たしかに彼女は学ランを着ていた。


学ランを着ていたってことは男・・・男なのか!?


俺は冷や汗でいっぱいだった。


男にキスをしてしまったんだから。


いや、確かめるまでは・・・だよっ!


そこへ同じクラスの桜がやってきた。


「どうしたの啓?変な顔して・・・。」


あんなチビなやつ噂に広がってるよな?


俺が知らないだけだったりして・・・。


「桜・・・忍ってやつ知らないか?」


「あ・・・ちびで、あの女の子みたいな男の子でしょ?

いつも、いかつい男といるーー・・」


ほああああたあああ


やっぱり、男なのか!


「それがどうかしたの?」


「あー・・いや。」


俺はにが笑いで笑うしかなかった。


そこへ声が聞えた。聞いたことのある声。


「啓ーっ!きちゃったーっ!」


誰よりも小さくて子供のような無邪気な笑顔で俺を呼ぶ声。


そして誰よりもからかいやすい背の小ささ。


「迷子かなー?おちびちゃん」


「おこるよ、ぼくっ!ちびいうなっ!」


怒った彼の顔もなんだか可愛くて


「中2で130もないとかじゃなかったか!?」


ほっとけないような可愛さで俺の足をつかむ


「助けて啓っ!」


・・・え?


「助けてってお前っ!」


なんで俺につくんだ!


こんなちびで子供にしか見えないのに!


俺の顔は真っ赤だ。


ドキドキしてる。


キスしたから?キスしちゃったから・・・?


「何すればいいんだ!?」


何をすれば喜ぶ?何をすれば・・・彼は


「・・・・啓のばか!紅がいい!」


啓からはなれ、悲しい顔で忍そう言った


「え?」


すぐそばには紅がいた。


「・・・だったら1人で何処か行くな、忍」


「ごめんね紅・・・だから。して?」


「してじゃないだろ?しないとお前は人にぶつかる。」


紅はそう言うと、忍をもちあげた。


「じゃーな、啓とやら。ジャマをした。」


もちあげられた忍は甘えた顔でぎゅっと紅にしがみついていた。


・・・・


「だきあげるのが正解なのか・・・」


「啓?」


ゆっくりと帰る2人の姿。


紅ってやつ・・・一体何者なんだ?


いつも忍といるような?


いやいや、やきもちじゃ・・・やきもちじゃないからっ!




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