「はあ・・はあ・・。ココまで来れば。」
俺とキルはファンに追いかけられて路地裏に隠れた。
「本当、やんなっちゃうよな。」
2人は地面に座った。
「キルは大丈夫か?」
俺がそう答えると、キルはもじもじしながらこう言った。
「あ・・・あのね。ブルーガ君。キスして・・なんか、不安なの。」
俺はその言葉に吃驚したが、すぐに受け入れた。
「キルーー・・。」
目を閉じながら彼女にキスをする。
目の前は真っ暗で、だけど遠くから俺を呼ぶ声が聞える。
ふたたび、目をあけると・・・・
「・・・・。」
夢・・・だったらしい。
「早くしねーと、姫たち行っちゃうぞ?」
キルが行っちゃう・・・?
ーーー・・・あ。
そうだ、今日は自由行動だ。キル、一緒に行ってくれるんだ。
キルが俺にあんな事言うわけがない。
・・・夢でよかった。
「ルルス・・?ちょ・・待っ!変装してから行くから。」
「あ~・・昨日みたいにならないようにか。」
そのころのキルとナナはまだ旅館の前で2人を待っていた。
キルは騒がれないように眼鏡だけはかけていた。
「どーしたの、キル?近づかないんじゃなかったの?」
「うん。カメラ・・買ってもらおうと思って。」
「買ってもらおうって・・・。」
ブルーガ君は僕の欲しいもの何でも買ってくれる。
僕が欲しいなと見つめてると、言わなくても購入するのだ。
どんなに高くても、彼は買ってくれるんだ。
「あ、王子来っ・・・!え・・なに、その格好?」
ナナは変装した王子の姿に吃驚していた。
そりゃあ、そうである。彼はウイッグをつけて、女装しているのだ。
「バレないと思ってさ。」
「ぐっ、可愛いっ!」
可愛いかな・・
「ちょい、メイクもしたんだぜ?」
ルルスの言うとおり、唇にグロスがついていた。
「く~・・・っ!」
