを知れば宇宙人の創作スタイルが一発でわかります。(ちなみにオリジナル二曲目が「太空警察」です)



(曲は1'36"あたりからはじまります)

「宇宙人」

Come on babe! Everybody!
Let`s get down We gonna rock you till the dawn!

Yao~ Yeehee Yao~ Yeehee

我們是宇宙人 不是地球人
也不是第六人 更不是綠豆加薏仁


:::::::::::::::::::::::::::::::::

はいっ!歌詞はたったのこれだけです(・∀・)。

我們是宇宙人
不是地球人
也不是第六人
更不是綠豆加薏仁


中国語学習者の方や、台湾に詳しい方はこの四行の歌詞に含まれるダジャレがお分かりになりますか?


それでは解説します。

直訳は
「僕たちは宇宙人 地球人じゃない 第六人でもなければ "綠豆加薏仁"でもないよ!」

です。

「綠豆加薏仁」の意味ですが、
台湾には「緑豆湯」というスイーツがあります。そしてそれに「薏仁(ハトムギ)」をトッピングすることを「在綠豆湯加上薏仁」といい、オーダーの時にはそれを省略して「綠豆加薏仁」といいます。

そして、台湾では出身地をいう時に、「私は台北人です」とか「私は高雄人です」というように、地名の後に「人」をつけて言い表します。(日本でも、東京人、大阪人とかいいますよね。)

で、台湾の地名に「嘉義」という、最近では映画「KANO]の舞台になった場所があります。
ということで、嘉義出身の人のことを「嘉義人」といいます。

中国語を習っていないと「なんのこっちゃ」と全然訳がわからないと思いますが、

実は、この「嘉義人(jiayiren)」と「綠豆加薏仁」の最後の三文字"加薏仁(jiayiren)"の発音が同じなんです。


「第六人」に関しては意味は特になく、「地球人diqiuren」に近い発音で、「第六人diliuren」と続いて、最後に「嘉義人(jiayiren)」と「綠豆加薏仁」をかけているわけです。

あ~~~~、このくだらなさと面白さが伝わるかな~(汗)

いわゆるダジャレですが、このことを中国語では「谐音 xie2yin1(漢字の発音が同じ、あるいは近いこと)」と言って、小玉の書く歌詞(特に初期の作品)には多々見られます。

そして、この「諧音」が宇宙人のユーモアさを表すものでもあり、デビュー当時はそれが彼らの作品のセールスポイントでもあったわけです。


日本でデビューした宇宙人ですが、言葉の壁があるため、取り上げられるのは音楽面でのことに集中してしまうので、今回ライブ前に頑張って彼らの作品を中国語学習者の観点から、いろいろ解説してみました。

P-VINEレコードさんがやっと字幕付きMV(コスモロジー未収録作品も)アップしてくれたので、翻訳はプロの方のをみてくださいね。


ということで、五年前に、書いても誰も読んでくれないと思って書いていなかったマニアックな宇宙人記事、宇宙人来日ワンマンライブの記念としてブログ記事に残しておきます(・∀・)