バハラットからの連絡は暫く途絶えた。

 

その間も現地の友人たちと街に繰り出し遊ぶわたし。

ある時、友人Aにこれまでバハラットと起きた出来事を話していた。

 

その友人Aはビジネスを手広く行っていて、街でも非常に顔の広い人で、

バハラットのことも一方的に知っていた。

 

そして友人Aの友人がバハラットとも仲がいいという、なんとも狭い世界なのだけど、

 

友人A

「あいつお前の悪口言いまくってるよ」

 

どうやらバハラットは酒を飲んだ時に酔っぱらって

友人に対してあることないこと言って悪口を言ってるようなのだ。

 

詳しいことはさすがにもういいやって思って聞かなかったけど、

だんだんだんだんムカついてきた。笑

 

関わりたくなかったからもう自分からは何もしなかったけど、

数週間後バハラットから連絡が!!!!

 

 

「君と関係を切ることは、自分のキャリアにとってプラスとなる。

こういう決断をしてくれてありがとう。

 

君は本当に素敵な魂を持った素晴らしい人間だ。

いつまでも愛している」

 

 

…は?

 

良さげなこと言ってるけどあんた私の悪口言いまくってんでしょうが!!

と怒りの収まらない私は、

 

「いやいや、良いげなこと言って裏で陰口叩きまくってるの知ってるから。

もう一生関わらないと思う。グッバイ!」

 

と返信し、

速攻SNSやメッセージをブロックした。

 

 

すると今度は電話のショートメッセージで、

 

「君の魂は素敵だ。

僕は君を恋しく思い続けるだろう。

ずっと君を愛している。

一生忘れないよ」

 

という内容のメッセージが。

 

 

こっちもある意味一生忘れないけどね

 

と心の中で思い、浮かんでくる憤りを抑えて無視をし、全て終わらせた。

 

 

 

今思うと最後のは皮肉のつもりで言ったのかと思うけど、

まぁもうどっちでもいいやと思っている。

 

 

 

 

―――――――

バハラットは心根は優しいしイイ奴だし、

アホで個人的に笑いも絶えなかったけど、

別の感情を愛と勘違いして、その示し方を完全に間違えたんじゃないかと思ってる。

 

そもそも「無執着」を謳うヨガ哲学を勉強して鍛錬しているはずなのに、

この執着の凄さには度肝を抜かされた。

 

操作しようとしなかったり、押し付けがなかったりしたら良い関係になれたんじゃないかなと、

まぁそんな「たられば」言ってもしょうがないんだけどね。