果たして長寿は人類に幸福をもたらしたであろうか。

施行は2年後の4月1日。







久々に新しい作家さんの小説を読んでいて、こちらは早くも3冊目。





1,2冊目は、こちらでした。







主人公はいずれも4.50代女性。




うちの子が結婚しないので、は親婚活がテーマ。



うわぁ、こういう風に考えるのかぁ、、と、おひとりさまの私は序盤ぞわぞわしましたが、、。



本の中の娘さんと同じ境遇なら、親婚活あり得たかも、と興味深く読んでいました。





「共働き希望です。家事は出来るだけ手伝います。」


姿勢な男性への嫌悪感や、



「生理的に無理だけど親に悪いから(仮)交際続けてるの」


と友達に心中吐露するところとか、




気を遣って我慢する、、立場違えど共感してました。







「釣り合う相手がいいなんて言えるのは、恵まれてるのよ」



同じ親婚活仲間のお母さんからの言葉。





確かにそうかも。とも。



(ただ自分の娘の水着ショットを4.50代の相手方父親に見せるって、、衝撃でした。)











脱線しましたが冒頭の紹介の本へ。



タイトルが衝撃的で、どんな過激な国民vs政府の闘いが描かれてるんだろう、と思ったのですが。






良い意味で読みやすく。


上記の闘いはテレビの討論の形で若手vs高齢者で、物語のふりかけ的な存在で扱われてました。





主人公はまさに四六時中、

なかなか口のきつめな義母の介護に追われていて、旦那は(まぁ!)能天気で早期退職して海外旅行に行ってしまうし、息子は引きこもり、娘は家を出て一人暮らし中、、




精神的にも体力的にも限界。




でも、法案の施行までの、あと2年の辛抱。。





「そんな家、出ていっちゃえば」



と、私なら2年待たずに出てくわ、と思っていたら、、。












というか、垣谷美雨さんの描く主人公が今のところ皆忍耐力があって人間力ある方ばかりなんですよね。




『夫の墓には入りません』もそうだったのですが、




前半は我慢我慢我慢、我慢しすぎて倒れるんじゃない?と思うくらい。




そして後半は一筋の光が差して、、



(『夫の墓には...』は泣きそうになりました)




そこからしっかりそのチャンスを掴んで自分のものにしていって、、





その未来の切り拓き方がかっこいいのです。








ネタバレですが、








家を飛び出して正解でした。





変わらないことは無理くり歯車が回るようにしたらいい。







だって




なんで、





なんで全部「お母さん」任せなの!



(と、お母さんじゃない私も読んでて文句たらたら!)









 

それにしても




この法案、




私だけの個人で考えたら魅力的。





70歳になったら30日以内にいくつかある方法から選んで安楽死。

(安楽死の本来の意味云々はここでは無視)




お金の心配が無くなる!



あと残り30年と少し、もっと好きなことして過ごそうって前向きになる。



よく耳にする高齢者に多い病気の不安からもかなり解放されるし。











でも。




親だったり周りの方が70歳で死なれてしまうのはありえない。





90歳超えたら安楽死選べるようにならないかな。。



それだけでも、長生きしてお金が足りなくなったらどうしよう、っていう悩みが軽減されるのにな。



なーんて。



(長生きすることが不安になる国、今の日本。)







次読むのはこちら。









1週間後、読みました。




後半、あはは!と声出して何度か笑いました。





前2冊とは違って、


チャーミングな姑さんで、嫁(主人公)との会話が面白くて、


相性いいんじゃない?!って思ってました。







また4冊借りてきました。




気が向いたら感想書きます。