翌日。夢の中にまだいるやつがいる。

おれは王子ーー・・・みんな制服に着替え帰る支度をしたというのに

ケイはまだお休みタイム。

ルルスは彼を起こす為にある人物を部屋に連れてきた。

いや、みんながケイが泊まってる部屋に来たのだ。


困る姫君「・・・本当に言えば起きるの?」


ルルス「たぶん。」


たぶん・・・


マイ「しかし、王子の寝姿かっこいいねぇ」


ケイは枕を抱いて寝ていた。昨日と同じ格好だ。

キルは彼の耳元にルルスが言っていた言葉をボソリと言うと

すぐに王子は目を覚ました。


ルルス「あ、おきた。」


ケイはふとんをはぎ、体を起こす。

まだ、はっきりと明るい部屋が見えないが、

こう言った。


困った王子様「・・・・キル。今、なんて?」


すると、キルはケイに目線を合わせず

困った顔でこう言った。


困る姫君「だ・・・大嫌い。」


その言葉に目が覚めた。

昨日のキスーー・・・キルはまだ、それに怒ってるにちがいないと

ケイは下を向いてしまい、いじいじといじけ始めた。


泣きの王子様「あーー・・やっぱり。」


そんなつぶやきさえも聞えない。


ルルス「ケ、ケイ?は、はーい、皆着替えるからでてってねー。」


ルルスの言葉に入ってきた人たちは出て行った。


困る姫君「あ。」


本当は違うのにーーー・・・。

キルはそう言いたくても言えない状況に陥った。

そして、帰りのバス。行きの時は王子とアラタが言い争っていたが。

王子がアラタよりも後に乗り込んだからだ。

しかし今朝は王子がキルよりも先に乗り込んでいたのだ。

ケイの隣に座るとは限らないのに。


ナナ「で、姫は何処に座るの?」


姫君「何処って・・・。」


キルは気づいてしまった。

一番後ろの席でまた、そっぽ向いて座ってる彼の姿。


姫君「ここにする。」


キルはそう言いながら、ケイの隣にすわる。

座ったとたん、ケイが怒鳴った。


怒りの王子様「は?大嫌いって言っといて!?」


お前の考えてることはやっぱりわかんね!!

隣に座るのはすげぇえええ嬉しいけど!!


困る姫君「あ、あれは・・・。」


キルは説明した。

寝てる王子を起こす為に言い得ざるおえなかったという事。


王子様「・・・なんだ。」


姫君「ほえ?」


昨日のこと・・・怒ってると思った。

俺は嬉しくて苦笑した。


照れの王子様「なんでもー。」


その時、キルが肩によりかかった。彼女はそのまま寝てしまった。

その瞬間、俺の胸がドキンとなったーーー・・・

ドキンという反応にルルスの言葉が頭によぎったのだ。


「好きというのはな・・・。」


ドキンドキン・・・。

俺は音を確かめるように胸をぎゅっと掴む。


「その子といるとドキドキしたり一緒にいたいとか

守ってあげたいとか触りたいとか・・・」


ドキンドキン・・・。

俺は昔からーー・・・そうだったんだ。

キルを始めてみた、あの笑顔に


「胸が痛くなったりとか」


姫君「ん・・・セイ君。」


!!

キルは寝言で先輩の名前を呼ぶ。俺の心はズキンと胸が痛くなった・・・・

ーーー・・・あ、そっか。

俺は気になってるからじゃなくて・・・キルが好きなんだ。


照れの王子様「キル・・・。」


・・・・・・・・・・

はっ!

でも、兄弟って結婚出来ないんじゃ?

俺は自分の胸のうちを隠すことにした。