第3回ツクフェス自主コン
短編部門投稿作品
「お前が勇者だ!」
クリアしました!ストーリー
とある城。魔物の侵攻が絶えない国。
女王様は先代勇者の聖剣を抜ける
新勇者を探していたが、
どうにも選ばれし若者は現れず……
業を煮やした女王様は、
なんとただの一般兵を勇者に抜擢した。
「よく聞け。お前が勇者だ!」
勇者あるあるの一つ『聖剣に選ばれる』を軸に
色々な人の人生が交錯する話。
一般兵が主役の時点で
王道RPGからは外れたようで、
一般兵が成していく事は勇者の所業なので、
たどる筋道は王道そのもの。
そして、一般兵のやってきたことが
のちのち別の勇者のための
舗装された道筋になるという巧みな構成。
遠回りなようで無駄のない旅。
"あの時のアレ"回収の妙が光ってました!
キャラも頻繁に入れ替わり、
カマセなようで本命だったり、
貧弱な人が強力になったり……
つまり勇者とは、
選ばれし云々ではなく"生き様"なのだ、
と気付かされました。
ゲーム性
道中面が自作戦闘。
というか、自動戦闘。
敵の数ランダム&攻撃ターゲットがランダム。
ボタン操作を一切せず、
敵を殲滅していくサマを眺めるゲームです。
それ故に主人公チームの戦法にヤキモキする
こともありますが、これはこれで冒険の軌跡を
見守ってる感があってよいもの。なにより
「雑魚戦でのレベル上げをサクサクにした」
という功績がマジ功績だと思います。
ダンジョンに時間がかかるとテンポを損うが、
努力のシーンが無ければ勇者だと感じられない
(特にこのゲームにおいては)という
ジレンマを完璧に解消していました。
ボス戦ではシビアなデフォ戦になり、
ザコ戦との差が強敵感の演出に繋がってます。
見た目が1番ヒーラーっぽい人が
ゴリゴリの火力要員なの草でした。
もしかすると完全版が出るかもしれないので
敢えて書きますが、滑り込みで完成させた故か
- 長いイベントを観た後のボス戦前でセーブが無効になっていて、敗北したらその長いイベントからやり直しになる
- ソロ戦闘で麻痺をくらって即ゲームオーバーになる(しかも連戦形式)
などの理不尽箇所もあり、若干ハゲそうでした。
ですが、それでも
DSを投げずにクリアしたくなる
魅力があるゲームでした。
それは本作の特徴である
『登場した要素が繰り返されるストーリーと、
一周二周と積み重ねるゲーム性』が
そうさせたと思います。
この旅の何かひとつでも欠けたら
魔王は倒せなかったのだなぁ……
と思える名作でした。
真面目な感想ばかり書いてしまったので、
笑えたところも言うと、
とある町に一時期出店する「果物屋」の
品揃えのセンスが好きでした。
すべてが上手くまとまった作品でした。
