闇を照らす月夜に導かれて-すまいる


母さんは高笑いしながら、こう言った


「えぇ、あの人の思い出を売ってやったのよ!」


・・・


母さんは離婚した父が嫌いだったんだ。


じゃあ、なぜ結婚したかは


未だ謎に包まれているが


今はそういうことを言ってる場合じゃない


そこへ


えみの兄である炎 えん がやってきた


えんは売れない歌手。


「なにやってるの?しょう?」


え?


「早く来てよ、しょうの荷物、僕の部屋にあるんだから。」


「えんと一緒じゃねーの?」


「何言ってんの?しょうの部屋はあっち!」


と指指されたのは


倉庫として使われていた6畳もない部屋だった。


承諾したわけでもない。


ただ、寝る場所がなくなってしまったから


ここで寝泊りするしかない。


しょうはしょうがなく、えんの部屋にある自分の荷物を


倉庫に入れる。


その前に倉庫にある荷物を何処かに置かなくてはいけない


母さんは分かってココにしたのだろうか?


「えんも手伝ってくれよ?」


「兄弟なんだから、兄と呼んで欲しいよ?しょう。」


しょうは大きなダンボールの箱を廊下に下ろし


ながら、こう言った


「あに・・・・ねぇ?1人でやらせるなんて、

優しくないアニキーー・・・。」


そして、言い終わるまぎわに振り返ると


そこにはえみがいた。


ーーー・・・中学3年の秋、


これからもずっと、この部屋で暮らすことになるなんて


想像つかない。


しかし、しょうは知らない。


えみに隠された秘密があることをーーー・・・・



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