そこそこ時間がたち、4人で歩いていると
着物を着たおじさんから声がかかった。
「そこの、お嬢さん方着物体験できるよ?やってきないかい?」
修学旅行者と分かって声をかけてきたのだろうか?
彼はそう言ってナナとキルに声をかける。
「え?」
「やだなー。」
キルは遠慮してるみたいだが、俺はみたい。
キルの着物姿。
「いーじゃん、やれば?」
と俺がいうと、そのおじさんが俺の背中を押しながら
こう言った。
「って君もですよ。」
おじさんは完全にケイを女と勘違いしていたらしく
ケイも無理やり、着替えることになってしまった。
やはり、元がいい顔つきだと女装してもばれないのだろうか?
「なっ!!」
バ・・・ばれないのはいいけど、ケイ
「なにやってんだか・・・。」
さらに数分後、店から着物を来たキルとナナが出てきた。
ナナは黄土色の着物。キルは黒い着物だった。
キルは髪をあげて1つにしばっていた。
「どうよ、ルルス!」
「はずかし・・。」
キルはナナの後ろで隠れていた。
「カワイイぜ、ナナ☆」
ルルスがそう言うと、ケイがカツンカツンと歩きながら
こっちに歩いてきた。
「はー、なんで俺まで・・・歩きづらいなあ、もう。」
「なんだよ、のりのりじゃん。」
ケイの着物は青ぽい色の着物。
ウィッグの頭の部分に大きい花が付いていた。
「ギルド、とっちゃえよ。ケイのこの姿」
わーっ!撮るなっ!!
「えっとカメラ・・カメラ。」
キルはそう言いながらカメラを取り出す。
しかし、それはーーー・・・
キルがもつカメラに気づいたのかケイは声をかけた。
「オイー、キルーっ!
それ、使い捨てカメラじゃん?デジカメは?
買ってやるから、早く着替えて行こーぜっ」
「あ、うん。」
キルはそう言ってケイの後をついていき、店の中に入る。
「2人きりにさせてやるか。」
「そ、だね。」
もちろん、ケイは着物から着替えた後もウィッグを外さない。
2人が着替えると、ナナとルルスの姿がなかった。
しょうがなく、キルとケイは2人を探しながら楽しむことにした。
その前にカメラが売ってる店を探し、キルが欲しいデジカメを買う。
ケイは持ってきたカードで支払いをした。
「・・・ブラックカード!?」
そのカードに店員はびっくりし、店内はざわめく。
しかし、ケイは関係なしにキルに話しかける。
「壊れたなら言えよ。」
「うん・・。」
でも。
ブルーガ君は言わなくても分かってくれた。
いつもそうだったーー・・・
「今度は壊れにくいからさ。」
「うん。」
「撮ったら、すぐに保存しろよ?」
そして、2人は再び景色を楽しみながら歩く
。だが、またキルはこけてしまった・・。
「ふにゅ!」
「お、オイ!さっそくかよ・・・。」
キルはカメラをもちながら頭からこけた。
カメラは無事みたいだが・・・
「・・・眼鏡壊れた。」
「キルー。」
眼鏡のフレームがまがってしまい、かけることが出来なくなった。
キルはしょうがなく、眼鏡を外し楽しむことにしたんだが、
やはり眼鏡をかけていないとバレてしまうようだ。
「あー、姫だっ!」
ワラワラと姫に近寄りは写真を無断で撮る。
もちろん、修学旅行だ。他の学生もいるのである。
キルが困ってる・・。
どんなにキルがセイの事が好きでも、
守るって言ったんだ、俺が助けなきゃ・・・駄目なんだっ!
「・・・キル。」
「え?」
「逃げるぞ!!」
ケイはキルの手を引っ張りざわめく人から、逃れるように走った。