愛を語るには幼過ぎる。
芸術を語るには平凡過ぎる。
時代を語るには不誠実過ぎる。
長けているわけでなく、
欠けているわけでもないが、
陳腐な教養を持ったところで人生はたかがしれている。
難なく生きれば楽だろうが、
本当に楽しいことも味わえない。
生きてその骸を皆に見せつけているだけで、
それもまた一つの生き方かもしれないが、
この辛い世の中で、
辛い顔しちゃ丸損だ。
生まれ持った天運もなければ、
努力で培った地運もないのであれば、
せめて苦労をその身体いっぱいに受け止めるだけである。
死ぬのは精一杯生きて、還暦を迎えた後でも遅くない。
還暦を迎えたあなたはきっと自分て死ぬかどうか考えるのはバカバカしいと気づくだろう。