第3回ツクフェス自主コン

長編部門投稿作品

「甘色ファミリア」

クリアしました!



  はじめに〜プレイ実績

ストーリーを3周して、

エンディングはノーマルエンド以外の

9種を観てきました。



1周目……アクアハッピーエンド


2周目……選択の間でセーブして、

全キャラのハッピーエンド+後日談を閲覧


3 周目……選択の間でセーブして、

全キャラのバッドエンドを閲覧



実績は埋めてません。

最終プレイ時間は5時間半とかでしたが、

リセットしてやり直したりしたので

実際はもう少し多いかもしれません。



  ストーリー

魔王に挑む3人の少女がいた。

獣人、雪女、ドワーフ……

種族は違えど志は同じ。

しかし魔王の圧倒的な力の前に、

少女たちは逃走を強いられる。


場所は変わり、ファンタジー系学校。

召喚士(サモナー)科の入学式にて。

主を実の弟のように愛する使い魔と、

奔放な使い魔に困惑しながらも

生活を共にするサモナーの少年がいた。


入学早々、使い魔を召喚することとなり、

既に使い魔の姉がいる少年は

「適当にスライムでも出そう」と考えるも…

思いがけず呼び出されたのは、

魔王に殺される寸前だった

3人の少女たちだった!


主と、4人の使い魔。

正式に契約する使い魔を決めるべく、

惹かれ合う主従の、甘色の1ヶ月が始まる!






4人の攻略対象と学園生活を送るゲーム。

治安の悪い別世界からやってきた

治安の悪い少女たちの話です。


このタイプのゲームにとっては

重要な要素だと思われるので言及すると、

攻略対象のグラフィックは

ディスガイアシリーズと妖怪百鬼たんから

両作のツクフェスにおける貢献には

感謝しなくってはいけません。


学園生活の最中で意外な側面を知ったり、

好感度によって日常会話が変化したり、

たまの休日に誰かをデートに誘ったり……

ギャルゲーにおける醍醐味は

あらかた網羅してるのではないでしょうか。


デート場所により発生するイベントが違う

×キャラ4人分のボリュームもあるので、

ラノゲとしてしっかり楽しめました!



ぼく的に好きなイベントは

ペリ姉のツクったゲーム』のくだりです。


推しは……アクアかなぁ。

ほどよい境界線と、

それを乗り越えた時の喜びがある感じで。



主人公くんは、素直な性格というか、

一人称"僕"の女装ショタ好青年なのですが、

好感度のためなら誰彼構わず薬を盛ったり

完全防音の狭い部屋に連れ込んだりする

ゲス主人公に化けました。

つまみ食い最高!!



甘色ファミリアの「ファミリア」は

"使い魔"とか"家族"という意味があるらしく、

まさにこのゲームにピッタリで

よく見つけてきたなという単語でした。

むしろこの単語発進のゲームなのかも。

「甘色」はまぁ、

甘ーーーい!!! という

スピードワゴン的な意味合いだと思います。


サブタイトルが「主を失いし者」と

不穏だったので身構えましたが、

この言葉の意味がわかるときには

ただの恋愛ゲームではないなぁ

思わされている頃ですね。



バッドエンドに関しては、

このゲームの最重要情報だと思われるので

深くは言及できませんが、

エッキミらあんなこと言ってたのに

そういう行動とっちゃうの〜?!

という思いでした。


まあ、平生の言動と矛盾するような事を

してしまうくらい一途になる、

というのがなのかもしれません。


『ファミリア』とは、

プレイヤーの我々が思う以上に一心同体の

関係なのだと思い知らされました。



  ゲーム性

恋愛ノベルかと思いきや……

けっこうしっかりと通常戦闘


ゲーム内の"基本的な1日"の流れとして、

  1. 使い魔4人のうちから1人を選んで連れ歩く
  2. 学園内の生徒と戦闘してレベルを上げる+お金稼ぎをする
  3. 喫茶店・図書館などの学内施設でデートをし好感度を上げる
というのを30日間繰り返して……


最終的には育んできた『キャラのレベル』と

『好感度』をそれぞれ試されるような

イベントが発生して幕を閉じる……

というのがこのゲームの構造です。


誰かを誘うと誰かの好感度が下がる、

みたいな好感度のかけ引きも

一部で発生しますが、

他の手段も取れる感じになってて

恋愛面の攻略は難しくないです。



『レベルが試される』というのが重要で、

新しい展開が始まるタイミングは

予想できるものの、

何が始まるかまでは予想ができないので、

よく分からないまま遊ぶと

詰む可能性すらあります。


要所でゲーム内容の説明はあるんですが、

話が一度きりで読み返せなかったり、

必ずしも寄る必要がないところ

(ユーザーによっては気づかないところ)に

説明スポットがあったりして、

しかもそれらの説明が

ことごとく重要な情報だったりするので、

説明の取りこぼしには注意が必要。


戦闘は甘めの調整だったので、

途中で路線変更の必要に気づいても

リカバリーはしやすいと思います。


セーブ不可になるタイミングが

存在しないことは非常に助かりました!

結構やり直したくなる作品だと思うので。



また本作の特徴は周回要素であり、

ステータスと好感度を継続した

つよくてニューゲーム状態で

2周目以降をプレイできます。

なにげに周回開始時

『転職機能によってレベルは1に戻るけど

 ステータスは継続にできる(装備固定でない)』

という仕様を知らなくて混乱しました。


たぶん普通に遊ぶと、1周目時点では

ノーマルエンドor誰か1人のハッピーエンド

しか見れないと思われるので、

全キャラのハッピーバッドエンド

見るためには周回が必要です。


ちょっと問題だなぁと感じたのは、

周回推奨の作品でありながら

ストーリーをスキップできない点です。

オープニングが特に長く、

ボタン連打にて腱鞘炎を発揮しかけました。


バッドエンドを観たい!という

変態性欲のおかげで周回できましたが、

どうしても作業感の否めない時間が

発生したのは事実ですね。


また、周回特典として、戦闘を楽にする

バランスぶち壊れの装備品が獲得できます。

めっちゃ使いました。


ちなみに2周目クリアが条件の

追加コンテンツも用意されていました。

この世界から離れられない方にはオススメ!






作りのこうだったらいいなぁポイント

いくつかありましたが……



本作は爆撃の多発するツクフェスにおいて

評価がなんと☆4.5になっていて、

おそらくメインプレイ層である

少年ボーイたちのハートを

キャッチしてやまない作品なのでしょう。


その評価に違わぬ、

恋愛ゲームとRPGを足して2で割ったような

どちらの要素も気軽に楽しめる作品でした!



作者さんが次回作を作られているとの事で

続報が楽しみになりました。

血だまりの中から応援しております!


制作お疲れ様でした👋