正式に解散が決まったMR.BIG。
しばらくウヤムヤでしたが、これで良かったのでしょー。
んまー、
ミュージシャン稼業としては、
フェアウェルツアーを延々とやる、っつーのもありますし、
意外と（？）そのことは、
現代では受け容れられているし・・・？？汗笑。

結成から34年？　35年ですか？？　汗。
・・・そーですか、Wikiで確認すると（最近はいろいろ記憶があやしいもので・・・汗）、
結成は1988年ですかー・・・んー、88年かあ・・・いろいろありましたな・・・いろいろ・・・汗。

まあ、いい・・・。

それでは、
その35年をちょっろとプレイバック（死語）してみますか！　汗。
メンバーの変遷にスポットライト（死語）を当てながら、レッツゴー（死語）！

●ビリーのDAVID LEE ROTH BAND脱退
ワシ的に最初に気になったニュースとして入ってきたのは、
やはりビリー・シーンのDAVID LEE ROTH BANDからの脱退でしたね。
そこが起点ですかねー。
あれは何年だったんだろー・・・（やはり）Wikiで確認すると1988年ですかー。
ワシは初期のDAVID LEE ROTH BANDが大好きでしたので、そのニュースが残念と同時に、次のビリーの動向が気になってましたね。
んで、どーやら、
同バンドのドラマーだったグレッグ・ビゾネットも一緒に動くんじゃねーか？　的な。汗。
え？　じゃー、スティーヴ・ヴァイも？？
なんて、妄想もありつつ・・・笑。
まー、ビリーの中では、DAVID LEE ROTH BANDの再現、っつーのはあったんでしょーねー。きっと。
ただ、それはグレッグが残留を決めたことで流れちゃいましたね。

実際にこの時、ビリーとグレッグ、そしてギターとして候補となったのが、このお人。

スティーヴ・スティーヴンス。
元BILLY IDOL BANDで、この直後、ほぼ同時期に、
ご自身のバンド・ATOMIC PLAYBOYSを立ち上げられましたので、
合流はなかったですねー。
ハードロックの全盛期です。
みなさん、いろいろ案件があちらこちらから、あったんでしょー。

ワシの記憶では、この後、もうお一人、
候補が上がった気がしますが・・・現在ググってもどこにも出てこないので、
ワシの記憶違いですかね・・・
ビリーと〇〇（ギター）と〇〇（ドラム）・・・っつーのが、あったと思うのですが・・・汗。
その意味では、MR.BIGのプロトタイプっつーことになるんですが・・・汗、
ちょっとあまりに記憶に自信がないので、割愛しておきます。汗汗。
（何かで確認できたら、追加編集です笑汗）
一旦決まりかけたという話ですが、その後ご破算になったとか・・・
いずれにしろ、
どちらかのお人になっていたら、
別の組合せになっていたら、
当然のことながら、後年のMR.BIGはないし、音楽性も全く違うものになっていたでしょーね。当たり前だけど。汗。
人生とはわからないものですね。ハイ。汗。

●エリック・マーティンとの合流
一方、エリック・マーティン。
ぶっちゃけ、正直に言えば、当時ワシはあまり知らんかった。
名前くらいは聞いたことがあるカモくらい。汗。
実際、80年代はまだ鳴かず飛ばず状態だったみたいだけど、
まー、その実力からして、レコード会社？　マネージメント？　としては、是非売り出したい一人だったんでしょ。
大物バンドへの加入話はまさにソレですね。VAN HALEN、JOURNEY、TOTO・・・（後年にはFOREIGNERも）ね、
ま、88年の段階ですと、
さすがに、飛躍のチャンスもそろそろギリギリ、ラストチャンスの段階だったのかも知れませんが・・・汗。

エリックもそんなこんなで、
いろいろあった後で、まー再起をかけて自分のバンドを探していたんでしょーねー。
当時話題になっていたShrapnelレコードの社長（？）マイク・ヴァーニーの紹介でビリーと会ったという。
Shrapnelレコードというのは、まー汗、今でも悪名高い「速弾き」専門のレーベルですね。汗。
キライな人は、相当キライなアレですね、汗、
ピロピロピロピロピロピロ～ギュ～ン、みたいな汗。
32連符とか？　・・・64連符とか？　・・・128連符？（え？）とか・・・汗笑。
当時はそんな「速弾き」のギターヒーローが流行っていたんですねー。
おそらく当時のエリックとしては、当時の自分のキャリアからしたら、少し畑違い的なところがあったと思うのだが、会ってみたんですねー。汗。
出会いが人生を変える、っつーことでしょーか。汗。

んまー、
このそれぞれバンドを探していたエリックとビリー、
後年の「誰が創始者か」っつー、揉め事の一つの論点にもつながるんだが・・・、
んまー、
それぞれの視点に立てば、そーなりますよねー汗汗。
ビリーさんからしたら「バンドを立ち上げようとしていたら、エリックが加入した。それが今のMR.BIG」
エリックさんからしたら「バンドを立ち上げようとしていたら、ビリーが加入した。それが今のMR.BIG」
・・・みたいな・・・。
まー、それは後年の話・・・。汗。

●スーパーグループ
ギタリストには当時RACER Xに在籍したままだった（ハズ）のポール・ギルバートに決定。（RACER Xの存続自体があやふやだったカ？）
エリックとポールは若い頃ルームメイトだった、っつーこともあり、
また、Shrapnelが噛んでいること、っつーこともあり、
まー、そーなりましたか、ということですね。
ビリーの相棒だったスティーヴ・ヴァイ、噂に上がっていたスティーヴ・スティーヴンスらと遜色ない人選だと思います。
・・・ま、知名度的にはややマニアックだったとは思いますが・・・。

