:・・・なんか、2人きりの時でも避けてる気がする。
「・・・・。」
:もしかして・・・好きな人と居たいから避けてるのかな?
彼女、優先だよね・・・避けるのが普通だよね・・?
修学旅行も終わり、いつものように
ケイはキルの目の前で着替え始めると
思いきや、Yシャツの第1、2と外し始めるところで
ケイがポリポリと困ったような表情を浮かべる。
「・・・。キル、ちょっと着替えるから自分の方行ってくんね?」
ドキっ!
キルは自分の方、つまりベットでしきっている
カーテンの向こう側がキル専用部屋・・・ともいう。
ケイはキルをそっちに行かせたいようだった。
それは、つまり・・・1人にしてくれと同じこと。
:ってあれ?今まではそんな事なかったような?
今までは・・・
「あーちぃい!」
ケイはそう言うと、すぐにパンツ1丁になる。
キルの目の前であろうと・・・・
キルはそれを見ると、すぐに自分の部屋へ行ってしまう。
:それもソレだったけど・・・
ブルーガ君のことを考えるほど考えるほど落ち込んで
好きなのに、言えない気持ちがモヤモヤして。
姫としての仕事もおろそか・・・・
「姫ー!そろそろ時間ーーー!」
社長の声にも気づかない、キル。
机に顔をぴったり乗せ、いつもよりもぽけーとしていた。
そんな姫を王子、ケイは見つめるだけで近くに居るだけで
顔が赤くなり、ドキドキも止まらずに居た。
「王子、なんとかして!」
社長がケイにそう言うと、ケイはひっくり返ったような裏声が出た。
「え!?」
:なんとかって言われても・・・っ
「キ、キル、な、な・・・んかあった?」
:初めから、叶わない恋だったんだ・・・・でも
いやだよ・・・っ!そんなの・・・・っ
ガチガチのまま、ケイはキルに声をかける。
王子の右手が姫の肩にポンと優しく触る前に姫は
顔をあげ、大声で泣き始めた。
「キル・・・・。」
そんな大声で泣くキルを見て、あの頃のキルと重ねてしまう。
愛しくて、可愛くて・・・守ってあげたくなるような
俺の・・・・俺の好きな彼女。
「俺の胸、貸してやるから・・・
泣きたい時、泣けって言っただろ?」
王子はそう言いながら、後から抱きついた。
すると、姫は立ち上がり、すがるように、王子の胸の中で泣いた。
ドキン・・・ドキン・・・・
:意識しすぎて避けてる場合じゃない・・・
姫を守れるのは王子だけ
王子は泣き止まない姫の頭をなでなでした。
:今までしたことを考えると・・・
キルを姫にさせたり、同中行きたくて、闇勝学園辞めたり・・・
初キスは俺にくれないかなとか、撮影は俺以外駄目とか・・・
・・・
俺って、かなり、独占力強くてぞっこんじゃねーか?
スキって分からなくても、俺はそんなことしてたんだ。
周りにそう言われても仕方がないと思う。
本当、キルの事好きだな・・・。
泣き止まないキルからこぼれる涙を俺はペロっと舐めた。
「キル。」
それから、修学旅行でしたように、左耳にペロっと舐める。
お前がほしくて溜まらない様に・・・・
:なっ!ブルーガ君と同じことして・・っ
ところどころにキスをすると、王子はゆっくりと離れた。
「好きだよ。」
そうニコリと言った。
:はううううっ!
ドキドキしてるのはブルーカ君に似てるだけであってぇ
涙が止まり、真っ赤になりながら、あたふたする姫。
「クククっ、本当、可愛い。」
:いつも言われてるのに、なんでこんなに・・・
「と、友達としてだよね?」
その言葉にズキリと胸が刺さる。
王子は分かってるのだ。ケイとしてキルと一緒に住んでること。
書類上は違うけれど、義理の兄弟には違いない・・・・。
悔しい思いが顔に出ても、キルには見せないように
王子はくるっと回った。
「さあな。ほら、泣き止んだなら、撮るぞ。」
:冗談に聞えないよ~絶対いるよ~!
嫌われたって、彼女居たって、僕は・・・ブルーガ君
一筋なのに・・・
