学園モノのブログ小説です☆

主人公は、高校二年生の新宿ネロ。

彼の一年間の学園生活がメインになるストーリー☆

 

高校一年では、オンラインゲームばかりを行い、帰宅後は引きこもりだった彼が、

様々な出逢いの中で成長していきます☆

 

 

今年こそ、念願の彼女GETが成功するのだろうか・・・

 

一話から読みたい!

ヒロイン達がと主人公の絡みが知りたい・・・という方は、

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前回(33話)はこちらです☆

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12464463141.html

 

 

ざっくりキャラ紹介☆

新宿ネロ(シンジュクネロ)

主人公です☆ 2年5組普通科に所属。1年の時はネットゲームが友達という暗い奴でしたw

2年生では彼女が作りたい・・・と奮闘してますが・・・

 

 

大崎秀(オオサキトオル)

2年1組進学科に所属。生徒会にも所属している優等生。

人柄も良く、男女問わず人気者で顔が広い。

 

恵比寿イ・ヤムチャ(エビス・イ・ヤムチャ)

2年6組普通科所属。少しヤンキーで校則違反の格好をしているが、

実は仲間思いのナイスガイ☆渋谷実尋にゾッコンLOVE!

 

貴公子(プリンス)除闇(ジョアン)

2年1組進学科所属。大崎と同じく優等生。バスケ部の次期キャプテン

勿論偽名である。モテすぎる為本名はあまり使わないらしい。

 

上記4名が、屋上で熱く何かを語ってますw

 

 

【本編】


とある、初夏の中のお昼休み・・・

ネロ達は、屋上でお昼を食べていた。
今日屋上に集まったメンバーは、珍しくも

男ばっかり・・・

ネロ、イ・ヤムチャ、秀・・・そして、貴公子(プリンス)除闇。

――屋上は風が吹いてて気持ちいかと思ったけど、逆に直射日光の餌食だ。こりゃ~屋上で飯を食うのは、当分お預けだな・・・

――にしても、今日は野郎ばっかりだなぁ。


「いやぁ~暑くて参ったなぁ!・・・そろそろ学食に切り替えるかぁ~・・・弁当も、痛むのが早いだろう・・・」
秀は頭を抱えながらも、明るく話した。

「オレは、カップ麺にしてきたぜ!給湯室でお湯を貰えるからな!カップ麺なら日持ちもするし、買いだめも出来る・・・ん?貴公子さんは、冷やし中華か?察するトコ、ローソンで買ったな~?」
イ・ヤムチャは、除闇に話しかけた。

「うっす!・・・オレ、ローソンのポイント集めてる派なんで・・・ローソン通いが日課っス!」
除闇は、冷やし中華を食べながら、静かに答えた。

除闇とイ・ヤムチャの会話を見て、秀は静かに笑った。

――そういえば、貴公子(プリンス)除闇が恋華意外と会話してる、はじめて見たな・・・語尾に「っス」ってつけたりと割りと、体育会系の話し方なんだなぁ~。やっぱりバスケ部だからか?

 

――コンビニ弁当かぁ・・・俺も、そろそろコンビニ弁当にしよっかな~・・・・でも、この今日もってきた弁当は・・・

 

ネロは、アルミホイルを「パリパリ」と音をたてながら剥がし始めた。中には梅干し入りのおにぎりが入っている。

実は、このおにぎりは、同じマンションで近所に住んでいる「代々木さん」という隣人さんが作ってくれたモノである。学校に行く前の早朝に渡しに来てくれたのだ。
 

「ん~・・・・っていうか、今日はホントに花が無いなぁ・・・やっぱり、男ばっかりだけだと・・・俺のハートが熱くならないぜ~・・・どっかに可愛いコでも居ないかなぁ・・・・」

イ・ヤムチャは少し上を向いて言った。

 

「まぁ、たまには・・・こーいう日があっても、俺は良いと思うぞ☆・・・・せっかくだから、男だけでしか話せない話をしないか?」

と秀は明るく言う。やはり秀はどんな時でも発言は前向き・・・と言うポジティブな捉え方だった。

 

「野郎だけの話かぁ・・・・・」

とネロが言うと

 

「っていうと、やっぱ下ネタか・・・・」

とイ・ヤムチャは続けた。

 

「下ネタも悪くはないが・・・あまり進展性が無さそうだな・・・・せっかくだし、女子が聴いてない所で恋バナでもするか?もうじき2年になってからの、夏休みがくる!・・・しかし、夏休みが終わると、あっという間に一年は経過して3年生になってしまう・・・・3年生と言ったら受験のシーズンだ。もう遊んでは居られないかもしれん!高校生活で自由に恋愛するなら、今年がピークだと俺は思う!」

