その時、教室のドアが開いた。
やってきたのは息を荒くして来たケイの姿だった。
すぐにみんなは立ち上がり王子のもとにかけよった。
「あぶねーっまだ先生来てねーか」
「あ、王子~何処に座るの?」
その言葉に自由に席を座っていいと分かったものの
ほとんどの生徒が自分の席を決め座ってる
それはキルも同じである。
だが、この教室には1つ机が足らない・・そう王子の分だ
王子を再開した時から学校に行ってなかった為か
机がなくなっていたのだ。
昨日のキルの言葉を信じ、また学校へ通うと先生に言ったはず
なのだがーーー・・・?
「何処ってそんなの決まってーー・・」
彼はそう言いながらキルを探す
しかしキルの隣の席にはアラタの姿があった
「ギルド・・・どーすんだろね、王子。」
アラタの姿にすぐに反応する。
王子はアラタの机の前にたつ
「よぉ・・・アラタ。そこに座るなんて度胸あんな?」
「王子っ」
アラタ自身は分かっていた。
王子の強張ったその顔と強調した言葉。
キルの隣に座りたいということ・・・その時である
王子がアラタが座ってる席の机に足をガッと蹴りこう言った
「変われよ!」
「なっ!」
「ブルーガ君?」
蹴った意味もそのケイの言葉もキルにはさっぱりでした。
ケイがアラタを睨んだ数秒後、また教室のドアが開く音が聞えた
やってきたのはクラスの担任の先生だった。
先生は机をもっていた。そしてこう言った。
「ブルーガ君、机もってきたわよ~あなたの席は~」
先生はそう言いながら机をある場所に置く。
そこはキルと逆の席だった。廊下側の一番後ろだった。
俺はキルの近くがいいのにとキルをちらっと見る。
彼女は笑顔でこう言った。
「よかったね~席あるみたいだよ、ブルーガ君。」
俺はその言葉にひどく傷ついた。
キルの言葉なら・・受け取るしかない。
俺は数秒そう下に顔を向け表情を悟られないように
こう言いながらゆっくりと向かい、そこへ座った。
「わかった・・座る。」
その王子の姿に苦い顔でアラタはこう言った
「ありゃ・・俺ちょっと殴られるかも。」
「え?なんで?」
アラタの言葉に「?」な顔を浮かべた。
それから数時間後。もうすぐ帰りの会
王子の周りには人だかりが出来ていた・・。
しかし、ナナは疑問に思っていた
「変だね・・王子。」
「変なのはもとからだよ!」
いきなりキスしたり・・・
僕の前だけ笑顔になったり・・・
キルの言葉にナナとそこに居たアラタはため息をする
「ほら、よく見てみろよギルド。あの王子・・。」
「ばれる前の無口でクールな王子になってるよ?」
・・・・・
これが本当の俺だよ
昨日の笑顔は幻だったのかな?
「ギルド?」
あんなこと言われても俺はキルが気になってしかたがなく
彼女の席の方を見つめてしまう。
目が合うと、俺はついそっぽを向いてしまう。
それがどれだけ辛いか分かってるけど・・・無視をした。
その無視が堪えたのかキルがぎゅと背中から掴まられた。
「ちょっと・・なんで笑ってないの?」
・・・
にぶちん!なんで・・なんで
「分かれよバカ女っ!」
「まっ!」
またバカ女ってーーっと言おうとしたら
すぐにケイが続けざまに振り向きこう言った。
「俺はキルの近くにすわりてーんだよ!!」
え?
「ねえ、ルーリング君。ルーリング君の席になんかあるのかな?」
「え?」
「ブルーガ君、そこに座りたいって。」
近くってそういうことだよね?
「そこなら笑ってくれるって・・・」
「・・・。」
ギルド・・ギルドも鈍いんだ。
王子の分かり切った想いに気づいてない・・・
自分からの恋しか分からない・・・
ケイもケイだけど・・・恋自体分かってないもんなあ