目的地についてジープに乗り込み、また荒い道で尻が何回も浮く。

 

「シャワー浴びたいから一旦部屋に戻る」と言ったら、

プレムが運転手にヒンディー語でお願いして、わたしを途中で下ろしてくれることになった。

 

 

車からおりて部屋に向かう途中気付いた。

 

 

 

携帯も鍵も煙草も全部プレムの部屋じゃん

 

 

 

自分のアホさ加減を呪いながらプレムのホテルに行って、座って待つことにした。

 

 

 

大体30分もあれば戻ってくるっしょ

 

と思ったけど、待てど暮らせど戻ってこない。

 

 

 

 

どっかでなんか食べてんのかな?

 

と思って、ホテルのスタッフに事情を話してスペアキーがあるか聞いた。

 

「スペアキー…ナイ…」とスタッフ。

 

鍵失くしたらどうするんだろう

 

という疑問よりも、もしかしたらプレムが心配して電話かけてきてるかもしれないし、

何よりシャワーを浴びたい!!!

 

 

 

 

「顧客の電話番号って取ってある?あれば携帯借りて電話したいんだけど」

とそのスタッフに言うと、

 

「デンワバンゴウ…ナイ…」と。

 

 

まじか

 

 

と思いつつ、まぁ待ってれば帰ってくるかな、とまた待つことにした。

 

その間に、ホテルのスタッフ1人が空港へ誰かを迎えに行き、

他のスタッフ2人がバイクでどっかに行った。

 

 

 

つまり、ホテルスタッフが誰もいない。

 

 

 

新規の西洋人カップルのお客さんがやってきて、

「すいませーん!」と叫んでたけど、スタッフがいないから

「今全員出払ってるから誰もいないよ」と伝えた。

 

 

 

そのカップルは「ふざけてるなこのホテルは」とひとしきり怒ったあと、

「君ここで何してるの?」と聞いてきたので事情を説明すると

 

「それは大変だね、じゃあ君が受付に座ったらいいよ。いないスタッフ達の代わりに 笑」

 

とホテルに対しての怒りをちょっとした笑いに変えてた。

 

 

絶望的な状況のわたしに小さな笑いをくれてありがとう、カップルよ

 

 

そしてまた誰もいなくなり、暇すぎるので受付にあるソファで寝ることにした。

 

しばらく時間がたつと、ホテルのスタッフ達が帰ってきた。

わたしを見てギョッとし、「え!まだいたの!」と。

 

 

そろそろちょっと泣きそうになってたわたしは、スタッフに

「メッセンジャーアプリあったら携帯貸して…友達の電話番号わかんない」

というと、なんとそのスタッフ

 

 

「電話番号ならチェックインの時に記入してもらってるからあるよ」

 

 

は???

なんだったのこの時間?????

 

 

「え?控えてないって言われたんだけど」

「いや、あるよ」

最初に聞いたスタッフは別の人で、どうやら番号を控えるシステムを知らなかっただけのようだった。

 

 

ムカチーーーーン!!!

勝手に受付のノート漁ってやればよかった!!!!怒

 

 

 

怒りもそこそこに、連絡出来る!という喜びのほうが大きくなった。

 

スタッフの携帯を借りてプレムに電話。

 

 

「どちらさまですか」

 

「こちらさまです」

 

「え?何やってんの?これ誰の携帯?」

 

プレムの部屋に全部あるんだもん、と説明すると

 

「わ!そうだった、本当にごめんすぐに向かう!!」

と、バイクを飛ばしてやってきた。

 

 

 

続く