キルは安心しきったのか涙がとまったころ
彼女は下を向いてこう言った。
「ブルーガ君、付き合ってもいいよ。」
付き合ってもいいって?
新しい服、それとも別のでも買うのか?
ま、どんなに高くても、なんでも買ってやるけど。
「何処に?買い物くらいいいぞ?」
俺のその言葉に一瞬キルは言葉を失ったように感じた。
「そうじゃなくて・・・。」
もじもじと彼女はそう答える。
「ん?」
キルは再び、俺の目線を合わせるように上を向く。
彼女のこの言葉に俺は唖然とした。
吃驚とドキドキが止まらなかった
「ブルーガ君の彼女になってもいいですか?」
「お、おまえ馬鹿か!?少し優しくしてくれたくらいで
俺にうつるなっ!その優しささえも辛いんだよ!」
キルの言葉は嬉しくてなんて言ったらいいか戸惑い
俺はふいっとキルと逆の方へ向く。
ーーー・・・俺は素直じゃないからこんな言葉しか出ないけど
「まあ・・・キルがどうしてもって言うなら・・・
考えてやらんでもないっ!!」
表情が見えないけど笑顔で居るのは分かる。
そんな彼女をちらりと見たとたん、キルはこう言いながら
俺に抱きついてきた。
「ブルーガ君っ!」
・・・名前で呼んだっていいのに。
「な、キル。婚約の話し、このまま進めて・・・・いいんだよな。」
俺でいいんだよな?俺で・・・
ケイがそう言うと、キルは笑顔で答えた。
「うん!!」
それから家でも仕事でも変わらぬ笑顔。
キルがいるから笑顔になれるーー・・・
そんな時、毎日のようにキルが寝た後じっと俺は
寝姿を見つめていると・・・
「キル・・・。」
「ん?よんだあ?」
目をあけてむにゃむにゃとそう言った。
「お、おきてたのかよっ!」
「・・・僕に何かよう?」
キルはそう言いながら体を起こす。
それにともない、俺は体をキルのほうへもっていき
近いと言われるほど顔を近づけた。
「あ、いや・・・好きな女の寝顔を毎日見てると
キスしたくてたまんなくて・・・。」
キス以上もしたいけど。
寝込みにキスなんてあの日以来していない。
俺はそう言うと、体を抜け2段ベットのキルが寝てる柱の部分に
にこりと笑いながらよりかかった。
「でも、しねぇよ。笑顔見れるだけで十分。
キルのこと・・・・大事にしたいんだ。」
あんなにキスしたのに変なの
「・・・・・。」
Hだってちゃんと出来る。
先輩みたいな無理やりしたら嫌われるの分かってるから。
2度と俺の方へ振り向いてくれないのは分かってるから。
今はまだ出来ないかもしれないけど、数年経てばーー・・
「キル。ぜってえ、婚約指輪買ってやるから。」
世間が羨ましがるような闇勝でしか買えない
高価で、キルに合うようなキレイで美しくてシンプルで
そんな指輪をお前に送るんだ。