闇を照らす月夜に導かれて-後悔なき君の歌
「好き合ってなきゃやだっ」

その彼女の言葉に唖然とした。

俺は体を起こすと

彼女の目から涙………

それは、決して嬉し涙ではなく、

悲しみで溢れていた。

「嫌いだからってそこまで
やることないのに………」

こぼれた涙をふくように、

手で顔を撫でる。

彼女はそう俺に言うと

呆然としてる俺をよけ、

部屋からいきよいよく出て行った。

それから数分も立ってないだろう。

いなくなった彼女の姿に

ハッと気づき、

「ははっ」

ごまかすように笑ったけれど、

次の瞬間、

涙がこぼれた。

なんだーーー

あんなことしても、何しても

そうなるんだな。

好きって思えないんだな………

分かってるよ、そのぐらい

俺はあいつに嫌われることばっかした。

自覚してた。

ーーーあいつの印象はあの時の俺と同じ

変わることのない、嫌われてるんだ。