自宅に帰り、部屋に戻ると
彼が大きな硝子窓の前で大きなため息を
ついていた。

そして、ゆっくりと口を開く。

「なぁ。キル…
怒ってるなら…俺、また
家出しよう、かな…」

背中で語る、そのゆっくりとした
口調が寂しそうに聞こえ
テレビゲーム中の僕もつい
コントローラーの操作を一時
止めてしまうほどだった。

「ち、ちがっ」

「本当にそう思うなら、こっちこいよ」

……

僕はゆっくりと立ち上がって
彼がいる窓の方へ歩いていき
彼の右隣まで行くと
彼がまた口を開いた。

「でも、もう家出なんて、しねぇよ。
キルと離れて分かったんだ…」

え?

彼はふいに僕の方に顔を向け、
体を向ける。

「離れてる前より、もっと…俺は」

僕の肩に手を置き、
顔を近づけー…

「キルの事が…」

だぁっ!!

………

また、キスしようとするっ

「…っ
き、キル。俺、思うんだけどさ…
夏休みから俺の事叩きまくりじゃね?」

それはー

ふと、頭によぎる。
夏休み旅行先の彼とあの人のキス。
あれを思い出すたびに顔がむっとなる。

「し、知らないっ!!」

「んだよ、それ。」

ヤキモチだなんて、言えないよ。

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つづく