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嵐の夜の、次の日。
前日の大雨と暴風が、まるで嘘だったかのように、雲一つない良い天気だった。
良い天気ということは、夕暮れに夕日が見える天気でもある。
夕日が見える日は、海岸でクラブがあわをふいていて、夕日に重なり、キレイに見える。
オレは、そんな日が大好きで、今日も海岸に来ていた。
この時間帯だと、ここにいるポケモンは少ない。
むしろ、クラブ以外は居ない気がする。
だけど、違った。
一匹の黄色い……ピカチュウ?だろうか。
波打ち際で、誰かがうつぶせで倒れている。遠目に見ても、動いていない。
「お、おい!大丈夫か!?」
オレは迷わず側によって揺さぶった。やっぱり、ピカチュウだった。
でも、前に見たピカチュウよりも、なんというか、少し小さい。尻尾の形も違う。
「そこで倒れてると、波にさらわれるぞ!?おーきーろー!」
声を掛けて揺さぶっていたとき、倒れているピカチュウの指がピクリと震えた。
●
誰かが呼んでいる気がして、目を開いた。
そしたら、砂。
……砂!?
慌てて飛び起きた。
「うわっ!と、飛び起きた!?」
「………え?」
起きたら、其処は海岸だった。
でも、目の前に、ナニカがいる。
……ポッチャマ?いや、それにしては大きいと思う。
ワタシより、少し大きいなんて。
「よかった……、このまま起きないかと思って心配したぜ」
それに。
「な、なんで言葉が通じるの?」
「は?そんなの当たり前だろ」
「だって、ワタシは人間だよ?」
ワタシが言うと、目の前のポッチャマは、一瞬きょとん、とした顔をした後笑い出した。
「なんで笑うの!?ホントだよ!?」
「あっははははは!冗談にも程があるだろ!
お前、ピカチュウじゃないか!!」
……え?
「……ピカチュウ?」
手を見る。ワタシの手は肌色のはずだ。はずなのに、黄色くて小さい。
体を見る。……黄色い。しかも、尻尾が生えてる。
もしかして、ワタシ……。
「ポケモンになっちゃった!?」
「はぁ?変わってんな……、お前名前は?」
ワタシの名前は……。
「……アウアだよ」
―――『忘れないで』、叫んだのは誰?―――
嵐の夜の、次の日。
前日の大雨と暴風が、まるで嘘だったかのように、雲一つない良い天気だった。
良い天気ということは、夕暮れに夕日が見える天気でもある。
夕日が見える日は、海岸でクラブがあわをふいていて、夕日に重なり、キレイに見える。
オレは、そんな日が大好きで、今日も海岸に来ていた。
この時間帯だと、ここにいるポケモンは少ない。
むしろ、クラブ以外は居ない気がする。
だけど、違った。
一匹の黄色い……ピカチュウ?だろうか。
波打ち際で、誰かがうつぶせで倒れている。遠目に見ても、動いていない。
「お、おい!大丈夫か!?」
オレは迷わず側によって揺さぶった。やっぱり、ピカチュウだった。
でも、前に見たピカチュウよりも、なんというか、少し小さい。尻尾の形も違う。
「そこで倒れてると、波にさらわれるぞ!?おーきーろー!」
声を掛けて揺さぶっていたとき、倒れているピカチュウの指がピクリと震えた。
●
誰かが呼んでいる気がして、目を開いた。
そしたら、砂。
……砂!?
慌てて飛び起きた。
「うわっ!と、飛び起きた!?」
「………え?」
起きたら、其処は海岸だった。
でも、目の前に、ナニカがいる。
……ポッチャマ?いや、それにしては大きいと思う。
ワタシより、少し大きいなんて。
「よかった……、このまま起きないかと思って心配したぜ」
それに。
「な、なんで言葉が通じるの?」
「は?そんなの当たり前だろ」
「だって、ワタシは人間だよ?」
ワタシが言うと、目の前のポッチャマは、一瞬きょとん、とした顔をした後笑い出した。
「なんで笑うの!?ホントだよ!?」
「あっははははは!冗談にも程があるだろ!
お前、ピカチュウじゃないか!!」
……え?
「……ピカチュウ?」
手を見る。ワタシの手は肌色のはずだ。はずなのに、黄色くて小さい。
体を見る。……黄色い。しかも、尻尾が生えてる。
もしかして、ワタシ……。
「ポケモンになっちゃった!?」
「はぁ?変わってんな……、お前名前は?」
ワタシの名前は……。
「……アウアだよ」
―――『忘れないで』、叫んだのは誰?―――