
歯医者のおはなしです
遡ること半年前の春
事の発端はカップラーメンを食べていたとき
「ガリッ」と感じたと同時に歯が欠けてしまった
「え?」ラーメンだぞ
異物混入か?
口のなかで舌をあれこれと動かし異物と思われる物体と、欠けた歯と思われる物体とを端っこに寄せ、麺と具を慎重に飲み込む
欠けた歯は治療済みの差し歯で痛くも痒くもないのだが、「ああ、又歯医者か」と思い憂鬱になる
出てきた異物は2ミリほどの塊だった
しばらく眺めていたが「そうだ」
と思いつき、カップ麺の容器に書いてあった「お客様相談センター」へ電話をする
呼び出し音が鳴る間ドキドキが止まらない
クレームというのはあまりやったことがないし…
クレーマーと思われるのも嫌だし…
先方の中年とおぼしき男性は慣れたもので、「お詫び」の新作カップ麺2個でちゃっちゃとクレーム処理を済ませた…お見事です
あれから半年
新しい差し歯は簡単に入ったが、その後「歯のお掃除」が続いている
担当のマスク美人は、時折俺のハゲ頭に彼女の豊満な胸(妄想だが)を押し付けつつ「お口あけてくださ〜い」とか「お水出しま~す」などと耳元で囁くもんだから、しっかりと次回の予約をしてしまう
診察券の予約表はすっかり埋まってしまい「ああ無限地獄にハマったな」と思いつつ季節はもう秋
次の予約は12月だ