キルとセイがスイーツフォルテにつくと、

さっそくセイが厨房に入り、ケーキを取り出した。

もちろん、チョコだ。キルはセイの目の前の席に座っている。


嬉しい姫君「わあ・・・可愛い。」


そう言っているのはケーキに載っている

デコレーション、猫の形をしたチョコだ。


笑顔の先輩「気に入ってくれて嬉しいよ。」


しかし、キルは少し疑問に思っていた。

いつもは女性客で賑わい、セイ目当てに話しかけてくるのに

ここには誰も居なかった・・・


困る姫君「・・・店長とか居ないけど?」


笑顔の先輩「あーー・・うちの店5時に閉まるんだ。今日は貸切。」


貸切・・・そして2人以外以内店にキルは安心した。

お邪魔じゃないことに安心したのだ。


照れる姫君「た、たべていっかな?」


セイ先輩「あ、ちょっと待ってね。」


セイはそう言うと、さらに奥から何かを取り出し

キルが食べようとしているケーキに置いた。

それは5周年と書かれたチョコ板だった・・・・


姫君「5周年?」


笑顔の先輩「ああ。姫は今年で芸暦5年目だろ?」


嬉しい姫君「あ、ありがと!セイ君にお祝いしてもらうなんて。」


キルは嬉しそうに笑った。

しかし、次の言葉に辛くなった・・・


嬉しい姫君「ブルーガ君もお祝いしてあげよう!たしか15周年だよね!」


姫は分かっていない。王子の気持ち。知って欲しくないーー・・

そう思うとセイはふいに姫にキスをした。

眼鏡かけないと出来ないと言っていた彼がキスしたことに

吃驚する、姫。ドキドキのわたわた状態だ。


セイ先輩「なあ・・・姫。あんまり、王子の近く行くなよ?」


・・・・はい?姫は首をかしげた。

一緒に住んでるし、無理な気がするけど・・・

そんなの言えないしなあ・・?


姫君「近くって?」


困った先輩「・・・なんか、最近。姫の心が俺じゃなく・・」


たまに王子に向いてる気がして・・・

王子が居なかったときも変な感じだったし・・・

笑顔の時だってそうだった。

ううん・・・そんなの気のせい。自分に言い聞かせるようにした。


セイ先輩「姫・・・ずっと、ずっと俺のこと好きでいてくれよ?」


彼女じゃないかも知れない。けど、分かってるほど両想いなんだ。

王子には出来ない。それが俺の特権・・・

姫ーー・・・俺以外好きになるな。