ちなみにこの頃の外部環境はどんなだったかと申しますと、
80年代に隆盛を極めたハードロックにそろそろ翳りが見えてきた、と申しますか・・・爛熟期に差し掛かってきたと申しますか・・・汗。
よーは、
ビックマネーを叩き出してきたビジネスシステムが、
ワンパターン化してきて、少しづつ飽きられ始めていた頃と申しますかね・・・。
毎月じゃんじゃん新譜がリリースされるんですが、
どれも似たパターン、似た曲、似たバラード・・・みたいな。
もちろん、次の展開を考えたいんだが、
やはり成功体験から抜け出せず、新機軸を打ち出せない・・・みたいな。
「速弾き」をあれだけ競い合ってきたギタリスト達も、この頃から、
「オレのルーツはブルースだ」とか言い出して・・・汗笑。
そんな時代の空気が
このブログの中でたまに出てくる「1991年問題」（へ？）につながっていくんですが・・・汗。

それは、まあいい・・・。

ポールもそんな中でRACER Xは行き詰まっていたというか、手詰まっていたんでしょーね。汗。
それら諸々が、MR.BIGの結成コンセプトになるのですが・・・。
つまり、
80年代のピロピロピロピロ的な「速弾き」ではなく、
70年代のブルースをベースとしたハードロックに回帰する、的な、ね。
そんなコンセプトを彼らは打ち出すことになるんです。
それをある意味80年代的な象徴であるビリーとRACER Xだったポールが演るんだから・・・まー面白い。
・・・面白い、てか、そーは、そーは言いつつも、
実際はMR.BIGの場合、その80年代的ハードロックの「カッコ良さ」もしっかり引き継いでいるところが、またユニークな存在なんだよね。
エリックの歌モノとしての魅力と、ハードロックバンドとしての魅力の二面性っつーかね。（←ハイ、いきなり結論笑）

ま、話が逸れたというか、アレだが、
業界としてはこの頃、
マンネリへの対策として手を打ったのが、
スーパーグループ（スーパーバンド）の結成ですね。
元○○の○○と、元○○の○○がバンドを結成する！　みたいな、カンジ。
今で言うマルチブランド政策ですな。笑。
よーは、パートナーチェンジ、っつーか・・・席替えです。笑。

BAD ENGLISH
JOURNEY+BABYSですね。
元JOURNEYのニール・ショーン、ジョナサン・ケインと元BABYSのジョン・ウェイト、リッキー・フィリプス・・・
1988年結成。

DAMN YANKEES
テッド・ニージェント+STYX+NIGHT RANGERですね。
テッド・ニージェントに元STYXのトミー・ショー、元NIGHT RANGERのジャック・ブレイズ・・・
1989年結成。

ある意味、この人たちもそー。

TRAVELLING WILBURYS
誰がどーとか、大丈夫ですよね。笑。
1988年結成。

まー、一応、MR.BIGもこの流れにはありましたかね。
DAVID LEE ROTH BAND+RACER X+415（ERIC MARTIN BAND）・・・みたいな。
↑上記の例に挙げさせていただいた人達ほどBIGかと言われれば、アレですけど・・・汗。
ま、
履歴書が埋まるのは見栄えが良いものです（？）

この頃の音源とされているものがこちらですかね。

「Caddyshack II」（1988年：Soundtrack）

ここに収録されている「One Way Out」というエリック名義の曲が、実はバンド名決定する前のMR.BIGとのことですが・・・。
どーですかね・・・？
あまり、ベースもビリーらしくないし、
ドラムは違いますね。汗。
ギターはたしかにソロ部分はポールかな、とは思いますが・・・。

んまー、ポールが参加しているというのことで、「バック（バンド）はMR.BIG」という話になっているのかも知れませんが・・・。
んまー、ビリーだってね、まー、「単純にバックを務めてください」と言われれば・・・つまり「ビリー・シーンの作品」としてレコーディングしないのならば、こんなカンジでチャンチャンなのかなー。汗。
わからんけど。
（公式的には、どーなってるんすか？）

●４人が集まる
そしてドラマーにはパット・トーピー（Torpey）が決まる。
既にファーストアルバムのレコーディングが開始されていた段階だったらしいが、オーディションの末、パットとなる。

バンド名もMR.BIGに決定。
ま、一応FREEの曲名から頂戴したことになってます。
ま、BIG・・・ビリーもエリックもポールもパットもそれぞれキャリアのある人たち、っつー意味もあったと思うし、
（本当にBIG＝有名人という意味では、当時は、ま、ビリーかなーというカンジもするが・・・汗）
背の低いエリックに対して、バンドのメンバーは背が高い＝BIGという意味もあったんかなー、とは思います。笑。

80S感がまだ強いっすね。笑。
（っつーか、やっぱ、みんな若いなー。笑。当然のことながら・・・汗。みなさん、野心に満ちたイイ顔をしてますナ笑）

「MR. BIG」（1989年：album）

そしてデビューに漕ぎ着けました。

「Navy Seals」（1990年：Soundtrack）

この頃も、充分カッコいいです。
（この頃・・・の意味は後程です）
そりゃー、ビリーにポールですからねー。80Sハードロックのカッコ良さを体現していると思います。

「Live！　Raw Like Sushi」（1990年：Live）

そしてMR.BIGの良さを伝えるツールとなったのが、こちらですね。
このライブ盤はシリーズ化されます。
話によると、オーバーダビングは一切なし。正真正銘らしいです。（ホント？）
実は一般的にライブ盤と言っても、
結構オーバーダビングされているものは多いんですね。
そりゃー、まー、商品化される時に、
ミスを一部修正する、というかね、そういう口実で後日スタジオで録音したものと、その箇所を差し替えたりします。
「ミスの一部修正」と言いつつ、ほぼ丸々一曲歌い直しちゃうシンガーもいます。汗笑。
逆に言えば商品化するのに「なんで差替えない？」と言うのが常識でしょ。
そこを、全て「ライブのママ」で出しちゃう（リリース）のが、カッコいいですね！　スゴイ。
ま、それだけライブ演奏自体に自信アリ、っつーことなんですが、
その心意気がスゴイと申しますか・・・笑。