秀は、少しだけ真面目に話した。

 

「・・・・・今年がピーク・・・今しか無いって事か・・・・」

秀が話すと、静かに除闇も呟いた。

 

――貴公子(プリンス)除闇・・・・なんだろ、何か考えてる事でもあるのか?まるで、この屋上には居ない誰かを思い浮かべるかのように・・・

 

「おぉ!大崎ぃ・・・良い事言いうなぁ☆そうだな・・・今のウチに恋人を作っとかねぇと!じゃぁよ・・・こーいうのは、どうだ?お互いに協力しあう作戦で彼女をGETするってのは??」

イ・ヤムチャは話を切り出した。

 

――協力しあう作戦か?まぁ、敵対しないなら悪い話じゃないが・・・どうやって、協力しあうんだ?

 

「おぉ!いい案だな☆で・・・具体的にはどーするんだ?」

秀が、イ・ヤムチャに訊ねた。

 

「そーだな・・・・お互いにまずは、自分の射止めたい異性が誰だかを明かす!まずは、そーしないと・・・協力やサポートが出来ない!」

イ・ヤムチャが言う。

 

――何!ここで好きな人を言えだって!?

 

「はぁ・・・・ド阿呆・・・」

除闇は静かにため息をつく。

 

「何だよ!俺の作戦のどこが悪いんだよ・・・・」

イ・ヤムチャは不満そうに言う。

 

「俺達4人の中で、好きな女子が被った場合・・・どーやって協力するんだ?どっちかが譲るのか?」

除闇は、不満そうなイ・ヤムチャに静かに話した。

 

「お!そー言われるとそうだな・・・」

ネロは、自分の好きな異性の名前を言わないで済みそうで安堵し顔をした。

 

「あ・・・そっか・・・・まぁ、好きな女子が被った場合・・・そこまでは、俺も考えてないけどよぉ・・・どっちにしろ、いつかは告白する時期がやってくるし、いつかは解る事さ・・・そんなの遅いか早いかの違いさ!逆に先に解った方が、この際・・・・別の女子を狙うって言う方法もあるだろ?それに・・・今、考えてる女子に対する気持ちが冷めるって場合もあるし・・・卒業するまでに、キモチが変わることもある!」

イ・ヤムチャは若干困った顔もしたが、それでも自身の作戦を押し通して意見を述べた。

 

 

「ふーむ・・・確かに、貴公子(プリンス)の意見も解るし、イ・ヤムチャの考えも間違ってはいない・・・」

「それより、気になったのが・・・・貴公子(プリンス)!お前、好きな女子居たのか?・・・・今の言い方だと、居るって事で良いんだよな?」

秀は、腕を組んで除闇とイ・ヤムチャの意見を組み取った後、除闇の方に訊ねた。

 

「あ!俺も、そこ気になる・・・・」

ネロも秀の話に便乗した。

 

「オイ・・・・・」

除闇は固まった。

 

「そーいえば、俺も除闇の事は、あんまり知らないしな・・・・どーなんだ?教えてくれよ?協力するぜ☆・・・あ!言えないって事は・・・もしかしてこっち(ホモ)系か??」

イ・ヤムチャも除闇の所へ寄ってきた。

 

「・・・・・・・俺も普通の男子だ・・・・ホモじゃない!好きな女子くらいはいるさ・・・・」

除闇は、ふてぶてしく言った。

 

「そうかぁ!・・・・で!!誰なんだ??」

イ・ヤムチャは食いついた。

 

「俺も気になる!!」

ネロも食いついた。

 

「ちょっと待て!お前達・・・・学園一モテる、貴公子(プリンス)と呼ばれる男の好きな異性って事は、つまりその相手とは両想いと考えてもおかしくないぞ!つまり、ここで貴公子の好きな女性が発言されたら・・・・イ・ヤムチャ!新宿!お前達敗北に等しい事になるぞ!」

秀は大きい声を出した。

 

「ぐ・・・確かに、恋敵が学園一モテる貴公子とか・・・・普通に勝てる見込みゼロだな・・・」

ネロは、引き笑いをした。

 

「た、確かに・・・俺でも貴公子相手となると・・・自信無いな・・・・実際にモテるしな・・・」

イ・ヤムチャも固まった。

 

「・・・・・別に、俺が好きな異性と両想いって保証は無いだろ・・・・俺は、別に勝手好きでいるだけだ。」

「今後キモチを伝えるつもりも無いし、そもそも誰かと付き合うつもりは無いからな・・・・お前達が、今ここで好きな異性を言って・・・もし、被ってたら譲ってやるよ・・・・」

除闇は静かに言った。

 

