白河 唯。
何を考えてるか分からなくて・・・・
蓮葉よりわかんねー存在かもしれねぇな・・・
「蓮葉、白河の事知ってんのかよ?」
「ええ・・・。言ったでしょう?
ジュニアユースに誘われたって」
「いったな・・・。」
「あっちの世界では有名ですよ?」
「あっちって・・・。」
「僕は近江さんの方が有名だと思うんですけどね。」
「うっせーよ、父親のことは言うなって言っただろ?
だいだい、あんなアホ面・・・俺にくらべたら。」
「テクもありますね。」
白河はマジックは出来ないのに
サッカー界ではトリックスターと呼ばれ勝利へ導く魔導師である。
「うっせーよ!けなしてんのか!ほめてんのか?
どっちかにしろっ!」
「さあ、どっちでしょうね?」
「・・・・ああああー!もう!いらつく!
あのアホ面といい、蓮葉といい・・・っ!!」
なにが10点差で勝負だつーの!!
2度とサッカーなんてやらないって決めたのに
どうして、その道しか線路は現れないんだろう?
ボールは俺を導いてる。
「なあ、蓮葉?勝てよ?」
「はい、分かってますよ、近江さん。
15分、10点差ですからね。」
白河ってヤツがどんなかは知らない
けど
蓮葉だって負けない。
蓮葉は
「近江さんのために頑張りますよ?」
「お、おう。」
俺とサッカーしたくてかじった世界。
俺のあの蹴りを惚れたヤツ。
俺を惚れたわけじゃない・・・・
「・・・何考えてんだ、俺は。」
ため息が出る。
「あ、近江さん、負けたら本当にサッカーやるんですか?」
・・・
「しらねーよっ!」
俺だって1度は・・・
「しらねーよ・・・サッカーなんて・・・。」
サッカーをやりたい思いと
憎む想いが交差してる。
そして、試合は始まるーーー・・・