また、ちょっと時代背景を捕捉しておきますと、
逆に言えば、当時は演奏も危うい「まがいモノ」バンドもいた、っつーことです。
当時は「ハードロック」という「フォーマット」でCDを出せばそれなりに売れた時代ですから。汗。
マネージメントは、
とにかくイケメンにそんなカッコ（ロン毛にレギンスパンツに厚化粧）をさせて、写真をとって、アルバムジャケットに印刷すれば良かったワケですです。汗。
演奏もできない、曲をかける訳でもない、歌も歌えない・・・（演奏は誰かがやってくれる？　曲も誰かが描いてくれる？　汗汗）・・・けど、
ガッポガッポ儲けたい、みたいな。汗。
全てライブとは、
そんなまがいモノヤローどもへのアンチテーゼになるんですね。
オレたちはホンモノですという主張ですな。

●全米チャート３週連続No.1
そしてリリースされたセカンドアルバム。

「Lean Into It」（1991年：album）

ついにやってくれました。笑。
やれば出来る子が、本当にやってくれました！　笑。
当時はそんな気分でした。笑。
まさに期待していた人たちが、まさにまさに期待を超えてきた、っつーかね。笑。
このアルバムはそこからさらに進化した、
まさに本当の意味で一つのバンドになった音を聴かせてくれてます！　汗。そんなカンジ。
1stの頃でも充分カッコイイですが、
（先程「この頃（1stの頃）も、充分カッコいい」という記し方をしましたが汗）・・・強いて言えば、やはり元〇〇のビリーと、元〇〇のポール、そして「あのエリック・マーティンがハードロックを謳っているヨ」的な・・・「接着した跡」がまだ見えていたのですが、
ここで本当に一つになった、と申しますかね・・・
MR.BIGの音像として一体化された、確立された、と申しますかね・・・。
MR.BIGというバンドとして一つに機能している、っつーかね・・・汗、
元〇〇なんて肩書きが取れて、MR.BIGはMR.BIGになった気がします。汗。
（どーでもアレだが、汗、ロゴも現在も使わているモノに変更になってますね。汗）

リリースが1991年。「Nevermind」のギリギリ半年位前なんですねー。
もし制作が１年遅れていたら・・・
コーはなっていなかったカモ知れないし、
もしかしたらリリースされていない、リリースしてもプロモーションされていない・・・そんなこともあったかも知れない・・・汗。
となれば、MR.BIG自体、この辺りで終わっていたカモ知れない・・・なんて、そー思うと・・・ホント、ギリギリのタイミングだったんですね・・・汗。
だから人生は面白い？？　汗。
1991年だが、Nirvana以前という意味でギリギリ「80S（的）ロック」の名盤と言って良いでしょう。
（80Sといわれるのは、ご本人達は嫌がるカモですが・・・）

そして、
翌1992年。
アルバムからのセカンドシングルが、
なんと全米シングルチャートで第１位。
しかも３週連続の快挙です。
（現代のシングルチャートとは、その意味・価値はまるで違いますね汗）

「To Be with You」（1991年：single）

1992年の２月29日付、３月７日付、３月14日付で第１位。
年間チャートでも12位の大大大ヒット。
実は当時は、1991年にやはり全米シングルチャートで第１位になったEXTREMEの曲「More Than Words」の二番煎じみたいな言われ方もしました。汗。
「More Than Words」が収録されているアルバム「Extreme II: Pornograffitti」のリリースが1990年8月。
「More Than Words」全米シングルチャートで第１位になったのが1991年の６月（年間チャートでは7位です！）・・・ほぼ１年のラグが両者にある・・・意識して制作されたのは否めませんねー・・・汗笑。
MR.BIGとしては、
「アルバムの収録時間が余ったから、たまたま入れただけだ」
などと、もちろん否定はしております・・・。「たまたま」だと笑。
実際に、今やバンドの代表曲となった、この曲と「Green-Tinted Sixties Mind 」をポップすぎる、ヒット狙いすぎる、と最後まで収録するか迷ったそうです。
・・・いやはや、
人生とはわからないものですね。ハイ。汗・・・笑。

あ・・・
もしかして、
この「ポップすぎる」とか「ヒット狙いすぎる」の何がダメなのか、
今の人にはハテ？　カモ知れませんが・・・
まー、当時は、
怖いお兄さんたち（メタルな人たちね汗）の評価基準は、
「メタルか、メタルじゃないか？」「ヘヴィーかヘヴィーじゃないか？
」・・・みたいな、
ンなカンジだったわけですヨ。汗。
こういう人たちは80Sロック否定派も多いですね。
というのも、80Sロックは一方で「パワーバラード」という、
「お決まりパターン」で「ヒット曲」を連発してたからですね。
「ヒット曲」（＝売れたい、稼ぎたい）が欲しければ、「パワーバラード」をアルバムに収録しろ、っつーね。汗。
そういうのは、軟弱だろ、メタルじゃねーだろ、って。汗。
ま、この80年代最晩期のこの頃は、やはり、その「パワーバラード」もやや飽きられて（ネタ切れ）、
それに代わるものとして「More Than Words」的なアコースティック・バラードがトレンドになりつつあった訳です。
つまり、
「お前さん（MR.BIG）も、ヒット曲欲しさあまりに、安易にそんなものに（アコースティック・バラード）に手を出すのかい？　あー、見下げたモンだねー」・・・みたいな、汗。
ヒットを狙って何が悪いの？　儲けて何が悪いの？　・・・おそらく今の方には意味不明ですよね？　笑。
蛇足ですが、
そーいった「ヒット曲モノ」「ヒット曲のような曲を演るバンド」を「ラジオ40モノ」と言って、そーいった怖いお兄さんたちは軽侮してましたね。汗。
「ラジオ40モノ」とは、＝ヒットチャート40位内に入る、ということ。当時は大ヒットの定義としてヒットチャート40位内に入ることを意味していた。40位内に入れば、大したもんだー、的な。
さらに蛇足ですが、
GN’Rの「Appetite for Destruction」が支持されたのは、そういう中でバラードが収録されてない、っつーのもあったワケです。ハイ、関係ないとこまで話が広がってしまいました。汗笑。
（「Patience」はEPに収録。「More Than Words」よりも先の1988年だから、アコースティック・バラードの先駆けとも言えるのカナ？）