「え・・・・好きな女子居ても告らないのか?・・・・勿体ないな・・・・お前なら誰に告ってもOK貰えそうなのに・・・・」

ネロは、きょとんとした顔で言った。

 

「だから・・・・今のとこ、誰かと付き合うつもりは無いっての!・・・・それより、新宿!・・・お前誰が好きなんだ?」

除闇は、話をネロに振った。

 

「え!!!俺・・・・なんで、急に振る!・・・・イ・ヤムチャの好きな奴とか、気にならないか?」

ネロは、イ・ヤムチャの方に話題を振ろうとしたが

 

「恵比寿(イ・ヤムチャ)の好きな女子は、どーせ女帝(ミスコンテストNO1の渋谷実尋)だろ?聞かなくても解る・・・・それより、新宿・・・お前の好きな奴の方が気になる・・・・っていか、読めん・・・・話してみろ。今話せば、オマエの好きな奴には手は出さない・・・・今なら、約束しても良い。」

除闇は、先程までのぼんやりした表情と変わって、カナリ真面目な顔をして聞いた。

 

――うお!これは、逃げ切れないか・・・・

 

 

ネロの選択肢A

 

 

 

除闇の先程の台詞をパクった誤魔化し方をする。

 

「あ~・・・・ワリィな、実は俺も気になるコは居るけどさ・・・正直、まだ誰かと付き合いたいとか、そーいうキモチは無いんだよね・・・アハハハハ・・・おれ、ゲーマーだし・・・・」

と視線を斜め上に思いっきり逸らして誤魔化す

(勿論、ごまかしきれないが・・・・)

 

 

殴られる覚悟で・・・・今の心境を正直に言う。

 

「実は、言いにくいけどさ・・・・オレ、もともと女子とあんまり話さない方で、2年になってから彼女作ろうと思って気張ったけどさ~・・・バーチャル(ゲームの世界)と違って、リアルの女子は・・・ぶっちゃけみんな可愛く見えちゃってさ~・・・誰が好きとか、何か決められねぇんだ・・・アハハハハ・・・・・・」

と頭をかきながら照れ笑いをしつつ話す。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・はぁ・・・・」

除闇は、ため息をついた。

 

「まぁ・・・俺が、今強制でイロイロ言う事じゃないが・・・・俺は、女の為に尽くせるのが男の特権だと思っている・・・・・」

 

「だから、新宿ネロ・・・・一つだけ警告しておく・・・・・」

 

「女性を悲しませた時は、俺が許さん・・・・・それだけは、忘れるな・・・・」

 

除闇は、静かに言うと先に教室へ戻っていった。

 

 

 

――ん~・・・・やっぱり、ここは貴公子(プリンス)除闇にだけは、ちょっと俺の現状・・・・「一番気になる異性」の名前をこっそり打ち明けて、味方になってもらった方が良かったか・・・・敵に回して勝てそうな相手じゃないしなぁ~

 

 

 

 

「よーーーし!!じゃあ、こーしようぜ?・・・・思い切って、合コンするってのは・・・・どうだ??‘あい●り‘みたいに、みんなで旅行しながらさ~・・・・」

イ・ヤムチャは、再び意見を言った。

 

「おぉ!!それは、名案だ!もうすぐ、夏休みだ・・・・みんなで旅行に行くのは楽しいかもしれん!」

秀も、イ・ヤムチャの提案に乗った。

 

「お!割と、名案だが・・・・旅行資金とかは、どーするんだ?」

ネロが訊ねた。

 

「・・・・・そこは、仕方ない!夏休みまで時間はある!みんなでバイトするんだ!!やっぱり、男が多く資金を出すのは世の常だ!身体張るしかねぇ!!」

イ・ヤムチャが腕をまくった。

 

「そーだな・・・だが、二人とも・・・・夏休みの前に、期末試験があるという事を忘れるな!バイトで旅行費を稼ぐのも良いが、勉強を疎かにしては、イカンぞ☆やはり、学生の本業は勉学だ☆」

秀は、明るく注意を促した。生徒会に所属する秀は、フレンドリーに接するがどんな時も最終的に、「勉強の道」から外れそうな時は、必ず一言注意する事を忘れなかった。

 

 

「あ・・・そーいえば、貴公子(プリンス)・・・アイツも、旅行に声かけてみないか?・・・・先に教室に戻っちまったから、この件は知らないだろうし・・・・せっかくだから声をかけてやろうかな・・・・っと思って」

ネロは、除闇の事が気になっていた。ネロ自身の性格的なモノなのか、ネロは誰か一人でも仲間外れを作るのがあまり好きじゃなかったのだ。

 

