闇を照らす月夜に導かれて-後悔なき君の歌
「お前ーー」

捨ててる皿をもってる腕を勢いよく、

引っ張った。

彼女は泣きそうな表情で涙がこぼれそうだった。

俺はゴミ箱の中を見た。

「なにやってんだよ?
こんなにいっぱい……なんで、捨てんの?」

「僕はただ、おばさんに言われた事
しただけ……」

え………?

「僕が作ったのぐらい
食べないの分かってた………
居たって意味ないし、もう、帰る!」

もしかして、彼女……

「ごめんっ」

俺はそう謝りながら、彼女を

後ろから抱きしめた。

ずっと、家に居たのに、

俺がコンビニの弁当なんて買ったから。

ーーーー………

「母さん、そんなこと言ってなくて…」

彼女から離れてもギルドは下を

向いたまま。

だけど、これだけは言える。

今晩はコンビニ弁当食べたけど、

明日からは………

「だからさ、明日も作ってよ。
俺……、ちゃんと食べるからさ」

イジられるお前のだから食べるんじゃない。

好きな彼女だから食べるんだ。

「いいの?」

彼女はそういいながら、

俺の方を向いてくれた。

びっくりした表情で彼女は言った。

「ああ、そのために来たんだろ?」

「うん…っ」

昨日の言葉。

寝る前に彼女が言った言葉が

みょうに引っかかっていたから。

「俺が淋しくならないように
じゃなくてさ?」

俺はそう言いながら、ニコッと笑った。

とたん、

ギルドは後ろを振り向いて行ってしまった。

けど、俺は呼び止めるように

声をかけた。