9月、文化活動発表会に向けて
文化部は大忙しーー・・・。
もちろん、キルも。
キルは階段途中にある壁にポスターを貼っていた。
「何、ギルド貼ってんの?」
そう言いながら、彼女に声をかけてきたのは
同じクラスのバヴ・セミータだった。
ちびで赤毛の彼。
「モデル募集中?ちっと遅かったみたいだね、ソレ。
運動部の夏の大会の写真だよ。」
:運動部・・・ブルーガ君はテニス部だったような・・・?
「・・・いないなら、俺がなったろか?」
バヴがそう言うと、いきなり、バヴの頭にボールがぶつかった。
ボールは上から来たように見えた。
:テ、テニスボール・・?誰が一体?
上は階段の行き止まり。
屋上へ出るための空間しかない。
その空間からなら、今キルがたってる場所は
丸見えなのだ。
それから毎日、キルがポスター貼りをしていると
バヴは声をかけてくる。
「ギルド、理科室で実験やるんだけどっーー」
のも、つかの間、上からボールが落ちてくる。
しかも、ポスターを貼った翌日には
張った場所にポスターが消えていたのだ・・・。
キルはめげずに毎日貼っていた。
:いやがらせですか・・・?
誰もモデルやってくれないよ・・・。
「あー、もう!いいかげんに!!」
バヴは怒りにあまって、上に向かってそう言った。
「わりぃ、わりぃ手がすべってさ?別にわざとじゃねーよ?」
上から男の声が聞えた。
キルも上を向くと、そこにはケイとルルスが居た。
「ボールひろってもらえます~?バヴー?
つか帰れ!」
「あのなー!」
バヴはいそいそと階段を下りていった。
ケイも階段をキルの所まで下りる。
「キル!こんなの貼っても誰もこねーよ!外せ!」
ケイはそう言いながら、キルが貼ったポスターをバンと叩く。
:どうして・・・?
:ってか、こさせない!
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