あなたは「運命」を信じますか?
偶然に出会い必然的に惹かれて行く
 
気まずい…気まずいでいいのか分からないんだが
両端に鈴と詩阿さんがいるわけで
鈴は俺の腕をぎゅっと腕組
詩阿さんは詩阿さんでそれをじっーと見てて
会話もないまま、俺は下校している。
 
「あー…あのさ、2人共
俺、こっちだから…」
 
大抵の人たちが俺の家と逆の方へ帰る為
ここで分かれるのは分かっている
 
「だから、離れてくんない?」
 
「やだ」
 
鈴は即答。
詩阿さんも黙りたち止る
 
「俺んちまでついてくつもりかよ」
 
めんどくせぇ…
 
「それもいいね。
でも、隼?俺も隼と同じ方向なんだよね♪」
 
「私…も」
 
うわー…
この気まずいのまだ続くのかよ…
仕方なく、足を動かし進みだす
 
俺の家が見えた頃
詩阿さんが口を開けた
 
「真鍋さんは覚えてないみたい…ですね」
 
「そうだねー♪俺が強烈過ぎたって事だよ
それに…優理は…」
 
俺が真ん中にいるせいで
2人の会話がよく聞こえるのだが
…覚えてないって
 
「なにが…だよ」
 
「私も同じ幼稚園だったんですよ?
また同じなんて嬉しいです。」
 
同じ…ね
たしかに俺ら3人は同じ幼稚園で
同じ高校に通うのかも知れない
再び出会った3人は偶然に出会い
必然的に惹かれた運命かも知れない
でも…
 
「そんな、俺らだけじゃないだろ
小学校も中学も同じやつだっている」
 
その方が運命を感じる
 
「真鍋さん…私…」
 
詩阿さんが何かを言いかけたとたん
鈴が割り込んで来た

「隼…」
 
「あ?」
 
一瞬、真面目な顔をしたが
彼はニコと笑い
 
「隼の家で昔のアルバムみたいなぁー」
 
それってつまり…家に来るって事
鈴の発言に対抗するように
詩阿さんも俺の家に行く事になった
 
つづく