今は体育の時間
外でリレーをやっている
が、えみはすみっこで体育すわりになって休んでいる
「えみ、また休んでる。
1年からずっとだよね。」
女生徒のその声でしょうは初めて気がついた。
どうしてずっと?
しょうは心配になって木陰で休んでいる
えみに声をかけた。
えみは下を向いて、俺の足音にも気がつかない。
「えみ!やろうぜ!」
俺がそう言いながら、手を差し伸べるように
誘導しても彼女は無言だった。
・・・・
えみ
「また俺のこと避けるんだな・・・。」
差し伸べていた手さえもゆっくりと戻し
えみの傍から離れていく。
しょうの姿が見えなくなった頃
えみはこうつぶやいた
「ごめんね、しょう。
あなただけには知って欲しくないの」
去る間際、しょうはえみの方を向いた。
それは悲しくて辛い仕草。
「しょうの心の思い出になりたくないの。
ごめんね、しょう。」
一粒の涙が流れた
しょうには見えない、涙
えみは分かっているのだ。
しょうと居たら辛いのはしょう。
言葉にいえない辛さがそこにあるのである。
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