第3回ツクフェス自主コン
短編部門投稿作品
「キミと生きるセカイ」
クリアしました!
ストーリー
剣闘士として生まれ、外の世界を知らずに
戦い続けてきた男、ソード。
彼はとある事件から牢に入れられるが、
そこで謎の青年と出会い、2人で脱獄。
初めてセカイを知り、目標を見つけ、
目の前の困難に愚直に突き進む。
そんなソードの知られざる英雄譚……
……と、大体このような話。
いい意味で裏切りのない王道ストーリーで、
頭を抱えるような悪役が出てきても
「どうせ負けるんでしょ?(ニヤニヤ)」とか、
朴念仁とチョロインが出てきたら
「どうせ恋に落ちるんでしょ?(ニヤニヤ)」
みたいに思える、安心できる作品です。
そして、出てくるキャラクター全員が
可愛げがある、と言いましょうか……
主人公チームはもとより、
脇役、かわいそうな人、
どうしようもないクズもいるけど、
好きになれちゃう人間性を持ってる。
好きになれる、というのは、
突飛なことをやらせて世界観を乱したり、
作者の推しキャラをゴリ押ししてくる、
ということではなく。
セカイを構成する登場人物として
ちゃんと好きになれる、
キャラの言動が物語の中で浮いていない、
ということ。
例えば主人公の相棒ポジで
軽口キャラが出てくるんですが、
彼の行動にも理由があって、
鬱憤の反動で形成された人格なんだな
というのがストーリー中で読みとけるし、
主人公が度々する大胆告白に取れる発言も
セカイ知らずの剣闘士ゆえだし、
ヒロインが見ず知らずの主人公組を
歓迎して手料理とか振る舞ってくれるのも
他人との関わりが薄い自身の境遇ゆえだし。
"短編で綺麗にまとまる物語の分量"
というのを心得てらっしゃって、
そこから逸脱しないようにしつつ
メインキャラごとの関係人物も
少しづつさらっていって、
しかも全てのつじつまを合わせてくる。
それをやれる技量があるから
ここまで全キャラを好きになれるのかな、
と思いました。
ゲーム性
通常戦闘。理不尽なこともなく、
かつヌル過ぎもしない。
短編でありながら、
強い装備が手に入る喜びを味わえたり、
特技の追加によって強敵とも戦っていける
程よいバランスが手練れという感じ。
フォーマットが完成している、
とも言えるかもしれません。
作者さんは今作が
ツクフェスでの制作5作目との事です。
作者さんの前作の「噂のゲエム」を
プレイした身としては、
商人の居場所や宝箱の配置、
イベント前の注意喚起、
ボス前の全回復スポットなど……
見覚えのあるギミックが出てきて
ほんのり嬉しかったです。
ストレスフリーなプレイ体験を
提供しようという、細部にわたる配慮。
そこもやはり安心感をもって遊べました。
技巧点
物語中、部族が出てくるんですが、
その部族の髪の色がグレーや青系統で
統一されてるんです。
些細かもですが、そこに感動しました。
特別な存在だから違いを持たせたい、
統一感を出したい……とは思うものの、
色揃えるのってけっこう難しいので。
「兄弟設定のキャラだけど、
目の色も髪の色も違う」みたいな所、
気になる人には気になるんです。
それを気にするのが私です。
(コンシューマーツクールの
新作が出たら、カラーパレットで
キャラの髪の色と目の色を
自由に変更できるようにしてくれ、
と常々思っています)
こういう形で
世界観を崩さない工夫があるんだなぁ
と思いました。