まあ、いい・・・。

「Raw Like Sushi II」（1992年：Live）

そしてこちらもリリース。
実は前作は北米公演の収録（バージニア、カリフォルニア、ネブラスカ）だったのだが、こちらは正真正銘SUSHI（日本）です。笑。
（NHKホール公演だったかな・・・）

ま、またどーでもアレだが、
このライブ盤にはカバー曲（「Woman From Tokyo」「Baba O’ Riley」・・・「Shyboy」もカバーか？　笑）も収録されているんだが、
やっぱり一流プレイヤーが演ると、違いますねー笑笑。
素人との差が歴然。笑。

まー、ともかく、
ハードな面とポップな面、っつーんですかね、
その両面が一体として同居している、
それがMR.BIGの魅力であることは間違いないですね。
その魅力を存分に発揮していた頃です。
最高にバランスが取れていた時期とも言えますかね。

●全盛期とバンドの崩壊

「Bump Ahead」（1993年：album）

そんな中、制作されたサードアルバム。
前作で全米に大ヒット曲を出したこともあって、
マネージメント（レコード会社）側の期待（＝圧力）もかなり大きかったよーですね。
それだけマネージメント側もマジな案件（？）として捉えていた、っつー証左にもなるんだが・・・
レコーディングを終了した時点で、
なんとマネージメント（レコード会社）側から「差替え」を求められます。
「ヒット曲になるような曲が見当たらない」という理由だとのこと。
汗。
早く言えば、「To Be with You２」を演レ！　それがオーダーだ！　　っつーことですナ。汗。
「お前たちはアコースティック・バラードで名を上げたんだぞ、アコースティック・バラードを演らないでどうする？」みたいな・・・汗。
実際、この時に「Wild World」をアコースティック・バラード風に仕上げカバー、新たに差替えている。
（この時に外された曲は、後にベスト盤などで聴くことはできますね）
この辺りのやり取り・・・
根っからのクリエイター気質な人には、かなりストレスというか、ショックだったのでしょー・・・（ポールあたりは、かなりショックだったみたいですね・・・）
今までは「自分たちの作品」として、わりと好きに、自分の信じるがママに制作できた。もちろん、彼らなりにどうすればファンに、世の中に受け容れられる？　という試行錯誤はあったでしょー。
なのに、
なんで「人に言われて自分の作品を作らなくちゃいけないの？　それって自分の作品って言える？」・・・みたいな理不尽。
そりゃー、
マネージメント（レコード会社）側としては、もちろん、それだけ金ぶっ込んでいるし、ぶっ込んだ以上回収しなくちゃいけないし、これは遊びじゃないんだぞ、ビジネスなんだぞ・・・みたいな、みたいな、やり取り。汗

結果アルバム全体11曲中バラードが４曲。（カバーは２曲）
なので、このアルバム否定派の人には「バラードが多すぎる」という意見が多いですね。
たしかに、それはそー思います。
まー、ワシ的には、
名盤と言われる前作と比べても全く遜色ない、
１曲１曲のデキはむしろこちらの方が上カナ、とも思ってます・・・汗、
バラードだって、良い曲ばっかりですし・・・。
もちろん、ハードロックな曲もバッチリ・・・。
・・・ただ、アルバム全体で見ると、
・・・やっぱりバランスなんでしょーかね・・・汗、
前作の方が・・・なんででしょー、
まとまりというか、パワーというか・・・そーいった漠然としたものですが・・・そんなモノを感じます（？）
もちろん、時間がこれだけ経って「時代性」なんて蓋が取れた今の人であれば、このサードアルバムも何も抵抗はないんじゃないかな、とは思いますが・・・汗。
「全曲の合計点」は高いんだが、ナニかが、ナニか・・・っつーね・・・汗。
↑もー、グダグダで意味不明ですね？　汗。

「Japandemonium」（1994年：Live）

タイトルは↑こーなってますが、
帯には一応「 Raw Like Sushi III 」とは、なっていました。
日本をくまなくツアーしてます。

このライブアルバムの後（リリースは1994年６月）の1994年10月のツアーで、
ついに武道館進出！
もちろんヒット曲、っつーのは大きかったのでしょーが、
日本をくまなくツアーしてきた結果でしょーね。ヨカオメです！

「Hey Man」（1996年：album）

このあたりから、バンドはそのバランスを失い始めましたね。汗。
ハードロックバンドなのか？　ポップスバンドなのか？
ハードな面とポップな面。ハードロックとバラード・・・。
当然、マネージメント（レコード会社）側は、
ヒット曲を出してほしい（ポップス志向）と思っているし、
この頃に「増えたファン」も、
「To Be with You」が好きだから（ポップス志向）、という人が多かったのでしょー。
また時代的に90年代半ばというのは、
完全にハードロックが「終わった」時代で、ハードロックバンドが一番キツイ時期つーのもあったと思います。
（この頃はまだインターネットもなくてね・・・インターネットが普及して、ハードロックも、ハードロックバンドもそんなヒットチャートとは関係なく存在できるようになったのが現代ですよね・・・この頃が一番キツかった汗・・・は？）

そんな「時代の情勢」に、
一応バンドとしても「３枚もオリジナルアルバムをリリースして、そろそろ自分たちも別の面を見せるべきだ」などとは、表向きは方向転換を示唆していたのですが・・・
結果、
ハードロック色を引っ込めた（かなり薄めた）のがこのアルバムですね。
当然、先程の怖いお兄さんたちは完全に難色を示しました。
「速い曲がねーじゃんかー」って。笑。
結果、
歌モノ的要素が増え、エリック色（ポップス志向）にバランスが完全に傾き始めたのがこの頃、っつーことになります。汗。
ビリーとしては不満だったのですかねー・・・？
一部のレコーディングに参加していないことがファンの間では話題（ニュース）になりました。汗。
やはりアコースティック・バラードの「Goin' Where the Wind Blows」という曲でしたね。汗。
バンドとしては、今作は素直にレコード会社に言われなくても（？）、アコースティック・バラードを収録したんですねー・・・笑。
まー、古くからのファンとしては、
それに対して（ハードロック色を引っ込めたことに対して）、ビリーが反対している、そーあってほしい、みたいな、
勝手な想い入れもあったとは思いますが・・・。あはは。笑。
んじゃ、どっちがリーダー（主導権）なんだ、みたいな軋轢があったんじゃないか、って。
事実は分かりません汗・・・。
ま、ワシ的には・・・そして多くの古いファンにとっては、
以前あった魅力が半減？　目減り？　していったのは事実ですね・・・。

