卒業式から数日後。
僕は1人公園を歩いていた。
もちろん姫とバレない為に
肩まである髪を結び、眼鏡をかける。

王子が言うには入学式に王子といれば
いいって言ってたけど…
ただえさえ有名でエスカレーター式の
闇勝学院である。
テストの時、バカ姫っていわれる…
この姿で通った方がいいのかも知れない。

ふと、茂みを挟んで別れる公園の道に
遠くに見える見たことある2人がいた。

「言っておくけど、これっきりだからな」

そんな声が聞こえる。
向こうは気づいてないが僕は分かる。
ケイ君とサクラだ…

…あの後、付き合う事にした、のかな?

そんな言葉が頭によぎる。

気配を感じたのか、ふいに彼が後ろを向く

「キルっ!?」

そして、掴まえようと手を伸ばすが
振り切るように僕はペシっと返し

「さわんなっ」

「分かった。…もう、さわんない。」

彼が悲しそうにそう言うと
僕はその場から立ち去る姿を見て
サクラはこう言った。

「ブルーガ君、いいの?
追いかけなくて?」

「さわんな、か。俺の方が我慢出来なそ
なんか…また機嫌悪いし。
治さないとな…俺帰るわ。
この話はまた今度な。」

モテモテなくらい分かってる。
お似合いのくらい分かってる。
叶わないのくらい分かってる。
でもーーそれでも

「もう、やだ。」

なんで、こんなに焼いてしまうんだろう。

「なにが、もうやだなんだ…?」

自分の椅子に座りふてくされていた
キルの元に布の音ともに
ケイがこちら側にやってきた。

「俺と同じ部屋なのが嫌だったのか?」

そう言うのが嫌になるくらい
悲しい顔だった。
ぶんぶんと首を振る仕草に
ケイは吃驚した顔で聞く

「…嫌じゃない?」

「な、なれだっ」

ドキドキして、困るだけーっ

「叩くのも?」

こくこくと頷く彼女。
けれど、彼女は言えないだけ。

ヤキモチやいてる、なんて。

「そっかっ!一緒に暮らして1年以上
経つもんなっ!!そっか、そっか!!」

満面の笑顔でそう言う彼に
ドキドキする。

つづく