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そろそろ、ソロ活

人生100年時代。
人生後半をより気ままに楽しく生きるために、ゆるりとソロ活


11月上旬、母と2人で軽井沢に旅行したときのこと。

 

1泊目に泊まった万平ホテルで、客室に置いてあったアンケートに何気なく記入したのですが、そのことはすっかり忘れていました。

 

 

旅から約一か月が経った今日、ポストに万平ホテルから私宛の封書が届ているのを発見。

 

早速封を開けてみると...。

 




こんなメッセージと共に、アロマカードが入っていました。

 

そっと開けてみると、部屋中にふわっとウッディな香りが広がります。

 

これはまさに、万平ホテルで嗅いだあの香りそのもの。

 

 

懐かしい匂いと共に、万平ホテルでの思い出が鮮やかに蘇って。

 

重厚でありながら温かいロビーの雰囲気、客室の窓を開けたときの澄んだ空気、母とゆっくり食事をいただいたメインダイニング、などなど。

 

小さな一枚のアロマカードがもたらす大きな力に、まるで魔法にかけられたかのような気分になりました。

 

 

もしかしたら一生に一度しか訪れないかもしれないお客にも、ここまで細やかな心配りができるなんて。

 

歴史あるホテルのホスピタリティに、改めて感動したのでした。

 

 

 

 

 

 <基本情報>

  • タイトル:ザ・ロイヤルファミリー
  • 著者:早見 和真
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社
  • 発売日 :2019/10/30
  • 文庫本:504ページ

 

 

<あらすじ・内容>
 

継承される血と野望。

届かなかった夢のため――子は、親をこえられるのか?

成り上がった男が最後に求めたのは、馬主としての栄光。

だが絶対王者が、望みを打ち砕く。

誰もが言った。もう無理だ、と。

しかし、夢は血とともに子へ継承される。

馬主として、あの親の子として。誇りを力に変えるため。

諦めることは、もう忘れた――。

圧倒的なリアリティと驚異のリーダビリティ。

誰もが待ち望んだエンタメ巨編、誕生。

               (Amazonより)

 

 

<おすすめ度>

 

★★★★☆

 

 

<所感>

小学生から中学生にかけての一時期、強く馬に憧れたことがあった。
 
小さい頃、夏休みに旅行した先で馬に乗ったことがあり、その時はただただ怖いだけだった記憶がある。
 
 
なのにそれから数年経ち、なぜ馬にどうしようもなく心惹かれたのか、自分でもわからない。
 
ペットとして飼うことはおろか、間近で見る機会さえそれほどないというのに。
 
おそらく、馬という生き物には、人間を惹きつけてやまない高貴さと美しさがあるのではないだろうか。
 
 
この作品の主人公もまた、馬によって人生を変えられた一人だ。
 
20代の頃にとある馬主の目に留まり、マネージャーとして影となり日向となってオーナーを支える、その半生が描かれている。
 
 
面白いのは、主人公そのものはそこまで馬にのめり込んでいない点だ。
 
もちろん一般人よりは馬を愛しているが、どちらかというと競馬の馬主という特殊な立場の人間を支えつつ、常に一歩引いた立場から馬と関わっている。
 
それでもやはり、馬と馬に関わる人間の織りなす複雑な関係性に、否が応でも巻き込まれていく。
 
 
私は競馬を観たことはないが、おそらく競輪や競艇などの他のレースと違うのは、「馬が生き物である」という点ではないかと思う。
 
人間の技や力で馬の全てをコントロールできないからこそ、先の読めない面白さや番狂わせのドラマが起こるのだろう。
 
 
そしてこの本を読んでいる間中、競馬場で疾走する馬たちを描く臨場感あふれる筆致に、何度も心を揺さぶられた。
 
バネが縮み、跳ねるようでした。
 
あるいはゴム鞠を限界まで握りつぶし、弾けさせた感じと言えばいいでしょうか。
 
それもほとんど上下の動きがなく、前へ、ひたすら前へ...。
 
これ以上なく柔らかいのに、どこか機械仕掛けのような走りを披露します。
                (「ザ・ロイヤルファミリー」本文より)
 
そこには確かに美が存在し、これこそが長い歴史の中で競馬が世界中で愛されてきた証拠に違いない。
 
 
一度、この目で競馬場を走る馬の姿を見てみたい。
 
そんなことを思いながら、本を閉じた。

今回は一泊二日でそれほど動き回ったわけではないので、費用の内訳を簡単に記録しておきます。

 

 

 費用編

 

<交通費>

  • 新幹線代(往路:ぷらっとこだま)8,820円
  • 新幹線代(復路)8,700円
  • 最寄り駅-浜松 1,690円
  • 都内電車代 564円
  • バス代 690円
  • 豊橋-最寄り駅 1,110円         

合計 21,574円

 

 

<飲食代>

  • 十二颯(東京ヒルトンホテル) 10,000円
  • オクドンシク 1,000円
  • スターバックス 393円
  • コクヨカフェ 650円
  • ファミリーマート(コーヒー) 780円
  • 成城石井 656円
  • 丸八製茶所 440円

合計 13,919円

 

 

 

<その他>

  • QUONチョコレート(Hくんにおみやげ) 3,208円

合計 3,208円

 

 

総合計 38,701円

 

 

美味しいものがたくさん食べられたし、目の保養もできたし。

 

大満足の1泊2日でした。

 


