第3回ツクフェス自主コン
短編部門投稿作品
「ゾンビ・ザ・ライフ」を
クリアしました。
『ハートフル・ゾンビ冒険談』
戦闘無し、なぞなぞ有り。
ゾンビが主人公の不思議な冒険。
彼らの旅の行く末とは……
恋しさとせつなさを味わうRPG。
△スクショ。やりこみました。
ストーリー
ある病院の個室。
そこにいるのはゾンビ。
ゾンビは「おなかすいたなー」
とか言って入れ歯をはめ、
(ゾンビ君は歯がないのだ!)
戸棚から団子を取り出して食べる。
そしてテレビでいつもの時代劇を観る……
……という、ツッコみたくなる
ほのぼの導入から始まる本作。
「いやこんな平和なゾンビおる?」とか。
最初の数十分はカオスギャグという感じで、
唐突に出題されるなぞなぞを解いたり、
マップを歩き回って次の目的地を探したり。
自由な風が吹き荒れるのを感じます。
しかし、話が進むと、
どうも「なんでやねん!」と
笑ってツッコんでいくだけの作品では
無いことが分かってきます。
主人公がゾンビである理由……
ゾンビが病院にいる理由……
徐々に思い出される主人公の過去……
その辺の『笑えなくなってくる』流れは
ちょっと一本取られました。
いや、すごく面白かったんですけどね。
ゾンビとだけ聞くと『怖い』と感じますが、
よくよく考えてみれば、
ゾンビって、滑稽で、かわいそうな生き物。
自分の過去も忘れて
うがうがやってるなんて……
でも、切なさだけで終わらないのが本作。
旅で出会った仲間たち。大切な人。
自由を求める彼の旅、
その旅自体が、彼の手にした自由でした。
彼の『ゾンビの一生』に
きっと後悔はないはずです。
主人公も、明らかになる本名ではなく
呼ばれ慣れている「ゾンビ」で
呼んでいいよ、と言っていることだし。
……いや、呼び方ゾンビでええんかい!
最後には笑える話になるので、
そこは安心できました。
ゲーム性
戦闘なし。
簡単なナゾを解いたり、
マップを調べまくって
次のマップに進むための
カギを見つけていくのが主な流れ。
ギャグとしてやっているのか不明ですが、
その街歩きは結構突拍子もないことが
始まったりして楽しいです。
ツッコミがあんまり居ないので
天然ボケに拍車がかかってます。
気を抜くと次の目的地が
わからなくなるので、
そこは文章をよく読むように注意。
また、やり込み要素がいくつかあり、
例えばマンションの住人を増やす
サブイベントが用意されています。
マンションを満員にしても、
作者さんに褒めてもらえるだけで
別に特典はなさそうですが……
入る住人と、入った部屋の組み合わせが
くすりと笑えるものになってるので、
この世界に愛着があるひとは
やってみてもいいと思います。
僕はすっかり完遂しました。
あと、クリアする上では
寄る必要がない都市があって、
ミニゲームとかもできるんですが、
その都市にある図書館に行くと
世界観についての見聞を広められます。
そういう詳細な設定を
無理にストーリーに組み込まず、
任意で読ませてくれる作りは、
プレイヤーの時間を尊重してくれている
感じがするので、ありがたいです。
技巧点
好きだった小ネタとしては、
道中の街に蕎麦屋?うどん屋?さんがあり
厨房で麺を打ってる所を見られるんですが、
あるイベントの後に再び訪れると
厨房でハンバーガーを作ってるんです。
芸が細かいというか、面白いと同時に
世情を憂いてしまうような、
こういう一手間が好きだなぁと思いました。
以前、本作の作者さんが
「家族に遊ばせるためのゲームを作った」
と言っていたような気がします。
(記憶違いだったらすみません)
1番最初に遊んでくれるのが
家族だからなのか、
このゲームの根底には一貫して
「純粋さ」「無垢さ」のようなものが
流れている気がしました。
作中に"先入観"がないというか。
そういう空気は持たせつつ、
ところどころで笑えるという、
独特な舌触りのゲームでした。
面白かったです!
制作お疲れ様でした👋
