言葉では何度だって好き、大切にしてる大事

何度だって言えるけど

キルの言葉は本心が見えないときがある。

そんな気持ちがくやしくてたまらなかった・・・・・。


驚く姫君「せ、セイ君!」


撮影帰り、キルはセイとすれ違った。

この間の記憶がまだ頭に残る。

なんだか気分がモヤモヤするーーー・・


困った先輩「姫、この間はごめん・・・。」


セイは悲しい顔でキルにそう言った。


セイ先輩「でも、俺・・・姫のこと好きなんだ。」


照れる姫君「セイ君・・・。」


そのくらい分かってる。セイ君との時間は忘れない

けどーー・・・気持ちがごちゃごちゃしてる。

ブルーガ君との気持ちとセイ君への気持ちーー・・

その気持ちははっきりと言えないけど

この間のセイ君には会いたくない。


セイ先輩「行くなよ、姫!王子のトコになんて行くなよ、姫っ!」


セイがそう言った瞬間、唇が奪われた。

まるでそれはこの間のセイ君のようで、怖かった。

それを角をまがるとこをでじっと隠れるように見ていた。


困った王子様「・・・・・キル。」


キスするなって言ったのに。

それからふたたび、別の撮影所へ向かう。

着いてから王子の様子が変だったことに姫は気づいた。


困る姫君「・・・ブルーガ君?どうしたの?」


困った王子様「・・・・。」


なんで、そう平然と出来るんだ?

俺はこれ以上見たくないよーーーー・・・

いくら、今までと同じ思いでいたいって思っても

辛くてイラつくんだよ。


王子様「キル・・あのさ。婚約の話し、破棄にしよ。」


王子の言葉にスタッフもざわついた。

世間はみな、王子が姫にぞっこんなのを知ってるからだ。

ケイから断るなんて無いと言える。


驚く姫君「ぶ、ブルーガ君、なんで・・?」


困った王子様「・・・。俺はセイみたいになれないんだよ。」


キルはまだ・・・先輩のことーー・・・

キルのことが好きなら気づかせるべきなんだ。

それから数日後。

闇勝に帰っていたケイ。

ビルのロビーでこんな声が響き渡る。


「どういうことなんだ、ケイ!」


「ケイ、ぼっちゃん!」


・・・・・。

胸の苦しみを自分で抱えることしか出来ない。

両思いなのに、俺はなにしてるんだろ。

ううん、両思いなのは先輩ーー・・俺じゃない。


困った先輩「・・・王子。」


婚約破棄?王子の口から出たって・・?

セイは社長に呼ばれ闇勝ロビーに来ていた。

そんな声にケイは気づいた。


王子様「セイ・・・ちょうどいいや。」


先輩が闇勝に出入り出来るのも

父の隠し子だからだったんだよな・・・

闇勝学園に入学できたのも父上の力かーー・・・


セイ先輩「・・・どうした王子。」


頭にふとよぎった。もしセイ、キルのことたのむなんて言ってしまったら。

キルは・・・数多くの女とヤッたことのある男の1人になる。

ーー・・・そうなってしまうかも知れない。

そんなの許したくない。そんなのいやだ。

これは俺の自分勝手かも知れないけど最後のわがまま聞いて。


王子様「なあ・・・先輩。俺を超えるって言ったよな?

だったら勝負してよ。---・・・これで最後だ。」


勝負。こんな勝負分かってる・・・・のに

もう、キルに恋するのも最後って分かってるのに

この部屋に戻ってきてしまう。

最後に見たかったのかなーーー・・・?


困る姫君「なに、勝負って?」


新聞やTVでは俺とセイの勝負が話題となっている。

セイは姫のファンーー・・俺はキルにぞっこん。

そんなところだろう。


真面目な王子様「・・・お前、セイのこと好きなのに

俺を彼氏にして下さいとか可笑しいだろ?

まだ、俺のこと彼氏でいさせてくれるならキルからキスしてよ。」


願いだった。

しないって分かってても俺の思いだった。


王子様「ほら、やっぱりできねーじゃん。この間のはマグレか。」


そう俺がつかかっるとキルはとつぜん肩に手を当て

頭を近づけーー・・・


照れの王子様「キル・・・。」


唇にやわらかいものが当たる。してくれないと思った反動

嬉しさがこみ上げ、にこりと笑い、こう言った。


笑顔の王子様「ありがと。キルは俺のこと応援してくれるんだな。」


驚く姫君「ブルーガ君、まだっ!!勝負とか。」


部屋から出ようとする俺にキルはそう言って止める。

勝負事するときは俺は大抵分かってる。

勝つか負けるかーーー・・・どちらかしかしない勝負。


困った王子様「分かってるさ。負けるって。」


困る姫君「え・・」


真面目な王子様「キル・・1度も好きっていってくんねーし、

名前で呼んでもくれない・・・。先輩のこと好きって

みえみえなんだよ、バーカ!」


照れる姫君「あ・・・っ」


そう言うと彼は部屋から出て行ってしまったきり

家に帰ってくることはなかった。