Hくんのアメリカ在住の知り合いのカップルが結婚したので、そのお祝いを見たいということで、表参道へ。

 

表参道なんて、田舎者には煌びやかすぎて気後れしそう。

 

 

ちなみにそのカップルは、男性同士。

 

アメリカでは2022年に「結婚尊重法(Respect for Marriage Act)」が成立したため、連邦レベルで同性婚の権利が保護されています。


方や日本は、世界の主だった国々では当たり前の夫婦別姓ですら、まだ実現していない状況。


 

「伝統的家族観が崩れる」などが反対の理由らしいのですが、あまりに前時代過ぎるのではないでしょうか。

 

幸せの道は人それぞれ。


同性であっても夫婦別姓であっても、本人たちが「家族」と認め合い人生を共にしたいと望むなら、形なんてどうでもいいのでは、と思います。

 

 



話が横に逸れてしまいましたが...。

 

神宮前エリアで最初に立ち寄ったのは、去年4月に神宮前交差点の角にオープンした「ハラカド

 

この特徴的な建物、テレビで見たことある!と田舎者は大興奮。

 

 



一通りビル内部を見て回った後、表参道方面へ。

 

有名ブランドの煌びやかなショーウィンドウを眺めながらぶらぶら歩いているだけでも、テンションが上がります。

 

 



         (画像はサスギャラリーHPより)

 

そしてやってきたのは、「SUSgallery(サスギャラリー)

 

Hくんがアメリカ在住のお友達の結婚のお祝いの品として目を付けた、チタン製の真空二重タンブラーを扱うお店。

 

 

SUS(サス)本社は新潟県燕市にあるようなのですが、直営店であるサスギャラリーは青山が本店だそう。

 

大通りから一本入った静かな通り沿いに、ひと際目を惹くシックな佇まいのお店があるな、と思ったらそこが目指すサスギャラリーでした。

 

 



   (画像はサスギャラリー公式インスタグラムより)

 

店内に足を踏み入れると、そこにはSUSの創り出す洗練された世界観が広がっています。

 

スポットライトを浴びて輝く製品たちは、まるで芸術品かのよう。

 

手を触れてはいけないかと覗き込んでいたら、店員さんが「どうぞお手に取ってお確かめください」と優しく促してくれました。

 

 


  (画像はサスギャラリー公式インスタグラムより)


その言葉に後押しされてそっとタンブラーを手に取ってみると。

 

まるで紙コップくらしかない軽さに、まずビックリ。

 

そして手作業で作られたという表面の独特の肌触りと言ったら、手に吸い付くような心地よさです。

 

 


   (画像はサスギャラリー公式インスタグラムより)

 

機能性にも非常に優れていることは、言うまでもありません。

 

タンブラーに入れて展示してあった氷は、午前11時に入れたものだということでしたが、私たちが訪れた午後2時過ぎの段階で、ほとんど解けていませんでした。

 

店内で熱いお茶を実際に製品に入れて振舞ってくださったのですが、こちらも手で持ってもほとんど熱を感じないのに、中のお茶はアツアツの状態が保たれていて、まるで魔法のようです。

 

 

製品は手作業で作られるため、一つとして同じものはないそう。

 

Hくんはお友達のプレゼントを一つ一つ見比べて、真剣に選んでいました。

 

アメリカ在住のお友達も絶対、気に入ることは間違いないでしょう。

 

 

こうしたクラフトマンシップは、日本が世界に誇ることができる大きな財産。

 

コスパやタイパの波に飲み込まれてなくなってしまうようなことがないよう、大切に守っていかなくては、と思いました。

 

 

 




ほろ酔い気分でHくんの家に戻り、グッスリ眠った翌朝。

 

散歩がてら、近所のパン屋さん「プクムク」で朝ご飯のパンを調達。

 

リンゴがごろっと入ったパンや一番人気のクリームパンなど、どれもとっても素朴で美味しかったです。

 

 



お昼は新大久保まで出て、Hくんおススメの「オクドンシク」へ。

 

韓国では7年連続ビブグルマンを受賞したという名店で、今年の夏オープンしたばかりだそう。

 

オープンしたての頃は長蛇の列だったようですが、この日はほとんど待ちはなく、すぐに案内してもらえました。

 

 



メインはデジコムタン一択。

 

お肉とスープの量で、並、大、特大とサイズを選ぶ形式でした。

 

Hくんは大、私は並にして、サイドメニューに海老ドングランテンを頼むことに。

 

 



ほどなくして出てきたコムタンは、透き通ったスープとほんのり桜色の豚肉がとても美しい。

 

スープを一口飲むと、滋味溢れる味が口の中いっぱいに広がります。

 

おそらく味付けは塩と胡椒くらいでとてもシンプルだと思うのですが、豚肉の旨味が染み出してとても奥深い味わい。

 

 



海老ドングランテンは、はんぺんのようなふわふわした食感。

 

付け合わせの玉ねぎの酢漬けと一緒に食べると、濃厚な海老の香りと玉ねぎの酸味が合わさって、箸休めにピッタリでした。

 



そして驚いたことに、なんとスープとご飯、そして付け合わせの大根キムチに辛味噌はお代わりし放題。

 

私は並で十分でしたが、男性でもお代わりすればしっかりお腹いっぱいにすることができると思います。

 

 

滋養たっぷりの美味しいスープをいただいて、寒空にも負けないくらい身体がポカポカに。

 

腹ごなしも兼ねて、表参道方面へと移動します。