闇を照らす月夜に導かれて-兎兎君
 
ラビットプラレット
 
略称は述べない
 
この町に来た時に構えた店の名前だ
 
店長は兎兎…俺である
 
オーナーはマスター
 
いつ目を覚ましたのか
 
いつ生まれたのか
 
俺の記憶は定かではない
 
目を覚ました時に
 
すでに記憶をもち
 
物を握る事の出来る手
 
走る事が出来る足がある
 
俺は作り手である
 
マスターを守る
 
機械。メカ。ロボット。アンドロイド。
 
自分の意思よりも
 
定められた意思優先に行動する
 
心なんてないと思えば嘘になる
 
俺は人の手で大事に作られた
 
林檎が元になっているのだ
 
言い換えれば
 
育てられた林檎が勝手に機械化され動く
 
そんなところだろう
 
マスターはそれは「故障」だと言うが
 
俺には分かる
 
始めて作られた「彼女」もそう
 
生の人間とは違う心がある
 
笑う時は笑うし
 
悲しい時は悲しい
 
喜ぶ時は喜ぶ
 
生の人間といると多く見られる
 
…俺は「彼女」を元に作られた
 
マスターの父上が再現したもの
 
表情が上手く作れないのは
 
そうせいだが
 
不便とは思わない
 
おわり