皆が風呂に入ってる間、キルは1人部屋で
のほほんとベランダに出て、月を見上げていた。
「キル」
そう、呼びかけたのはケイだった。
「・・・タオルないんだろ?今日もまた、夜更かしか?」
:それはーーー・・・
そうかも知れない。
また、夜更かしかもしれない。
バックに入れたタオルがなければ、キルはすやすや
眠れない。
きちんと眠るには安心する匂い、王子のような匂いが必要。
キルがケイを王子と分かってない以上、ケイにもその匂いがある。
王子だから・・・
「ちゃんと寝たかったら、303号室来い。先生の承諾は取った。」
:それって、どういうこと?
それから、ナナを含め、部屋の同居人が帰ってくる前に
キルはケイに言われた部屋へ向かうことにした。
:結局来てしまった・・・。
僕は、僕はちゃんと寝たいだけだ。
それだけだっ!!
コンコン。キルは部屋のドアを2回叩く。
だが、向こう側から返事が聞えないのである。
「・・・。」
安心したようにホッとした。
だか、心の何処かで寂しい感じもする。
その時である、ガチャとドアが開く音と共に
「あっ!キル!」
いきなり、ケイが現れたもんだから、ドキューンっ!
と、キルはドッキ、ドッキ!!
「待ってたぞ?ほれ?」
:待ってたって・・・?
ケイはそう言いながら、指を刺す。
その指の先の目先には敷布団・・・・・1つ。
ケイはその敷布団の中に入り、布団をめくり、
誘い込むようにキルを呼ぶ。
「おいで、キル」
:なっ!一緒に寝るってことーー!?
キルはすぐさま、首をおもっきり降る。
「おまえな~、分かってて来たんじゃねーのかよ?
いつも、隣のベットで寝てんのに。
1つじゃ駄目って言いたいわけ?」
それは王子だから、王子といるのがなれたから。
けれど、彼は違う。
大好きで、大好きでたまらない人。
そんな彼の隣で寝るなんて、出来ない。そう、思ったから。
キルのそんな気持ちを無視し、ケイは彼女の手を引っ張り、
無理やり、隣に寝かせた。
そして、2人とも眼鏡を外す・・・・。
「モデルなんだから、ちゃんと寝てくんないと?
:そうなんだけど~・・っ!
寝れるわけがああああ~~!!?
