どんなに愛しても


どんなに愛されても


そんな日常が壊される瞬間は来るわけでーー・・


忍はいつものように


俺の目の前にいる。


だっこしてるからな。


忍はずいっとさらに顔を近づける。


「忍?なに?」


「ずっと啓だけずるいって思ってたんだ。」



その瞬間唇が塞がれた。


ーーー・・・キスだ。


「あ・・・忍いまのって・・・。」


唇がはなれたと同時に体が震える。


あのときの感触が思い出される。


忍はそんな俺のことは関係なく


ケロっと言った。


「本当、ひどいよね。

寝てる僕にキスするなんて?」


!!


「おきてたのかよーーーーー!!!」


俺が女って思って


つい


ついーー・・・なんだ


俺は罪を犯してる。


「あ、あれはえっと・・・その」


言い訳なんて思いつかない。


「ごめんっ!忍・・・ごめん・・・・」


体を震えさせながら、そう言うしか


言葉が浮かばなかった。


「そんなに謝るのは僕が女に見えたから?

男って思わなかったから?」


はじめはそうだった


けど今は違うっ!


忍といるから楽しいんだ


だけど


コレは罪。


いつかは言わなくちゃいけなかった罪。


「忍、ごめん!」


謝るしか出来ない罪だけど


俺はこれでいいと思う。


「さよーならっ!!」


俺はそういいながらその場を去っていった。


忍に恋した事俺は後悔しない。




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