またまた、どーでもアレだが、
この頃からビリーはロン毛を後ろに束ねるよーになりました。（は？）
ハードなメタル風からのビジュアル変更？？　笑。
・・・となると、その路線変更に、ビリーも決して異を唱えていたわけではない、ということですかねー。笑汗汗。
（エリックやパットが髪を切るのは、もうちょい後でしたかね？）

まあ、いい・・・。

ただね、
結果、
日本じゃ、このアルバムが一番売れたみたいですねー。
なんとオリコンチャートで１位だそーです。
（それが古いファンにはまた、面白くないみたいです。爆）

「Live at Budokan」（1997年：Live）

1996年も日本をくまなくツアー。
武道館にも再進出してます。
武道館が似合うバンドになってきました。

しかし、英米では全くチャートアクションがなく、
この頃から「ビッグ・イン・ジャパン」（＝日本だけで有名）なんて揶揄もされました。
でも、くり返しになりますが、
この頃は・・・特にアメリカではハードロックというのは、ホント、厳しくて、ほとんどのハードロック・アーティストが活動を開店休業したような状態。大きな活動ができなかったような状態でしたねー。
無キズだったのはアメリカではAEROSMITH、METALLICA・・・ホント、それくらいだったカモ・・・。汗。
蛇足だが、少しづつハードロックの復興の兆しが見え始めるのは1999年の夏に入ったくらいだったでしょうか・・・（Rock Never Stops Tourだったかな、そんなパッケージツアーとか、POISONをヘッドライナーとしたツアーとかが客を集めるようになるんだが・・・それは、今回は、まあ、いいか・・・汗）
MR.BIGが日本のマーケットに絞ったのは、むしろ、ある意味成功と言えるでしょー。賢い選択というかね。
この時の活動（成功）があるからこそ、今でも日本のファンとのつながりは強いワケで、
それを、「ビッグ・イン・ジャパン」と揶揄するのは、負け惜しみが過ぎる、っつーもんですよ。（？）
（ま、当時の状況をご存知ない、っつーことなんだとは思いますが・・・）

●ポール脱退
バランスを失った中で、ギクシャクするバンド。
しばらく休養期間（97～98年だったカナ）を置いたりもしたが、
そんなバンドに嫌気がさしたのがポール・・・
ここで残念ながら脱退してしまう。
ただ、かと言ってポールがポップス化するバンドが嫌だったとか、「メタル」にこだわっていた、というワケではないと思います。
ソロでは自分のファン層を考えてRacerXの再結成などはありますが、むしろポップ志向的なことをやってますし・・・（ソロの話はまあ、置いておきます・・・）
公式的にポールが何と語っていたかは知りませんが、
まー、嫌になったんだろーなー、っつーのが印象でした。
（悪くとれば、一人でもやっていけるメドが立ったんかなー、とかね・・・汗）
詮索はしませんが・・・汗。

後任にはいろいろ噂はありましたね。
もちろん、噂レベルではあったと思いますけど・・・笑。

一人はヌーノ・ベッテンコート。
当時はEXTREMEを脱退中で、やや迷走していた時期でしたかね。
（EXTREME自体も結局解散してしまっていた）

アンディ・シモンズ
この人の名前も上がっていたよーな気がします。

それから・・・これも記憶に自信がないんだけど・・・
でも、今回は記しちゃいます。汗。
（間違いが判明したら、編集しちゃいます汗笑）

スティーヴィー・サラスでしたけっねー・・・。
（記憶に自信ない汗）

いずれにしろ、面白い人選ですね。
しかし、後任として決定したのはリッチー・コッツェンでした。

第２期となりますね。
リッチーも二面性を持ったユニークなギタリストで、
ソロアルバムを聴くと、ギタリストとしてのギターアルバムと、
ヴォーカリストとしての歌モノアルバムに分けられます。
その二面性がMR.BIGにピッタリっちゃー、ピッタリでしたね。
実はリッチーのソロアルバム（の中の１曲）で、
ビリーとパットはすでに共演済みだったので、
音楽性も考えて、ワシは大本命と考えてましたよ。汗。

「What Is・・・」（1998年：album）

ヘタしたら（？）
ポールもそーだが、エリックもソロになる、なんて可能性もありましたから、
この３人でMR.BIGになっちゃうカモ？　なんてすら、思っておりました。汗。
（このアイディアは後年の「THE WINERY DOGS」につながっていると思うよ）

まあ、ヴォーカリストとしてのキャラクターが、
わりとエリックとカブるので、
今度はこちらが揉めないかなー、なんて、ワシは心配しておりました。けどね汗、
実際、リッチーの方がだいぶ歳下だし、
キャリアが違うんで、それは杞憂でしたネ。汗。
エリックはリッチーを弟分として、今現在でもかなり可愛がっておりますね。笑。

しかも、バンドはこの若いギタリストにも十分スペースを与えているのが素晴らしいね。
フツー、こーいった「補充要員」に対しては、
「言われた通りにだけやってろ」「余計なことするな」みたいなケースも多いのだが、
全く「対等なメンバー」として扱っていたのが懐の深いところ。
加入当初「いきなり」「最初っから」ね。
（「オレが」「オレが」「できるだけアイツは蹴落とせ」の、こーいった業界で、これって結構スゴイと思うよ汗）

