そこにいるはずの彼の部屋には
線香がたかられ、えみを見守るかのように
笑顔な写真がそこに置かれていた。

しょうはあの事故で亡くなったのだ。

あの病室のしょうが幻だったのように
蘇るのはいつも、すまいるでいた彼の笑顔。
しょうの気持ち分かってたのに
自分の病気のせいで答えられなかった罪。

「どうして……」

こみ上げる思いが乗せ、目から大粒の涙が流れる。
泣いても彼は戻って来ない

どうして私が生きて、彼が死ななくては
ならないの?
自分を攻めることしか出来ない、えみに
えんがやってきた。

「えみ、しょうはきっとどこかで
見守ってるよ」

そう言って、指でえみの心臓あたりを
トンと叩く。
その、えんのしぐさにえみは察してしまった。

“ドナー”

しょうの写真の隣にはドナーカードが
置いてあったのだ。
ドナー相手は伝えられないのが定め。
けれど、えみは信じる。
しょうはいつでも一緒…もう寂しくない。

だから、私はしょうの為に笑顔でいるの




おわり。