闇を照らす月夜に導かれて-後悔なき君の歌
「でも…本当……よかっ」

顔を見せないよう、

心配させないよう、そう言ったつもりなのに、

最後の言葉を言い切る前に

俺の体は限界を超えていた。

「た」

その一言と同時に

俺の体はグラッとなり

下駄箱へ寄りかかってしまった。

息切れそうな疲れ。

立ち上がろうとしても

体が動かないーーー

「え、あのっ」

彼女が心配そうに俺の方へ

少し近づく。

心配かけたくなかったのに。

「……なんでも、ねぇよ」

そう俺は返すけど、

あきらかに体が熱いーー

ーーー風邪でも引いたかな?

そう思った瞬間、

俺のおでこに彼女の手が乗っかる

ーーーえ?

いきなりの彼女のしぐさに

ドキッとなった。

「すごい熱!ベット行こうっ」

ベットってーーえ、え?

「ギルドがか、看病すんの!?」

あまりのしぐさと彼女の発言にドキドキ。

まだ、俺のこと好きなのかなとか

考えちゃう。

「僕じゃ、いや?」

「そんなことねぇよ?」

ギルドが看病してくれる。

そんな、嬉しさから重苦しい体を

ゆっくりと動かし、一歩一歩ベットへ歩く。