まあ、いい・・・汗。

こーして、新体制となり、
再スタートを切りました。

「Get Over It」（1999年：album）

リッチー時代は、ぶっちゃけ、ポール時代とは別のバンドと考えた方が良いでしょーね。
その上で、どー聴こえるか？　
完全にエリック色の、R&Bっぽい、っつーんですかね・・・。
これを言っちゃーいかんのかも知れませんが、
バックが豪華なエリックのソロアルバム的な・・・カンジとでも言いましょうーか。汗。
当然、ハードロック色は・・・ね・・・汗汗。
ある意味、エリックのR&Bなヴォーカルを一番楽しめるアルバムっちゃー、そーですね。汗。
（日本人はあまりR&Bはアレでしょーけど・・・汗）
リッチーとは、ま、「対等な立場」だけに、
お互い手探りなカンジもします。
（本来は「命令」系統が明確な方が、そりゃー早いチャー、早いもんね汗）
リッチー自身も、まだ、あまり「MR.BIGという存在」を理解しきれてない、よーなが気もしますね・・・。
「仕事はできる人」なんでしょーけど、そこがね・・・
（その意味では、今になって解ることなんですが、このお人はやっぱり「ソロ・アーティスト」なんでしょーなー。汗。バンドマンではなくね。汗）
まー、「対等な・・・」だけに、
バンドの1/4が変わってしまえば、こーなりますかね。
（その影響を受けてなのかはわかりませんが、パットのドラムも変わった印象です。ワシは汗）
ただね、皮肉にも、
本当に最初のバンドのコンセプト、結成時の方向性、
「70年代のブルースをベースとしたハードロックへの回帰」
からすると、むしろこのアルバムがそれに一番近いのかも？「方向性としては」ね。汗。なーんて、思ってしまう。笑。
実際には、ヒット曲の影響やらなんやらで、ブルース云々よりもポップス化に傾いていましたからね・・・汗。

もちろん、この時も日本ツアーをしてますが、
お決まりのライブ盤はリリースされなかった、ハズです・・・。

●ビリーの脱退。そして一度目の解散

「Deep Cuts」（2000年：compilation）

ベスト盤は割愛させていただいているのですが、
ここで、コレはふれておきたいですね。
こちらは、今までのバラードだけを編集したベスト盤なのだが、
この中の曲で新録のビリーのソロが、ビリーに無断でカットされたとのこと。汗。
んで、
またギクシャクが再燃する、っつー事態に。汗。

「Actual Size」（2001年：album）

「ビッグ・イン・ジャパン」という揶揄に対して、
「Actual Size」＝実際のサイズ・・・っちゅーね。笑。

前作（R＆B的）のセールスはかなり良くなかったらしく、
その反省からこちらのアルバムはかなりポップになってます。
エリックとリッチーの「ツウィン・ヴォーカル」を楽しめるっちゃー、楽しめるんだが・・・・
歌モノ要素は上がってます汗。
その意味では、もちろん、決して悪い作品ではありません。
多分、多くの日本人はR＆B的な前作に比べて、ポップなこちらの方が好みだと思います汗
しかし、ビリーは「次はヘビーなアルバムにしたい」と言っていただけに、ビリーにとって、この作品はかなり・・・。
ご自分の意向は無視されたわけですから・・・良い気分ではなかったでしょーね。汗。
・・・詳細なことは忘れてしまいましたが・・・
たしか・・・MR.BIGがこのアルバムに伴う活動をスタートしようという時期になっても、
ビリーは他の仕事でなかなか合流せず、（なんだったけな・・・他のアーティストとのツアーからなかなか戻らなくて・・・そんなカンジだったと思うが・・・まあ、それがビリーにとっての「意思表示」だったのか、アレだが・・・汗）
最終的に、
解雇・脱退という事態になってしまいました。　汗。
バンド創始者のハズのビリーが、自分のバンドから解雇される、っつーね・・・汗笑。
・・・まー、ここんとこ、ずーっと、歌モノ（ポップな）=エリック寄りのアルバムが続いていて、バラードアルバムまで出して・・・で、またコレ・・・で、イヤになっちゃったんでしょーかねー・・・汗。
形的にはバンド側が「解雇」を通告したようですが・・・
それに対して「じゃー、辞める＝脱退宣言」ということでしょーか？　・・・形式的な話だとは思いますが。
（契約上、いろいろな条項があると思うので・・・MR.BIGというバンドの形上、本来ならそー簡単にお互いのメンバーをクビにはできないハズ。それがあっさり話が済んでいたので、ビリーが契約を盾に抵抗せず、まあ、いいよ・・・ということから、解雇なのか、脱退なのか、曖昧なことになったのかな？）

後任探しは難航します。
そりゃー、ビリーの後釜って、難しいですよねー。汗。
唯一無二ですから・・・。

パットは旧友のこの人を推していたみたいです。
推していた・・・っつーか、
バンドを存続させるためには、致し方ない、っつーカンジでしょうかー。汗。

チャック・ライト

エリックなんて、苦し紛れか、
ポールを戻して、ポール時代の曲はポールがギターで、リッチーがベース、
リッチー時代の曲はその逆・・・というトンデモプランまで言っていいた。汗笑。

結局、後任は定まらず、
ここにバンドは瓦解することになりました。
解散を発表します。
それに伴いフェアウェル・ツアーを日本で行うことになり、
その「サポート」をビリーに依頼するという・・・なんとも・・・まー、アレな形になりましたね・・・。

「In Japan」（2002年：Live）

ステージ上はどうなる？　なんて、心配されたが、
さすが、プロフェッショナル、
問題なく大団円です。
ラストステージにはポールも登場するのでは？　とも言われてましたが、それは実現しませんでした。
こうして、一度幕を下ろすことになりました。

●再結成と東日本大震災
しかし、そこから・・・７年ですか？
ワシの印象としては、突然、というカンジだったのだが、
再結成のニュースを耳にしました。
んまー・・・ワシもこの頃となると、オッサンとして、あまりそーいったニュースに疎くなっていましたからねー・・・汗。

再結成はポールから持ちかけられたらしい。
どーいう風の吹き回しだったんでしょー？（疎い）
メンバーはオリジナルの４人。
エリックはリッチーも入れて、ツウィン・ギター体制にしたかったよーですが、それは却下されたみたいですね。
以後、基本ポールとしては「リッチー時代」はなかったことにしたいみたいです。

