１月13日の深夜。
（正確には14日になっていたことになるが・・・）
久しぶりにYMOの１stである「Yellow Magic Orchestra」と不滅の名作「Solid State Survivor」の２枚を無性に聴きたくなって、
聴いた。
何故だか、ホント、無性に・・・聴きたくなった。

じっくり聴くのは、おそらく何十年振りになるんだろう。
正調の「Technopolis」「Rydeen」も、ホント久しぶり。
（ライブでは必ずアレンジを加えていたし、一時期はテイスト自体から大きく違っていましたもんね。近年はだいぶ原型を彷彿させるようなアレンジに戻しつつありましたが・・・）

「Yellow Magic Orchestra」（1978年：album）

「Solid State Survivor」（1979年：album）

仮に「20世紀のポップス・ニューウェーヴ・テクノ音楽／世界編」という試験（？）があるとすれば、
ハイ、必ず出ます。笑。
それくらい重要な作品でしょーね。
それと、こちらも↓、
かーなーり、重要な作品ですね。

「BGM」（1981年：album）

「Technodelic」（1981年：album）

このタイミングで聴きたくなったのも・・・不思議なもんですな。

そして、
14日。朝起きて、SNSを見ていたら・・・
そこに氏の顔写真が・・・。
ハットを被り、
いつものオシャレなスーツを着こなしながら、やや微笑む氏。
「は？」
・・・当初はなかなか事態を受け入れいることができなかったな・・・

まさか・・・
そこまでの病だったとは、
率直に申し上げて思ってもいなかったです・・・。
たしかに数年前に大病をされたが、
それは手術なども成功されたとお聞きしていました。
その後、別の病気で体調を崩されているという話は伝え聞いてはいましたが・・・。
まさに、まさか・・・。
正確には11日だったらしい。
ま、ご親戚、関係者へのご報告を一通り済ませて、３日後に世間へ公式の発表となられたのでしょー。

ワシが氏やYMOの音楽に影響を受けるようになったのは・・・
まだ小学生だったかも知れないですね・・・。
↑の「Solid State Survivor」は小学生には衝撃的過ぎるサウンドでしたヨ。笑。
まさに未来の音楽っちゅーか、なんちゅーか・・・汗笑。
聴いたこともない音でした・・・汗笑。
それ以来だから・・・
今の自分の歳を考えますと、
その膨大な時間の長さと量に、ちょっと驚いてしまいます。

氏はYMOでは、
天才と奇才に挟まれて、自分は「太鼓持ちダ」なんて、
よく冗談を仰っていた。笑。
当時は氏はどうしても「三番手」なんて見方をされがちでもあったが、
たしかに、氏がいなかったらYMOは成立していなかったカモしれないですね。
ホソノさんがYMOは「ユキヒロのバンドだった」とふり返っていらしたが・・・ホント、そうですよねー。途中で空中分解していたかもしれません。笑。
だって、
カミ手シモ手それぞれから、
ホソノさんも教授も、
いつも「氏を」見ながらプレイしていましたもんね。笑。
あの今や伝説となったワールドツアーから、
近年のステージまで、ずっとね。笑。

その長年の盟友だったホソノさんが、
氏の人生を「一冊の本」と言った。
みんながその「あとがき」を書こうとしていると。
ま、ワシは、
当然、氏に会ったこともなければ、話したこともないので、汗、
そんな大それたアレは毛頭ないのですが・・・。汗。
氏の本当のご性格、趣味趣向なんてのを知る由もないですし、
ぶっちゃけ、お育ちも境遇も全く違うワシが、共感共有できるなんてところも、実はそーはないのでしょー・・・。
・・・
・・・
なので・・・なので・・・
その意味では、
氏が旅立たれた今、
ワシができることは、ただひとつ。
こうして、氏が遺していただいた音楽をただただ、ただただ聴くしかないのかなー、と思っています。
ただただ、ただただね。
・・・
これからも、ずっと。

実際、今、
こうして「氏という一冊の本」を読み返してみた。
結構、読み応えがありましたよ。ハイ。笑。
読み飛ばしたカ所、
まだ読んでない章もございますけどね。笑。
それでも、その分量・・・その膨大な時間の長さと量に、やっぱりちょっと驚いてしまいます。
ワシのような人間・・・狡すくて、下品で、お洒落でもない、ド貧乏で、人間性も貧相なヤツと・・・
氏のような音楽はきっと似合わないと言われるでしょーけど、ね・・・へへへ。

１曲１曲・・・アルバム１枚１枚・・・。
氏の音楽と一緒にいたあのころ・・・。
・・・。

音楽っつーのは、
それを聴けば、
あの時代にも戻れるし、あの場所にもいける。あの人にも逢える。
その人にとって大事な魔法のシステム。
殺伐とした毎日に、
荒んでいく心に、
ちょっとした潤いを施してくれる。
ちょっとした潤いが、豊かさにもつながる。
最低最悪でも、ちょっとだけ救いを見つけられるかもしれない・・・
だから人々はそれぞれ音楽を大事にする。
大事にしなくちゃいけない。
（京都のお寺で聞いたツルツル理論を思い出します汗）
それを長年、氏が担っていただいた、・・・ということなんでしょう。
そうだな・・・導師（？）みたいなもんなんですかねー・・・。笑。
それには、
感謝を申し上げなければいけませんね。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
これからも、多分、
お世話になる時があると思います・・・笑。

なんと、グラミーでも氏を追悼。
氏の世界に与えた影響の大きさをあらためて知る。
氏の音楽と一緒にいれたことを、
こんなワシでも少し誇らしくも感じます。笑。

ありがとう。
ありがとう。

まん丸サングラス（時代を感じる？）
ハイハットとシンセドラム（タム）
ワシの原風景のひとつです。
・・・笑。

1952ー2023

R.I.P