Colorer さまより【にゃんこに5つのお題】拝借。
書き直しは不可能だと悟ってみました。
甘い、をテーマにしてみたつもり。
こんな日は、仕事なんかやめてしまおう。
ボンゴレボスの執務室の分厚く大きな扉。
その中からは、ぶぅん、と機械の音。
「あ、はいっ。どうぞ!」
軽くノックすると、ばたばたと足音が近づき、10代目が扉を開けてくださった。
「こんな時間に、どうしたの?
まあいいや。座って座って」
そういうとソファへと引っ張り、机がオレの背になるように座らせる。
見えなくても、機械が動く音は聞こえるのだが。
「10代目こそ、シエスタの時間くらい御休みにならないと」
「あ・・・バレてた?」
上目遣いで、子供のようにちろり、と舌を出す。
「オレの耳は、人一倍いいんですよ。
あの結婚式、お忘れになりましたか?」
「あはは、そうだったね。
でも、オレも一応ボスなんかやってるんだし、たまにはがんばらなきゃ、と思ってさ」
いつも、そうしてらっしゃるでしょうに。
印刷した書類には時刻が秒単位で刻み込まれるということに、いつ気付くのだろう。
人一倍気を遣い、些細なことにも気が付くのに、詰めが甘いのだ、この方は。
色々いいかけたのを飲み込んで、宅配業者から受け取った箱の中身を見せる。
「それじゃあせめて休憩代わりに、これ、一緒に食いませんか?」
「あ、雪見大福!」
見た途端、ぱっと表情が明るくなる。
このアイスは、彼の家の『夏の定番』だったらしい。
屋敷のコックに作らせたこともあるのだが、うまくいかなかった。
10代目曰く、『アイスがちゃちくないとおいしくないんだよ』だそうだが。
余程気に入りらしく、指に付いた粉まで舐めとっている。
窓の外を見れば、からりと晴れた散歩日和。
このまま仕事に戻らせるなんて、勿体ない。
「10代目、散歩に行きましょう!」
こんないい天気なのに、部屋にいたんじゃもったいないっすよ」
「いや、でも!
2人だけで散歩なんて、変な風に見えるよ」
変な風に。
初めて聞いたときは少し傷付いたが、何度も聞くうちに、恥ずかしがってるだけだと学んだ。
「シエスタの時間に散歩する奴なんてそうそういませんよ。
皆が起きだす時間になる前に、帰って来ちまえばいいんです」
「でも、やっぱ、オレ仕事あるし・・・」
席を立ちかけた10代目の腕を、咄嗟に掴む。
「仕事なんて、散歩して昼寝して、その後ゆっくりやればいいんです。
2人でやれば、そんなもん簡単に終わりますって」
「え?・・・ふたり、で?」
10代目が驚いた顔でこちらを向いて、はしはしと、何度も瞬きをする。
まさか、本当に散歩だけだと考えたのだろうか、この方は。
「散歩も昼寝も仕事も夜も、10代目さえよろしければ、2人きりで」
言ってしまってから、一気に頬が熱くなる。
散歩、行きませんか?
もう一度、今度は耳元でそう囁いたら、10代目も真っ赤になった。
ヒバツナだと思って読み始めてくれた人ごめんなさい。
そして、キャラ違うとかいわないのが、キミとボクとの約束さ!
・・・ごめん今テンション高いの。
なんか、『お散歩日和』に近くなってしまった感があるけど気にしない。
でもタイミング悪いことに、お題サイトさまのとこにある『わんこのお題』の1題目がそれだ。
まあいいか。そっちはやるかどうか決めてないし。
公の場ではボスって呼ぶけど、2人のときは10代目って呼ぶといいと思う。
お付き合いいただき、ありがとうございましたっ。
今回はログ流ししないでいってみるという挑戦。