第３期となりますね。

「Back To Budokan」（2009年：Live）

まずはライブから復活。
・・・ただ、この頃はワシはまだまだ半信半疑でしたね。汗。
ま、同窓会ツアーというか、
悪く言えば、集金ツアーか？　的な、ね。（すいません）
そりゃー、
ソロに戻れば、ホール・ライブハウスクラスで演っているのに、
４人集まってMR.BIGとしてプレイすれば、
武道館で演れちゃうのですよ？　汗。
同じ20曲プレイするにに、お仕事としてどちらがよろしいでしょーか？　・・・答えは明白ですよね？　・・・そんなフーに思ってもいました・・・
（イヤな大人になっちまいましたね・・・ワシも）

でも、やっぱり、
サイコーに楽しいステージを見せてくれる４人。
もちろん、若い時の野心漲るステージとは違いますが、
円熟味を増した、安定感もある、エンターテイメントとして完成されてます。
そう・・・もー、時代は「ロック」と呼ばずに、エンターテイメントという時代になってましてね・・・汗笑。
みんな大人になりました・・・笑。
（ワシ以外・・・汗）

「What If・・・」（2010年：album）

そんなカンジで、
落ち着いた目で（？）その活動を見ていたのですが・・・
ところが、ここで出してきたアルバムが・・・これが、また良いのです！
あの頃のバランスを取り戻したかのような、最高のロックアルバムに仕上げてきました！
まさか、ここでこんなに良いアルバムを出してくるとは・・・以外でした。
バンドも良好のように思えます。
（アルバムアートだけは・・・んー・・・汗。What If→もしもブタが飛べたら～～・・・そのコンセプトはわかりますが・・・んー・・・汗笑）

この直後・・・
東日本大震災が発生します。
震災についてはここではふれませんが・・・
多くのエンターテインメントが自粛を求められ、実際に自粛をしていた時期・・・
もちろん海外アーティストも放射能被害を恐れ決まっていた来日公演をキャンセル。
プロ野球も自粛してましたね。野球なんてやっている場合じゃないなんて宣った選手もいました。野球選手のクセに。
契約をキャンセルして帰国した外国人選手もいました・・・。
そんな中、
そんな中、
MR.BIGは震災直後の４月からのツアーを日本で開始。
東北にも行きました。
もちろん、それをまた「金を稼ぎたいんだろ」「それどころじゃないのに不謹慎」「楽しんでる場合じゃない」「偽善」・・・そんな揶揄もありました。
でもね・・・
４人が日本の、東北のステージに立ったのは事実。
日本で、東北のステージでプレイしたのは事実。
そして、この曲を届けてくれました。

「The World Is On The Way」（2011年：Single）

今でも泣けますねー。この曲は。汗。
別に偽善でも、ウソでも良いじゃないですかー・・・
エンターテイメントなんて、そんなもんでしょー・・・。
嘘にリアリティーというマジックをふりかけるのがエンターテイメント・・・
その嘘に力をもらった人もいるのでしょう・・・。
それで生きようと思った人もいるのでしょう・・・。
それで、もし今も命があり、頑張れているのであれば、
それはその人の真実であって、ね・・・それで良いじゃないですかー。
それがエンターテイメントの力だと思いますヨ。

エンターテイメントとしてのライブの一番最後に、
ビリーが・・・ポールが・・・
「ガンバッテ！」「ガンバッテクダサイ！」
リアルな一言を届けてくれていた。
・・・やはり、MR.BIGは
その曲、演奏・・・その全てがリアル。
嘘なんてない・・・それがMR.BIGであり、魅力なんですね。
エンターテイメント？　・・・やっぱりロックです（？）汗笑。
それがHeavyMetal/HardRockです（は？）汗笑。
ありがとう。

東日本大震災という最悪の事態に、
このタイミングで再結成していてくれた・・・
なんか運命を感じます・・・なーんて、安易なアレは慎むべきかも知れませんが・・・汗、
・・・彼らがいてくれて、よかったです。

●パットの悲劇と解散
ここらあたりから、ワシも「事情」がございまして・・・汗汗、
・・・ハイ、「事情」がございまして・・・汗汗、
さらに疎くなります。笑。

「...The Stories We Could Tell」（2014年：album）

・・・いや、しかし、このジャケは・・・汗。

「Defying Gravity」（2017年：：album）

・・・いやー、しかし、このジャケは・・・汗。
レーベルがFrontiersになってからのジャケは揃いも揃って・・・汗汗。
シャレだとはわかってますが・・・汗汗。

この２枚のアルバムは、
ぶっちゃけ、ワシは、
ちゃんと聴けてません・・・汗。
あ、聴けてないのは、ワシの方の理由ですね。汗。
・・・ハイ、ワシも「事情」がございまして・・・汗汗、
・・・事情が、・・・ね・・・
さらに疎くなり・・・汗汗、
まー、
この度、サッと一聴する分には・・・ま、モノ足らないとする人には、やはりハードロック色がだいぶ薄れているからなのでしょうねー。きっと。

そして、なにより、
話によると、
ポールが耳の病気（難聴）、
そしてパットはパーキンソン病という悲報が・・・。

なんと、パットはドラムを叩けなくなってしまう・・・。
現状、ワシが最後にライブ（ロックコンサート）に行ったのは2011年だったかな・・・？
・・・ググって確認すると、４月の武道館ですね。
あの時もパットのドラム「スゲー」って思っていたのに・・・
この時、既に右足に違和感があったとは・・・
その後、
サポートドラマーとしてマット・スターを起用。
こちらが第４期となりますかね。汗。
パットはドラムのレコーディングに関しては、プログラミングすることによって参加はしているようですが・・・