「あぁ・・・それは、良いと思うが・・・・お前、いいのか?さっきちょっと‘警告的しておく‘・・・ってな事言われてたけど」

イ・ヤムチャはネロの事を少し気にかけた。

 

「いや~それは、貴公子(プリンス)が女性に優しいフェミニストなだけだし・・・オレ自身は気にしてない。よし!ちょっと、ひとっ走り貴公子さんのとこに行ってくる☆」

ネロは、そーいうと屋上の出入り口から校舎の階段を駆け下りて行った。

 

 

 

「さーて・・・俺は、旅行の件を女性陣に声かけてみるか・・・・とりあえず、男性が4人だから・・・女性も4人必要だろ?」

秀は、俺に任せろ☆と言わんばかりの自信に満ちた顔で言った。

 

「さっすが、生徒会!学校内では顔が効くな!・・・勿論、渋谷実尋さんも誘ってくれよ☆・・・実尋さんが来てくれるなら、他は任せる!」

イ・ヤムチャは、「実尋さん・・・」という台詞の所だけ合掌して頭を下げた。

 

「任せろ!イ・ヤムチャは旅行先を少し探してみてくれ☆いくつかピックアップしてみたら・・・俺に教えてくれ☆旅行先は、やはり俺達男性陣でバシっと決めてエスコートしようぜ☆」

秀は、‘ドン‘と胸を叩いた。

 

 

 

 

 

 

除闇を追いかけたネロは、廊下でキョロキョロと辺りを見渡した。

 

――うーむ・・・勢いよく階段を降りたのは良いのだが、貴公子(プリンス)除闇は、いったいどこに・・・・

 

少し、廊下を歩いていると給湯室の方からコーヒーの香りがしてきた。

給湯室に向かって歩いて行くと、そこには除闇と恋華が居た。

 

どうやら、5限目の授業が始まる前にコーヒーを作って小さなペットボトルに入れて持っていく様子だ。

 

「あ!ネロ・・・」

恋華がネロの存在に気付いた。

 

「よぉ☆インスタントコーヒーかぁ・・・良い香りだな☆」

ネロは笑顔で話した。

「よかったら、飲むか?」

除闇が作りたりのコーヒーを小さなペットボトルに入れてネロに手渡した。

 

「お☆サンキューな!・・・アッチ・・・」

ネロは作り立てだった為、ペットボトルを持った瞬間すぐにテーブルに置き治して、ペットボトルを持とうとした手をカナリの速さで振った。

 

「・・・・・ドジ」

「うるせぇ!・・・あ・・・・そーいえば、大崎とイ・ヤムチャと話してて・・・夏休みにみんなで旅行に行こうって話になったんだけど・・・お前(除闇)も一緒に行かないか?」

ネロは、恋華に瞬時に言い返した後、気を取り直して除闇を誘った。

 

「お、お、大崎君と旅行☆・・・わ、私も・・・私も・・・・」

大崎の名に反応して、恋華は興奮し始めて話し方が噛み噛みになっていた。

 

「あ・・・日にちにもよるな・・・夏休みは、利休さんと一緒に心霊スポットを巡るという予定があるからな・・・・・」

「アンタも行くのよ!せっかく、大崎君が誘ってくれるんだから~断るなんて許さないわよ!」

恋華は除闇の服の裾をグイっと引っ張った。

 

「痛っ・・・オイ・・・引っ張るな・・・」

 

「アハハ・・・たまには、みんなで行こうぜ☆・・・・あと、恋華・・・誘いに来たのは大崎じゃなくて、俺だ・・・新宿ネロだ・・・」

ネロは、漫画のように目立つ一滴の大粒の汗を一滴頬に垂らした。

 

「大崎君と・・・・一つ屋根の下で・・・・旅行☆・・・・あ☆・・・あ☆・・・・ぐへへへへ」

恋華の脳内は、若干物凄い妄想を抱きながら薄気味悪い笑みを浮かべた。

 

――今回は、一応合コン的な流れだからな・・・ぶっちゃけ、恋華が誘われると決まった訳じゃないんだが・・・まぁ、大崎達の事だ・・・渋谷とセットで恋華にも声をかけるだろう♪

 

 

 

 

 

こうして、新宿ネロ達は・・・・

夏休みの旅行に向けて

各自準備が始まった・・・・

とは、いえ・・・夏休みのまでは、まだ大分先ではあるが・・・・

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

鯖学☆シーズン2 夏休みの旅行編(仮)

サブタイトルはあくまで、(仮)なので変えますw

 

乞うご期待!

 

尚、鯖学プロジェクト旅行に行く生徒メンバーには、

メッセージの連絡が行きます☆

 

ご確認ください