ああ、あの日からそろそろ一年経つんかい。


元気にしてるよな。きっとそうさ。前向きな子だから。


これも人生。何も言わず何も考えずただ信頼するという大変さを経験しただけでも俺にとっては有意義だった。


彼女は人からの信用を求めていた。彼女のことを鑑みれば当然のことだろう。


俺は彼女を救いたかった。紆余曲折を経て彼女にはひどいことをしてしまったけど今でもその気持ちは変わらない。


でもな、ムカついたってことも事実。俺は信頼してないワケじゃなく、初めて信頼したい大切な人が出来たってことを伝えたかっただけ。


気持ちが伝わらないことほど悔しいものはないな。


でも一年近く経ってようやく心の整理が出来たし、今は小説を書くことに集中してる。


彼女のおかげで俺の小説の質がさらに高くなったような気がする。


俺の寿命はあと10年、3650日だと思って書くことにするよ。恐らくそこまでが俺が楽しい小説を書けるタイムリミットだから。


それまでに結果出なけりゃ後はマジで野たれ死にだな。切羽詰まっても誰も救ってはくれない無慈悲の旅。


先行き見えてはいるが、夢は夢だから楽しいんだと思い込むことにするさ。