この時期のインタビュー記事などは
読んだことがないので・・・
（・・・ハイ、ワシも「事情」がございまして・・・汗汗、
・・・事情がありまして・・・
さらに疎くなりまして・・・汗汗）
パットはどうこの病気と向かい合ったのか・・・
そしてこの間も、ツアーに同行するのだが、
メンバーはどのような気持ちで・・・。
（ライブではマットがドラムのほとんどプレイ。それでも数曲パットがプレイする場面もあったが・・・）
・・・深くは存じ上げません。汗。
（知るにはつらすぎる気が・・・覚悟が必要かも知れませんね・・・汗）
・・・でも、こんな最悪の事態にアレだが・・・
バンドの絆を感じますね・・・。
プロフェッショナルな彼らが「プレイできないパット」をツアーに同行させるなんて・・・泣。
バンド内のことはいろいろ（本当は不仲だとか、なんとか・・・）言われてきましたが、
それだけ必死に侃侃諤諤してきたって、ことなんでしょー・・・プロとしてね・・・。

そして、
・・・そして、
2018年に・・・パットは亡くなってしまう・・・。
なんてことだ・・・
・・・

コロナの時期もあってバンドも活動がストップ。
バンドはどうなるんだろう？
このまま解散してしまうんやろなー、とも思っていた。汗。
そして、
今年に入って正式に解散が決定。
フェアウェル・ツアーを開始すると言います。

パットが亡くなった後も、
一部のライブ（生前から決まっていたスケジュール？）では、
そのままマットが叩いていたので、
ドラマーはそのままマットかなー、と思っていたが、
それはナイ、らしい。ほー。
（マットを入れた４人が第５期となりますかね）
表向きにはコーラスの際に、
マットの音域が合わないとのことらしいが・・・。
どーなんでしょーね・・・？
何があるのか裏事情はわかりません。汗。

後釜としてウワサになったのが（どこで？）、
この人ですね。
マイク・ポートノイ

DREAM THEATERのメンバーということで、
MR.BIGの最初のコンセプト「ビッグな４人」という意味でもピッタリだし、
日本での人気も高いしね。
ただ、
THE WINERY DOGS、SONS OF APOLLOでビリーと一緒だけにね、それが逆に仇になったのかな？？　汗。
ギャラの配分の問題もあるだろー、ハッキリ言って。汗。
本当にBIGな人だけにね。汗。

決まったのはニック・ディヴァージリオ。
これが第６期となりますね。
よー、知りません。汗汗。
「履歴書」を見る限り、この方もBIGな人ですね。
（バンドショットはまだです汗）

「今回の解散」、「前回の解散」の時とは逆に
ラスト（武道館？）に、リッチーの登場も噂されていましたが、
それはナイとのことですね。
（ポールが認めねーんでしょーねー・・・汗）
リッチー時代の曲を演奏するのも難しいのでしょーねー・・・汗。

今回のフェアウェル・ツアー。
おそらく来年まで続くでしょー。
世界的にも一時期の状況よりかなり良くなっているし、
（コロナもそーだし、ロックもヒットチャートやトレンドとは関係なく活動できる）
実際、元々人気の高かったアジアだけでなく、ヨーロッパにも呼ばれることも増えているよーだし。
南米も行くことになるでしょー。
問題は夏（来年の夏？）にアメリカを回れるか？　でしょーなー・・・。汗。
来年は多分・・・バンド「デビュー」35周年でもあるのでね。
最初のアルバムがリリースされたのは1989年だから・・・そうですよね？　2024年－1989年＝35年。
・・・
これは、多分、もう一回は日本に来るんじゃないですかねー。笑。
そのよーな、予感。笑。
日本からスタート（今回の来日）して、
日本でフィニッシュしたい、・・・とか、なんとか・・・笑。
だって、
今回も武道館２DAYSでしょ？
周りの関係者もほっておきませんでしょ？？　笑。
ミュージシャン稼業としても、やめられますか？？
何年かに１回、こーしてボーナスがドンと出るんですから！　笑。
まーね、
今や、ロック界には「フェアウェル」と言って、何年もツアーしているバンドはたくさんいますし・・・笑。
むしろ、それに対して批判がましいこと言う人は、
いまやいませんでしょー。笑。
（ワシ？　・・・いや、言ーません、言ーません笑）
ライブアルバムも、もちろん出すでしょーが笑、
もう一枚、ラストアルバムを出すという噂もありますし。汗。
（ラスト・アルバムリリース→来夏に全米ツアー？？）
まー、
周りの関係者がほっておきませんねー、きっと・・・笑。

今回のフェアウェル、
名作と言っていい「Lean Into It」を全曲プレイするという趣向もあるらしい。
（元々、本来はこちらの企画が最初だったんでしょーね。それでドラマーどーする？　みたいな話からね・・・。汗）
たしかに「Lean Into It」～の頃は最高だったなー。笑。ワシ的にはね。
そしたら、また多分、
「Lean Into It」リリース35周年ツアーが、きっと・・・（計算中）・・・2026年にあるんじゃないの？？　ワハハハ笑笑。
・・・って、
ビリーって、何歳になるんだ？？
ビリーって、ワシが小ちゃい頃（は？）から業界にいらっしゃるイメージだが・・・1953年生まれ！　え？　じゃあー、今年は70歳でのステージになるんだ！　ス、スゴイ・・・汗。
っつーか、それであれだけのパフォーマンスを・・・ス、スゴイですねー汗汗。

・・・まあ、いい。

まー、35年。
いろいろありました。汗。
みんなでタイムスリップするのも良いでしょー。
ノスタルジーだとか、なんや、とかは、もー言いません。汗。
今回はそーいうツアーなんだしね。汗。
（ワシは行けんけど笑汗）
MR.BIGには、
いろいろと思い入れも強いけど・・・
才能ある人がこれだけ集まるとね、
いろいろ難しいのものがあるものだが・・・
そこは若さと野心と、
そして時代もビッタシ合って、ね、
・・・
まさに奇跡のバランスが成立しましたね。

MR.BIGと35年
いろいろ楽しかったです！
いろいろありました・・・笑。
ありがとう！

ま、とにもかくにも、
今夜はMR.BIGにカ・ン・パ・イ・！（←80年代コラム調の締めです）

MR.BIGをふり返ってみる