俺が3年生になって数日
やっぱり、兄ちゃんが言った通り
男女関係なく、俺を遠くから見つめてくる。
兄ちゃんがいたら、俺は兄ちゃんの腕を
ギュッと握って見せつけてしまうだろう。
俺は兄ちゃんしか興味ないって。
でも、あの日の後誰にも言ってないから
兄ちゃんに対する俺の気持ちが
確認取れてないのも確かである。
あと1年。
あと1年だけ我慢しよう。
「夏季、秋人先輩の所に遊びに行こうぜ」
じぶんから行きたいなんて言えない
その言葉に救われた気がした。
「先輩の所に?」
「そう!先輩の学校、今度文化祭なんだって
夏季、行くだろ?」
兄ちゃん、そんな事言わなかったのに。
「行く…」
けど
俺1人で兄ちゃんの所に行きたかった。
兄ちゃんに文化祭の事を問い詰めたら
知らんぷり…俺に行くなって事?
それでも、俺は行くもんね。
猛勉強して、絶対同じ高校に行ってやる。
「ここがその高校かぁ…」
兄ちゃんのクラスに向かう途中
男友達といても、誘われるのは俺の方で
決まって、こう言われる。
「君、可愛いね?他高生?
うちの出し物来ない?
可愛い女の子にはサービスしちゃうよ」
そのたびに連れの友達はニヤニヤと笑う。
「よく見ろよ、俺、男なんだけどっ」
そう言うのが嫌に成る程何度も何度も。
足取りも重くなって来た頃
また1人に声をかけられた。
「さっきから噂されてんの…
まさかと思ったけど」
その声に振り返ると兄ちゃんがいた。
兄ちゃんはなんだか王子様のような服を来て
いつもと違う感じに見えた。
「夏季、来てたのか…」
「俺が誘ったんだ。」
「兄ちゃんが嘘言うから、だぞ」
「お前が来ると、こう騒がしくなるし。
可愛いって言われるのも嫌と思ってだな。
それにーー……」
兄ちゃんは俺を思ってくれてた。
高校生になっても変わってなかった。
可愛いと言われるのはたしかに嫌だけど
兄ちゃんだけはいいと思ってる。
そのくらい俺は兄ちゃんに心を許してる。
その時、兄ちゃんの名前を呼びながら
こっちに向かって来るドレス姿の女の子が
やってきた。
「秋人君ー、そろそろだから」
彼女は兄ちゃんの腕をぎゅうと掴む。
兄ちゃんはそれを離そうとせずに
「またあとで」そう言って去って行った。
「舞台でもやるのかな?」
「…見に行こう。」
つづく
やっぱり、兄ちゃんが言った通り
男女関係なく、俺を遠くから見つめてくる。
兄ちゃんがいたら、俺は兄ちゃんの腕を
ギュッと握って見せつけてしまうだろう。
俺は兄ちゃんしか興味ないって。
でも、あの日の後誰にも言ってないから
兄ちゃんに対する俺の気持ちが
確認取れてないのも確かである。
あと1年。
あと1年だけ我慢しよう。
「夏季、秋人先輩の所に遊びに行こうぜ」
じぶんから行きたいなんて言えない
その言葉に救われた気がした。
「先輩の所に?」
「そう!先輩の学校、今度文化祭なんだって
夏季、行くだろ?」
兄ちゃん、そんな事言わなかったのに。
「行く…」
けど
俺1人で兄ちゃんの所に行きたかった。
兄ちゃんに文化祭の事を問い詰めたら
知らんぷり…俺に行くなって事?
それでも、俺は行くもんね。
猛勉強して、絶対同じ高校に行ってやる。
「ここがその高校かぁ…」
兄ちゃんのクラスに向かう途中
男友達といても、誘われるのは俺の方で
決まって、こう言われる。
「君、可愛いね?他高生?
うちの出し物来ない?
可愛い女の子にはサービスしちゃうよ」
そのたびに連れの友達はニヤニヤと笑う。
「よく見ろよ、俺、男なんだけどっ」
そう言うのが嫌に成る程何度も何度も。
足取りも重くなって来た頃
また1人に声をかけられた。
「さっきから噂されてんの…
まさかと思ったけど」
その声に振り返ると兄ちゃんがいた。
兄ちゃんはなんだか王子様のような服を来て
いつもと違う感じに見えた。
「夏季、来てたのか…」
「俺が誘ったんだ。」
「兄ちゃんが嘘言うから、だぞ」
「お前が来ると、こう騒がしくなるし。
可愛いって言われるのも嫌と思ってだな。
それにーー……」
兄ちゃんは俺を思ってくれてた。
高校生になっても変わってなかった。
可愛いと言われるのはたしかに嫌だけど
兄ちゃんだけはいいと思ってる。
そのくらい俺は兄ちゃんに心を許してる。
その時、兄ちゃんの名前を呼びながら
こっちに向かって来るドレス姿の女の子が
やってきた。
「秋人君ー、そろそろだから」
彼女は兄ちゃんの腕をぎゅうと掴む。
兄ちゃんはそれを離そうとせずに
「またあとで」そう言って去って行った。
「舞台でもやるのかな?」
「…見に行こう。」
つづく