先輩との写真撮影。K&Rだからしかたがないのだが。

俺はイヤイヤながらカメラの前で笑顔になった。

出来上がったPRINCESSの雑誌の表紙を見ると寒気がした。

それから3日後、それを持ちながら寒気を感じていた俺に

キルが話しかけてきた。


姫君「ブルーガ君」


呆れる王子様「なんだよ、キル。」


俺はすぐさま本を後ろに隠した。


嬉しい姫君「笑ってるっ!ぎこちないけど僕も撮影してるところ

行きたかったな~。」


キルは笑って答えるが、彼女の言葉に

むっときた。


困った王子様「途中で抜けたの誰だよ。」


キルは別の仕事の為、俺らが撮影に入る前に

居なくなったのだ。仕事が入っていたのを忘れて居たんだよ。

そう言いながらキルは答えた。


「社長!もう1万部売れきれました!!」


シズ「もう!?発売して、まだ3日よ?」


王子が笑うと売れる・・・姫が言ったとおりだ・・・

子供の頃、無表情だったからか・・

セイは疑問が深まるほど悩んだ。

そして、セイはいつのまにか社長に相談していた。


セイ先輩「・・・社長さん。」


シズ「え?何セイ君。」


困った先輩「姫はいつから、この世界入ったとかプロフィールに書いてあったけど

王子は載ってないんですけど・・・いつから、この世界に?」


気づいたら王子はTVに出ていて。

姫が出るまではずっと無口でクールで無表情だった。

姫がいるから笑える。

その笑顔にファンが急上昇したのは言うまでもない。

だから、王子と姫はデキてるとか、王子は姫が好きとか

世間ではそうなっていたけどーー・・・


姫君「え?なんの話ししてるの?」


キルが割り込んできた。

姫は知らない。世間は知らない。姫は俺のことが好きなんて。


セイ先輩「姫。」


シズ「・・・あの子は本当に王子なのよ。」


闇勝の息子だからじゃない・・・昔から、そうだった。

ケイちゃんが芸能界に出たから何もかも変わった・・・。

それは、あの子の才能を伸ばす良いとこだった。


シズ「1歳になる前からこの世界にいるの。

ほとんどが中の撮影ばっかで外の撮影なんてなかったんだから。」


脚本、小道具などの裏作業をやるようになってから

ドラマの世界が変わったように視聴率がバンバン上がった・・・。

それがあなたの才能・・・


シズ「そろそろ・・・今年で15年の芸暦よね。」


芸暦15年・・・

姫は何を思いついたか王子に話しかけた。


嬉しい姫君「あの、ブルーが君!」


王子様「今度はなんだよ?」


だが、すぐにセイが肩を回し姫を引っ張った。


笑顔の先輩「ひ、姫!新作ケーキ作ったんだよ!食べに来いよ。」


姫君「新作?」


俺はキルから何か話があると思ったのに

先輩にもってかれた事にいらっと来てしまった。


困る姫君「え・・でもぉ・・店に迷惑かかるし。」


僕が店に行ってから女性客だけだったスイーツフォルテに

男性客が入り始めた。それは僕がたまに来るから

噂で姫見たさに来てしまうという・・・・

スイーツフォルテはそれでさらに忙しくなってるらしい。


困った先輩「・・・姫。もう、食べに来ないのか?」


嬉しい姫君「セイ君・・・行く!!ブルーが君も!」


怒りの王子様「誰が行くかよ!」


誰が先輩の店に行くかよ!

ラブラブなお前らなんて誰だって見たくなーよ!!


姫君「・・・・・」


笑顔の先輩「いこーぜ、姫。」


セイは姫の背中をぽんと押しながらそう言った。

彼はわかっている。王子も連れて行きたい理由・・・

社長からあんな話を聞いたんだ。

姫のことだ。王子の想い分からなくても

15周年のお祝いしようとしてる・・・けど行かせたくない・・!!